最終更新日:2022年2月15日

採用担当Facebookアーカイブス 特集記事3(2020年5月~)

採用2年目を経過して

今回は2020年度(令和2年度)に地理院へ入省した若手職員2名に、採用されてから今までの2年間を振り返って感じたことや考えたことなどをお話いただきました。

採用2年目を経過して(1/2)
測地観測センター 地殻監視課 小川さん

2022年2月4日公開→Facebookで見る
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こんにちは。地殻監視課海岸昇降監視係の小川です。
私は一般職採用だったため、1年目は東京都小平市にある国土交通大学校での研修で「測る」・「描く」両方について学び、今年度からは現在の係に配属され、主に「測る」業務に携わっています。
“地殻監視“課と聞くと、なんとなく地震等による地殻変動のことをやっているのかなと思うかもしれませんが、 “海岸昇降監視“係では地殻変動とは少し離れた業務をしていて、潮位を「測る」施設(全国25箇所の験潮場)の維持管理が私の主な業務です。維持管理と言っても潮位のデータの点検や、関係機関との調整といったデスクワークが基本ですが、数か月に1度験潮場での作業もあります。験潮場についてもっと詳しく知りたいと思った方はぜひ以下のページをご覧になってください。
・潮位を測る(験潮)<https://www.gsi.go.jp/kanshi/tide_index.html >
そのほか、一定規模の地震・火山活動や津波の発生時には防災対策として資料作成業務があるので、配属後約1年でこれらの活動にとても敏感になりました。特に地震が全国各地で想像以上に起きていることに驚いています。
昨年11月には他部署の作業ですが、2週間ほど水準測量を行いました。定期的に配置部署の異動がある組織の中で、他部署の業務に携わる機会があるのは地理院の1つの良さなのかなと思っています。
休日は旅行、登山、バドミントンや映画鑑賞などいろんなことをしながら過ごしています。個人的には学生時代よりも自分の時間が多いので、充実した休日を過ごせています。
少しでも地理院に魅力を感じていただけたら幸いです。国土地理院で一緒に働ける日を楽しみにしています。

輪島験潮場の写真1

1月の輪島験潮場(石川県)出張 雪と風と波がすごかった...

出張中の食事

出張先はだいたい海鮮系がおいしいです

験潮場の中の様子

験潮場の中はこんな感じ

同期との霞ケ浦ほぼ一周旅(休日[1])

休日の様子2

日光白根山からの男体山と中禅寺湖(休日[2])

 

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採用2年目を経過して(2/2)
基本図情報部 地図技術情報開発室 高田さん

2022年2月15日公開→Facebookで見る
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こんにちは!基本図情報部地図情報技術開発室の高田(2020年採用、総合職森林・自然環境)です。国土地理院に入省してから2年ほど経過し、採用から現在まで、地図情報技術開発室技術開発第一係に所属しています。業務では、地図情報の新たな整備・更新技術の開発をテーマに、研究をしています。私は特に、異なるベクトル形式の地図データを比較し、それら地図情報の差違から変化箇所を自動的に抽出する手法について研究してきました。その他にも、地図情報技術開発室では3次元地図データの調査や整備に関する検討、電子地形図50000の新規刊行に向けた作成手法のプログラム作りなど、様々な業務を行っています。新しい技術や物事に触れる仕事内容が多いので、知識の未熟さを日々痛感しますが、自身が検討してきた成果が地図情報として反映されたときは達成感があります。少しでも地図整備業務に役立つような研究開発ができるように今後とも頑張ります。
また、昨年の秋から国土地理院の業務や魅力を発信する若手のチームに参加しています。直近では私の母校に訪問し、学生向けに国土地理院の業務説明会を実施しました。国土地理院では対面形式の他に、オンラインによる業務説明会が充実しているので、気になる方は是非ご参加ください。
(詳しくはこちら→https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/event.html
その他2年間の出来事については写真で紹介します。振り返ると、ずっと暮らしてきた北海道を離れることに不安もありましたが、公私ともに充実した2年間を過ごすことができました。(小さい出来事になりますが、本州で竹林とゴキ○○を見たときは少し感動しました(?))今後も支えてくれる人に感謝しつつ、楽しく過ごせたらなと思います。

水準測量の様子

写真 1 測量技術基礎研修での水準測量実習の様子。約2か月間測量について学び、同期とも仲良くなりました。

母校訪問の様子

写真 2 母校での国土地理院業務説明会の様子

 

写真 3 先輩職員とSAR試験観測の手伝いで静岡県の大室山へ。某映画に出てきそうな風景でした。

写真 4 オフの日の様子。茨城県のスキー技術選手権大会に参加しました。

           

 

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官庁訪問直前!地理院各部リレー記事

    
今回は、国土地理院の5名の職員に当時を振り返って地理院に入った理由や経緯は何だったか、あるいは採用から現在までを振り返って感じたことや考えたことなど、あれこれお話いただきました。

官庁訪問直前!地理院各部リレー記事(1/5)
基本図情報部国土基本情報課 小牟禮さん

2021年6月26日公開→Facebookで見る
 第1回目は基本図情報部国土基本情報課の小牟禮さんです。
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〇現在の業務について教えてください。
 こんにちは。基本図情報部の小牟禮(こむれ)(平成31年度一般職土木区分採用)です。基本図情報部では、我が国の重要なベースマップとして、様々な地図の基礎となる「電子国土基本図」を整備しています。私は国土基本情報課に所属し、飛行機から撮影した空中写真を利用して、電子国土基本図の経年変化箇所を修正・更新する係で働いています。
 さて、空中写真をもとにして地図を作成するためには、「図化」と呼ばれる作業が必要になります。図化とは、撮影位置の違う2枚の写真をそれぞれ右目と左目で見ることで地形が立体的に浮かび上がって見える「実体視」を利用し、道路や建物、等高線等を描画する作業です。図化に関しての詳しい説明は、過去のFacebook記事で紹介されていますので是非ご覧ください。(https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/3480753045331203)ここでは実際に実体視が体験できる画像も掲載されていますのでお試しください。この実体視では、まるで鳥になって空を飛びながら地形を見ている感覚になるので、とてもわくわくします(笑)。
 このようにして空中写真から図化を行っていく作業は、まさに目に見える形で地図を自分の手で描いていく作業ですので、非常にやりがいがあります(写真[1])。

〇地理院を選んだ理由は何ですか?
 私は幼い頃から地図帳が大好きでした。小学生の時、親に連れられて国土地理院内にある「地図と測量の科学館」を訪れる機会がありました。そこでの国土地理院に対する印象がとても強く、その時から「自分が将来ここで働けたら楽しいのだろうな」と漠然と思っていました。
 時を経て、大学では地質学・鉱床学を専攻しました。また、趣味は登山(写真[2])や鉱山めぐりなど、日常でも地図に触れる機会がとても多くありました。就職先を考えた時、これまで自分が取り組んできた学問・趣味の根幹には地図があることを再認識し、日本の地理空間情報の根幹を支える国土地理院の仕事に魅力を感じて、国土地理院に就職したいと思いました。現在は1日中地図に囲まれる仕事をしており、とても満足しています。

〇採用を希望される方にひと言お願いいたします。
 就活生の皆さんにおいては、長引くコロナ禍で不安定な情勢下での就職活動を強いられていると思います。もう少しで官庁訪問ですのであとひと頑張りです。皆さんにとって良い結果を勝ち取れるよう願っております。皆さんと一緒に国土地理院で働くことができると嬉しいです。お待ちしております!

    

写真[1]:図化の作業風景です。図化作業では写真のように偏光グラスと呼ばれる眼鏡をかけて行います。作業は1人で黙々と進めていくので、気が付くとあっという間に時間が過ぎていきます。

写真[2]:週末の晴れた日はよく国土地理院内の同期と山に登っています。国土地理院には自分と似たようなアウトドア系の趣味の人が多いので楽しく過ごせています。

 

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官庁訪問直前!地理院各部リレー記事(2/5)
地理空間情報部情報普及課 大矢さん

2021年6月27日公開→Facebookで見る
第2回目は地理空間情報部情報普及課の大矢さんにお話を伺いました。
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〇現在の業務について教えてください。
 地理空間情報部情報普及課の大矢(平成28年度経験者採用)です。
 部署名の「地理空間情報」って何やら難しそうですが、山や道路などはもちろん、歩いた経路、携帯で撮影した写真など、「どこ」という位置情報を持っているあらゆるものが当てはまります。こうした地理空間情報を活用するために必要なベース(背景)として、国土地理院では、ウェブ地図「地理院地図」(https://maps.gsi.go.jp/)を提供しています。これを提供・運用しているのが情報普及課になります。
 この「地理院地図」のデータは、色々な行政機関(国・都道府県・市町村等)、民間企業で用いられているので、多くの人の目に触れる機会があります。そういう意味で、国土地理院の様々な業務の中でも皆さんの生活に一番近い仕事になります。

〇地理院を選んだ理由は何ですか?
 元々、スライムとかを倒す某有名RPGや戦国時代や中国の三国時代の某有名SLGなどの地図を使ったゲームが好きで、今考えると中間・期末テスト期間以外は、ほぼずっとやり込んでいました。その関係で、地図に対しての拒否感はなく、大学では地理学を専攻し、地図に関わる仕事が向いているのだろうなあと思って、民間の地図会社に就職しました。その後、10数年にわたって、旅行ガイドブックや地図ソフト、カーナビを作ってきたのですが、街づくり・都市計画のような地図に残る仕事がしてみたいと思い、今度は市役所に転職しました。しかし、地図に残る仕事は何十年もかかるため、自分が担当している間に終わらないこともあって、やはり地図を作る側の仕事が合っているということで、国土地理院に再度転職しました。
 地図・地理に関係しているとはいえ、結構、二転三転している人生ですね。

〇地理院の良いところを教えてください。
 職場の雰囲気とか、いろいろありますがここでは2つ挙げます。
 一つ目として、地方勤務があることです。地図を作る仕事をしていると、どう使われているのか、どうしてほしいのかということが気になります。地方測量部では、地図を使う行政機関と直接話をする機会があるので、さまざまなニーズをより直接知ることができます。
 二つ目として、2、3年で異動があることです。期間がある程度見えている中であれば、その間で成果を上げやすいこともあるし、さまざまな職場が経験できて視野が広がります。

〇採用を希望される方にひと言お願いいたします。
 「地図」や「地理空間情報」に興味が出てきましたら、ぜひ公務員試験を受けて、国土地理院に来てください。

    

写真1:仕事中の様子

写真2:試験提供中の地理院地図Vector(仮称)

 

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官庁訪問直前!地理院各部リレー記事(3/5)
測地観測センター地殻監視課 神宮さん

2021年6月28日公開→Facebookで見る
第3回目は測地観測センター地殻監視課の神宮さんにお話を伺いました。
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〇現在の業務について教えてください。
 日本にはいくつの活火山があるか、ご存知ですか?---------------正解は、「111」火山!
 意外と多いと思われた方もいるのではないでしょうか。時折、火山噴火のニュースが流れることがありますよね。国土地理院が火山とどう関係するのか、と疑問に思われた方もいるかもしれません。国土地理院は、全国に電子基準点を設置してGNSS測量を行っています(https://www.gsi.go.jp/denshi/denshi_38136.html)。
 また、その測量データは地殻変動の監視にも活用されています。私の所属する「測地観測センター地殻監視課火山活動監視係」では、電子基準点のGNSS観測データと、他機関から提供された観測データを用いて、火山周辺地域の地殻変動の監視を行っています(https://www.gsi.go.jp/kanshi/index.html)。「地殻変動」と聞くと、なかなかイメージするのが難しいかもしれません。私の仕事では、観測データの解析を通して実際の大地の変動を実感することができます。とてもやりがいのある業務に携わることができていると思っています。

〇地理院のよいところ
 一貫して「測量」や「地図」に関係する業務ができることが魅力だと思います。公務員は数年毎に異動があり、全く経験の無い仕事の担当になることもしばしばですが、国土地理院の業務の多くは「測量」や「地図」に関係する仕事です。専門性を深められる職場環境は、大きな強みではないかと思います。

〇オフの過ごし方
 天気がいい日にサイクリングに出かけます。国土地理院の本院がある茨城県つくば市には「西に富士、東に筑波」と称される筑波山、近隣には日本で2番目に大きい湖の霞ヶ浦があります。どちらも国土地理院からそれほど遠くなく、気軽に出かけられます。つくば市はサイクリングロードも整備されており、快適に自転車に乗ることができますよ。

〇最後に一言
 就職活動は大きな節目ではありますが、その結果が後の全てを決める訳ではありません。大変な情勢で苦労も多いかと思いますが、どうか前向きに頑張って下さい。
※国土地理院のYouTubeチャンネルでは、魅力的なコンテンツを多数投稿しています。国土地理院についてもっと知りたい方は要チェックです!
(https://www.youtube.com/channel/UCJY_QJ1IuHO8j_WvPqNEK6g )

    

写真1:職場の屋上から筑波山が見えます。

写真2:桜と地球広場

写真3:サイクリングで霞ヶ浦に行きました。

 

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官庁訪問直前!地理院各部リレー記事(4/5)
応用地理部地理調査課 白石さん

2021年6月29日公開→Facebookで見る
第4回目は応用地理部地理調査課の白石さんにお話を伺いました。
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〇現在の業務について教えてください。
□現在の職務、業務の様子
 こんにちは。応用地理部の白石(平成30年度一般職土木区分採用)です。私はこの4月から土地条件図(土地条件図 | 国土地理院 (gsi.go.jp))に関する業務を主に担当しています。土地条件図は対象となる土地がどのような地形に分類されるかを示した地図で、土地利用計画の策定や災害対策に用いられます。また、地理院地図上では現在ベクトルタイル「地形分類」(ベクトルタイル「地形分類」 ―身の回りの土地の成り立ちと自然災害リスクがワンクリックで分かります― | 国土地理院 (gsi.go.jp))が公開されており、身の回りの土地の成り立ちをワンクリックで知ることができます。
 土地条件に関連する業務は幅広く、航空機から撮影した写真から地上の様子を読み取る写真判読のスキルや地図のデータの作成に使用するGISソフトの取り扱いなど習得すべき技能も多いですが先輩の職員の方に教わりながら業務を行っています。

□志望動機(ファーストインプレッションや他省庁より地理院を選んだ理由など)
 私は大学では土木工学を専攻しており、道路や橋梁の維持・管理に関する研究をしておりました。就職先としては土木系の公務員を考えておりましたが、当時説明会に参加して業務の技術的な面に重点を置いている印象を受けた国土地理院を志望しました。
国土地理院は技術系の職員について技術系全区分で採用を行っています。また、国土地理院は測量と地図に関わる幅広い業務を行っており、自分のこれまでの経験を生かす機会も多いと感じております。

□入ってみて感じたこと(仕事・生活環境など)
 国土地理院本院は茨城県つくば市にあり、国土地理院の職員の多くがここで勤務しています。周辺には筑波山をはじめとして自然が多く残っており、生活環境として素晴らしいと感じています。また、つくば市には公園も多くあり、私は休日に公園を散策するなどしています。

□最後にひと言(就活生へのメッセ-ジ)
 官庁訪問の日程が近づいていることと思いますが、自分の志望先を決めるにあたっては、自分が「なぜ」その職場で働きたいのかを明確にしておく必要があると思います。皆様の就職活動がより良いものとなることをお祈り申し上げます。

    

写真1:執務中の写真。

写真2:検土杖による簡易ボーリングによって地中を調査。

写真3:湖沼調査にて自律航行無人ボートで湖底の地形を調査。

 

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官庁訪問直前!地理院各部リレー記事(5/5)
測地部物理測地課 松下さん

2021年6月30日公開→Facebookで見る
最終回は測地部物理測地課の松下さんにお話を伺いました。
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[1] 現在の業務
 平成30年度一般職物理区分採用の松下です。測地部物理測地課地磁気係で今年の4月から働いています。突然ですが、皆さんは、「地磁気」ってご存じでしょうか? 地磁気というのは、地球が持つ固有の磁場のことです。この地磁気があることで、方位磁針(コンパス)を使って方角を知ることができます。ただし、この方角は磁北といって、地図の北の方向とは少しズレています。このズレの角度を偏角といい、実は場所によって角度の大きさが変わります。そこで我々は、北は北海道、南は沖縄まで出向き、地磁気の測量を行っています。さらに、その測量のデータは、地図の偏角情報として活用されています。
 地磁気係は、フィールドワークが好きな人はもちろん、測量データの解析作業(主成分分析等)もあるので、データ解析が好きな人も楽しめる、そんな部署です。(もちろん、地磁気が大好きな私はワクワクしてます!)

[2] 志望動機
 学生時代、地磁気のデータを使って研究をしていました。その中で国土地理院のことを知る機会があり、インターンシップに行ってみたところ、職場の雰囲気が非常に穏やかで、働きやすそうに感じました。また、若手の意見を聞いてもらえそうな雰囲気があったので、「ここでなら自分の経験が活かせる!」と思って志望しました。また、入ってから気づいたことですが、理系出身の人が多く皆さんと話が合うといったことも魅力の一つだと思います。

[3] 当時、どのような事を不安に思っていたか
 年齢的に遅めの就職活動だったので、同期は若い人ばかりで孤立しないだろうか・・・などと思っていたのですが、蓋を開けてみたらびっくり、自分より年上の人が2人もいたのでほっとした記憶があります。先輩方の話を聞いても、そういった人はちらほらいるようなので、まったく心配は無用でした。

[4] 最後にひと言
 国土地理院といえば地図や基準点の測量といったイメージが強いと思いますが、今回お話しさせていただいた様に、地球の物理量(地磁気の他に、重力・ジオイドもあります)を測量し、地図の偏角情報といった一般の方々に役立つコンテンツを作成している部署もあります。そういった地球に興味がある人や自分の知識を活かしたいという人は、地理院への就職を是非、ご一考いただければ幸いです。一緒に働ける機会を楽しみにしています!

    

地磁気を測量している様子です。

5年ごとに作成している、日本全国の地磁気の分布図(磁気図)です。

 

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若手職員の気になるバックグラウンド~情報系出身者編~

国土地理院では特定の専門分野に偏らずに職員の採用を行っているため、職員のバックグラウンドも様々です。
 そこで今回は、職員の大学時代の専攻や職務の様子についてまとめた過去のFacebook記事「若手職員の気になるバックグラウンド」の後続記事として、「若手職員の気になるバックグラウンド 情報系出身者編」をお送りします。
     
2021年6月1日公開→Facebookで見る
Q1.国土地理院を志望したきっかけはなんですか?
幼い頃から地図を眺めたり描いたりすることが何故か大好きだったので、中学生の頃には既に国土地理院に興味を持っていました。
 大学は情報系の学部に進んだため、システムエンジニア等の職業に就くことも漠然と考えていました。しかし、長く働くならやはり好きなものに関わる仕事をしたいと思ったのと、昔に比べて地図の電子化が進んできていたので、情報系の学部で得た知識も役立つだろうと思ったため、国土地理院を第一志望としました。

Q2.現在の業務について教えてください。
 皆さんは「地理院地図」[1]を利用したことはありますか? 地理院地図は、国土地理院の地形図を始め、現在・過去の空中写真、土地の凹凸や成り立ちがわかる地図、災害に関する情報など、様々な情報を見ることができるウェブ地図です。
 私は主にこのシステムの運用と開発を行っています。また、最近は「地理院地図Vector(仮称)」[2]という実験的なウェブ地図と、そこに載せる新しい形式の地図データに関する検討も行っています。
[1] 地理院地図 https://maps.gsi.go.jp/
[2] 地理院地図Vector(仮称) https://maps.gsi.go.jp/vector/

Q3.これまでの業務で、情報系学部出身で良かったと思うことや、役立ったスキルはありますか?
 地理院地図の運用においては、職員自らが設定ファイルを更新するだけでなく、サイトのプログラムを修正したりすることもあります。また、地図データの検討段階では、いろいろな条件のデータを試作するために、やはり、プログラムを弄ります。
 私の場合、大学の授業や研究においてプログラミングを経験していたため、あまり抵抗を感じずにこれらの業務に取り組めています。また、プログラミングの知識や論理的な思考能力だけでなく、学会発表のためにわかりやすい資料を作った経験は、今でも大いに役立っています。

Q4.就活生へ一言お願いします。
 国土地理院の業務のほとんどは、自分が携わったことが目に見える成果(測量成果や地図に載る情報、調査研究年報など)となって世に公開される、とても面白い仕事だと思います。地図が好きなら尚更、仕事を楽しめる職場だと感じていますので、ぜひご検討ください!
テレワーク
テレワークでの勤務の様子です。県外から電車通勤しているため、最近はテレワーク主体で勤務しています。

2021年6月8日公開→Facebookで見る
Q1.国土地理院を志望したきっかけはなんですか?
 
学生時代にオリエンテーリングのサークルに所属しており、茨城県内にて同競技の大会を開催するため、競技用の地図の更新に参加いたしました。夏場の数か月の現地調査後に地図を更新した際、正式版に自身の氏名が掲載され、大変な達成感を感じました。情報系の知識や技能を活かしつつ同様の経験をさせていただきたく、当院を志望いたしました。

Q2.現在の業務について教えてください。
 入省後、旧版地図等をはじめとする一部の地理空間情報の外部公開を担うシステムや、当院全体の基幹系行政事務システムの管理、運用や問い合わせ対応に携わっておりました。今年度より、前述のシステムを擁する所属部の企画や予算にかかる業務に従事しております。

Q3.これまでの業務で、情報系学部出身で良かったと思うことや、役立ったスキルはありますか?
 情報系の学生が習得するハードウェアからソフトウェアの幅広い知識が、業務システムを取り扱う上で、エラー等の事象解消やソースコードや各種技術文書の調査の際に、大変役に立っております。また、学生時代に身に着けたプログラミングの技能も活用できる場面もあり、業務遂行上役に立っております。

Q4.情報系学生にとっての国土地理院の良いところを教えてください。
 
当院は、「地図」にかかるベース・レジストリ(公的機関等で登録・公開され、様々な場面で照会される正確性や最新性が確保された社会の基幹となるデータベース)を担当する行政機関であり、当院の情報システムは、大変重要なインフラです。社会的に大きな影響を及ぼすシステムであるため、支え甲斐がございます。さらに、測量や地図関係の専門的な業務システムを含む幅広いシステムを擁していることも、当院の自慢の一つです。

Q5.就活生へ一言お願いします。
 当院は、入省後の研修が充実しておりますため、学生時代に測量や地図等について学んでいない場合でも、様々なバックグラウンドの方が活躍できる環境です。幅広い採用区分に門戸が開かれておりますので、まずは説明会等へのご参加をお待ちしております。
業務風景
普段の業務風景です。

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採用後2年を経過して

今回はH31・R1年度に地理院へ入省した若手職員6名に、採用から現在までを振り返って感じたことや考えたことなど、あれこれお話いただきました。

採用後2年を経過して (1/6) 基本図情報部 画像調査課 中村さん

2021年1月27日公開→Facebookで見る
 こんにちは。画像調査課機動撮影係の中村(H31年採用、一般職土木)です。
 国土地理院に入省してから2年ほどが経過しました。日々の業務をこなしている内に、あっという間に過ぎたと感じています。

 採用1年目は、国土交通大学校にて普通測量研修を受講しました。
測量・地図作成・地球科学・プログラミング・地質調査など、座学や実習を通じて業務に必要な知識と経験を積んでいきました。研修の最後に各科目で確認テストや課題があり、勉強に追われて大変だったことが今でも印象に残っています。

 採用2年目は、画像調査課機動撮影係に配属となりました。
国土地理院が保有する航空機「くにかぜ3)」に搭乗し、空中写真の撮影を行っています。災害発生時には被害の状況把握として緊急の空中写真撮影を主な業務として行っています。詳しくは「国土地理院概要」https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40194.htmlに掲載されていますので、確認してみてください。
平常時は、災害対応の訓練、国土の現況把握、そして基本図(地図)を更新するための撮影を行っています。小型飛行機に乗って全国各地を撮影することは滅多にない機会であり、基本図(地図)作成の基礎を担っていることにやりがいを感じているので、毎回わくわくしながら搭乗しています。しかし、苦労する点もあります。それは天気です。空中写真では雲一つない写真が求められるため、天気を常に注視して撮影を行うタイミングを決めています。しかし、タイミングを計るのはなかなか難しく、撮影中に雲が現れて中止になることもしばしばありました。撮影が無事完了し飛行場までの移動中、外の景色を見ながらホッと一息ついています。また、離着陸でのパイロットの様子や航空管制のやりとりを聞くこともフライト中のちょっとした楽しみです。
 
 出張が多く、時には災害対応もあるので忙しい日々ですが、休日には趣味であるサイクリングや街中散策でリフレッシュしています。
実習の様子

秋頃に2週間程度の長期実習があります。毎日、屋外で測量実習を行うのでハードな日々を過ごしますが、実習を終えたときの達成感は大きいものでした。

測量用航空機

国土地理院が保有する測量用航空機です。離島を含めて全国各地を撮影しています。

デジタル航空カメラ

写真の中央下にある機材が、デジタル航空カメラ「DMC2)e230」(ドイツ製)です。私が操作しているモニターで撮影した空中写真を確認しています。

一眼レフカメラ撮影

災害時には一眼レフカメラを用いた撮影も行っています。迅速な対応が出来るよう平常時から訓練しています。

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採用後2年を経過して (2/6) 応用地理部 地理情報処理課 星野さん

2021年2月15日公開→Facebookで見る
 はじめまして。応用地理部地理情報処理課活断層情報係の星野(H31年採用、一般職林学)と申します。1年間にわたる国土交通大学校での研修を終え、昨年の春配属になりました。 国土交通大学校での研修は、実際に働く前に測量・地図に関して基礎から学ぶことができたため、非常にありがたいものでした。その学ぶ範囲は本当に広く、私が今担当する活断層に関連した、変動地形学についての講義もありました。ただし当時私は、難しいなぁ、と思いながら受講していたので、この係に配属とわかったときは驚き、今すぐ勉強しなきゃ、とあたふたしたことを覚えています。
さて活断層情報係は、1:25,000活断層図の整備を担当する係ですhttps://www.gsi.go.jp/bousaichiri/active_fault.html。活断層図は、全国の主要な活断層を対象に、空中写真判読等によりその位置・形状を詳しく記載した地図であり、地震調査の基礎資料のほか自治体のハザードマップに活用されています。
活断層図の作成にあたっては、活断層の専門家の先生方の協力を全面的に受けており、業務をする上で先生方と多くのやりとりをさせていただいています。先生方は学生の頃から(一方的に)知っていた高名な方ばかりで非常に緊張しますが、同時に一緒にお仕事ができ嬉しくもあります。国土地理院でこれほど専門家の方々と関わることのできる係はあまりないため、勉強するにはうってつけの環境ではないかと思います。
ほかにも、デスクワークだけでなく先生方と現地調査へ出向いたり、経験を積んだ後は先生方と一緒に活断層の判読にも挑戦させていただいたりするなど、幅広に知識を吸収する機会があります。
今年度はコロナ禍の影響により、業務が思い通りに進まず、私生活においても苦労が絶えません。それでも最近は、研修中ではできなかった料理にはまり、美味しいものを作って食べて、上手く巣ごもりに対応しながら過ごしています。
 今後も研鑽を重ね、みなさまに貢献できるよう励んでいきたいです。
         

写真判読

写真判読の様子。活断層図の点検作業をしているところです。

神津島

国土交通大学校での研修中、研修員の皆で神津島に行きました。翌日が効果測定だったため、帰りの船内で勉強した思い出があります。

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採用後2年を経過して (3/6) 総務部 契約課 神戸さん

2021年2月22日公開→Facebookで見る
 契約課管理係の神戸(H31年採用、一般職行政)と申します。採用から早くも2年が経とうとしており、現在の業務も2年目となりました。
契約課管理係では、国土地理院で使用している電気ガス水道や電話等の料金の支払事務、総務部内で必要な物品の取りまとめとその管理、課内の勤務時間関係の事務のほか、他部署からの依頼や事務連絡を受け課内に展開する仕事などをしております。また、契約課では年に1度、物品の監査で地方測量部への出張があり、監査員として昨年度は関東地測へ、今年度は九州地測へ行きました。
 最初は慣れない環境と業務の幅広さに戸惑い、目の前の事で精一杯でしたが、わからないことや困っていることがあると、上司や先輩方がお忙しい中でも1つ1つのことを丁寧に教えてくださり、とても心強かったです。微力ではありますが、国土地理院に少しでも貢献できることを嬉しく思います。
 また、担当業務以外でも広報のイベントやリクルート活動などに携わることができ、さまざまな経験をさせていただけたことをとても有り難く思います。
 今後は自分が担当している業務はもちろんのこと、他の関係する業務についても理解や知識を深めていきたいです。「なぜだろう」という疑問を常に持ち、根拠を持って業務へあたるように心がける必要があると日々感じています。経験と知識が豊富で、どんな場面においても適切に対応され、いつも親切で優しい上司や先輩方を見習い、私も早くそうなれるよう精進して参ります。
         

倉庫での確認作業

倉庫で物品の確認をしています。

工事現場での確認作業

契約課の業務の1つとして、施設の営繕及び維持に関する事務があります。実際に工事現場に立ち入り、現場確認をしています。

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採用後2年を経過して (4/6) 測地部 測地基準課 中浴さん

2021年3月10日公開→Facebookで見る
      
 こんにちは!測地基準課基準係の中浴(H31採用、一般職物理)です。入省して早2年経ちますが、今でも学ぶことが多い職場で、充実した日々を送っています。
 1年目の普通測量研修では、現場での測量方法から地図編集に至るまで、講義や実習で様々な測量方法やその原理について学びます。ジョブローテーションのある国土地理院では、ここで得た幅広い知識が役立ちます。個人的には、仕事で気軽に相談に乗ってくれる同期と1年目に仲良くなれたことは大きな収穫でした。

 今年度は測地基準課で、離島の基準点整備や水準測量といった「測る」業務を主に担当しています。それぞれの業務の詳細は過去の記事をご覧ください。
・離島の基準点設置https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_sokuchi.html#20180831
・水準測量https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_sokuchi.html#20200212

 離島の基準点設置作業では、昨年7月に鹿児島県三島村のデン島に三角点を設置しました。デン島は屋久島から船で3時間半の距離にある、切り立った岩山が特徴的な島です。
島に波止場はないので、船から飛び移って上陸します。タイミングを見計らってのジャンプはさながら大縄飛びのようで緊張しました。上陸後は険しい地形や強風に翻弄されながらの作業となりましたが、無事三角点の設置と観測を終えることができました。
 帰庁後の解析作業では特殊なプログラムを扱うため苦戦することも多くありましたが、先輩方や同僚に助けられながらなんとか測量結果をまとめることができました。今後、地理院地図に私の設置した三角点が記されるのを楽しみにしています。

 水準測量では2月に愛媛県内子町・大洲市付近で観測作業を行いました。寒暖差の激しい山間部に位置する内子町では、水準測量の誤差要因となる陽炎(かげろう)が冬でも発生します。今回その頻発する陽炎に悩まされましたが、同伴の測手(経験豊富な測量助手)と相談しつつ観測方法を工夫し、予定の区間の観測を終えることができました。測量方法を現場判断で模索した今回の作業は、今後に生かせる良い経験となったように思います。

 一年を通して長期出張があり大変ではありますが、主任測量員として計画立案から成果提出まで任されるやりがいのある仕事です。現場業務に興味のある方、離島に行ってみたい方、是非国土地理院で一緒に働きましょう!
        

デン島の岩峰

デン島の迫力ある岩峰に圧倒されます。この後船から飛び移って上陸しました。

観測風景

新設した三角点での観測風景。風で倒れないように三脚は紐でしっかり固定します。

内子での観測

内子の古い街並みの中での観測。観光地での水準測量はテンションが上がります!

東京麻布GNSSタワー設置

東京麻布で交代制でのGPS72時間連続観測。声を掛け合いながら慎重にGNSSタワーを設置します。木々の合間から見えるのは東京タワーです!

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採用後2年を経過して (5/6) 基本図情報部 国土基本情報課 近藤さん

2021年3月23日公開→Facebookで見る
 こんにちは、国土基本情報課調整係の近藤(H31年採用、一般職土木) です。国土地理院に採用されて約2年が経ちました。採用から1年間は国土交通大学校で普通測量研修を同期と一緒に受けました。研修では国土地理院で働くうえで必要な知識を一から学ぶことができました。また、仕事で必要な知識を学ぶだけではなく、同期と研修の課題に取り組むことで、休日も一緒に出かけるほど仲良くなれたので良かったです。

 2年目は、現在の所属先である国土基本情報課調整係に配属になりました。調整係では刊行前の地図の点検、地理院地図の更新箇所の管理を行っています(写真1)。自分が点検した地図が世に出るので、間違いがないように気を引き締めながら仕事をしています。また、オフィスワーク中心の部署ですが、一度現場に行く機会がありました。富士山の見える場所だったので景色を楽しみながら仕事ができました(写真2)。
 大学では測量が専攻ではなかったため、採用後は仕事ができるか不安でしたが、1年間の研修があるので今となっては不安に思う必要はなかったなと思っています。しかし、研修を受けても、できないことや分からないことはたくさんあります。そのたびに、上司や同期が丁寧に教えてくれるので本当に助けられています。まだできないことも多いので、早く一人前になれるように頑張ります。
        

地図点検。

普段の業務の様子 刊行前の地図の点検をしています。

外での業務

外での業務の様子 地図修正用の画像基準点を取得しました。

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採用後2年を経過して (6/6) 地理地殻活動研究センター 研究管理課 市村さん

2021年4月6日公開→Facebookで見る
 初めまして。地理地殻活動研究センター研究管理課情報管理係の市村(H31採用、一般職化学)と申します。国土地理院に入省してから約2年が経過しました。1年間の普通測量研修の後、現在の部署に配属されました。配属当初は業務の多様さに右往左往し、毎日があっという間に過ぎていきました。現在も電話対応や資料作成などに奮闘する毎日です。

 情報管理係は、地震予知連絡会の事務局や、火山噴火予知連絡会との連絡窓口を担当しています。地震予知連絡会(事務局:国土地理院)は、地震予知に関する調査・観測・研究結果等の情報の交換とそれらに基づく学術的な検討を行うこと等を目的として、年4回開催されています。また、火山噴火予知連絡会(事務局:気象庁)は、関係機関の研究及び業務に関する成果及び情報の交換、火山現象についての総合的判断を行うこと等を目的として、年2回開催されています。

 私は主に会議資料の作成やとりまとめ、HPやTwitterへの情報掲示を担当しています。外部有識者や他省庁との連絡調整を行うこともあります。また、FortranやPythonなどのプログラミング言語を用いた資料作成、HTMLの編集も行っています。入省後1年目の普通測量研修ではPythonの授業を受けましたが、うまく自分のものに出来ませんでした。勉強不足な己が身を顧みて、もっと勉強していれば良かったと後悔しきりです。分からないことばかりですが、職場の方々に丁寧に教えて頂き、少しずつ業務を進めています。

 毎日デスクワークという訳ではなく、他部署の測量業務に参加する機会もあります。今年度は水準測量や地上重力測量へ参加し、経験を積むことができました。水準測量では神奈川県逗子市から横須賀市まで20.8 kmを歩き、土地の高低差を測量しました。水準測量は高さを測る国土地理院の重要な業務の一つです。ヘルメットを被ったオレンジ色の服を着た人たちが作業していたら、国土地理院の作業員かもしれません。見かけたら温かい目で見守っていただけると幸いです。

 今後はより業務の効率化をはかり、能率的な作業方法を模索してゆきたいです。また、公私ともに充実した日々が送れるよう、精励恪勤して参る所存です。
Twitter掲載作業
地震予知連絡会開催についてTwitterへの掲載作業中の様子です。

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官庁訪問直前!若手リレー記事

今回は若手職員に当時を振り返って地理院に入った理由や経緯は何だったか、あるいは採用から現在までを振り返って感じたことや考えたことなど、あれこれお話いただきました。

官庁訪問直前!若手リレー記事 (総合職 1/3)

測地観測センター 電子基準点課 大野さん

2020年7月14日公開→Facebookで見る

総合職第1回目は、測地観測センターの大野さん(総合職・技術系[数理科学・物理・地球科学区分]、R2採用)にお話を伺いました。

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○現在の業務について教えてください。
 測地観測センター電子基準点課の解析係として、この4月から働いています。国土地理院は、測量や地殻変動監視のため、GNSS(GPSなどの測位衛星システムの総称)を使用して国土の正確な位置を24時間連続観測する「電子基準点」(写真)という設備を、全国各地に設置しています。皆さんもスマートフォンで自分の位置を調べることがあるかと思いますが、その受信機を地面に固定して、同じ地点を常に観測し続けるイメージです。その数およそ1,300点!場所は地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)で見られるので、ぜひ探してみてください。その位置の解析精度の向上や災害対策等への応用のため、電子基準点測量のうち解析に関する事務・調査・研究を行っているのが「解析係」です。国家機関だからこそ携わることができる、やりがいの大きな業務であると感じています。

○地理院を選んだ理由は何ですか?
 国土地理院で働きたくて国家公務員を目指しました。大学・大学院で電子基準点のデータを用いて地殻変動の研究をしていたことがきっかけで、「測る・描く・守る・伝える」というデータに端を発する防災・社会への貢献姿勢に非常に魅力を感じ、志望しました。一方で、私のように大学での専門が直接業務に関連するケースは決して多いわけではなく、あくまで行政機関として、地理院には多様な分野の人が集まっています。この点は地理院の大きな強みだと思います。

○職場の雰囲気はどうですか?
 昨今の状況から、例年の初任者研修が延期になったり在宅勤務が含まれたりと、初年度を変則的な日程で勤務しています。(写真のとおり、執務室は衝立を設置&出勤時はマスク着用です。)このような状況だからこそ組織の性格が見えると思いますが、私自身、地理院を選んでよかったと強く感じています。非常に開けた雰囲気のため気軽に質問ができ、実際の業務の中で、多くのことを学ぶことができています。また、職員の心体の健康を第一にしている雰囲気を端々から感じます。
 本院は茨城県つくば市にあるため、落ち着いた空気の中で生活することができます。私はつくば市に住んで片道20分の自転車通勤をしていますが、平地をゆったりと走ることが出来るため、とても気持ちが良いです。

○採用を希望される方にひと言お願いします。
 今年度の就活は不安定な状況下で迎えることとなりましたが、皆さんにとってより良い選択ができることを祈っています。国土地理院を就職先の候補に入れていただき、ご一緒に働けたらとても嬉しいです。

こちらが全国1,300点に設置されている「電子基準点」です。

写真のとおり、執務室は衝立を設置&出勤時はマスク着用です。

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事 (総合職 2/3)

地理空間情報部 情報普及課 神田さん

2020年7月15日公開→Facebookで見る

総合職第2回目は、地理空間情報部情報普及課の神田さん(総合職・技術系[工学区分]、H31採用)にお話を伺いました。

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○現在の職務、業務の様子を教えてください。
 私は地理院地図Vector(仮称) (https://maps.gsi.go.jp/vector/)の改良業務を主に担当しています。地理院地図Vectorとは、従来から国土地理院で公開している地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)と見た目こそ似ていますが、地理院地図のような「画像データ」ではなく、地図を描くための「情報そのもの」を地図の表現に近づけた上でみなさんのブラウザ上に表示する仕組みの地図です。地理院地図Vectorについては、過去にも記事を執筆していますので、詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
 地理院地図Vectorでは、地図のデザインをサイトのユーザが自由に設定することができます。そこで、今年度は地理院地図Vectorで作成できる様々な地図のデザインのサンプルを公開し、地理院地図Vectorの普及にも努めています。また、地図の初期表示が遅いなどといった課題の改善に向けた検討にも取り組んでいます。

○国土地理院を入省先に選んだ理由は何ですか?
 子どもの頃から地図が好きで「国土地理院」の存在は知っていましたが、国土地理院を現実的な就職先の選択肢として考えたのは大学の学部生の頃でした。当時、国土地理院のインターンシップに参加し、そこで業務内容に関心を持ったとともに職場内の温かく和やかな雰囲気に惹かれ、その後も他の企業のインターンシップなどに参加したものの国土地理院の雰囲気が自分の肌に一番合うと感じました。
 また、私は駅から近く東京やその他日本各地に短時間でアクセスできる場所に住みたいと考えていたので、入省後つくば市からやや離れたTX(つくばエクスプレス)沿線の街に住むことにしました。このようにTXを使えば比較的広い範囲から通勤が可能なことも、私が国土地理院を入省先に選んだ決め手のひとつです。一方でつくば周辺の暮らしやすい環境に惹かれて国土地理院を選ぶ人も多いようです。

○採用を希望される方にひと言お願いします。
 就職先を決めるにあたっては、どんな業務内容に取り組むことになるかと、どんなオフを過ごすことになるかの両方とも大事な要素だと思います。この記事を読んだ皆さん、ぜひ就職したらどこに住んでどんな社会人生活を送るかに思いを馳せてみてください!

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事 (総合職 3/3)

地理空間情報部部 情報サービス課 熊谷さん

2020年7月16日公開→Facebookで見る

総合職編ラストでもある第3回目は地理空間情報部の熊谷さん(総合職・技術系[数理科学・物理・地球科学]、R2採用)にお話を伺いました。

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○現在の業務について教えてください。
 地理空間情報部の情報サービス課という部署で、国土地理院の測量成果などを窓口で閲覧していただいたり、インターネット上で公開したりする仕事をしています。主な担当は「基盤地図情報ダウンロードサービス」と「地図・空中写真閲覧サービス」というウェブサイトで、関係部署にて作成された地図や空中写真等の測量成果をデータベースに登録・公開しています。地理院の役割の中では主に「伝える」に該当する業務のため、いちばんお客様(国民)に近いところにいるという意識を忘れず、刊行予定日どおりに公開が行えるよう日々努めています(慣れない情報処理系の知識習得に必死になることも多々ありますが……笑)。

○志望動機、地理院に入った決め手は何ですか?
 学生時代は地球科学専攻だったこともあり、「自分の足元を知る」楽しさをもっとたくさんの人にも感じてもらいたい、生活や防災対策に役立ててほしいと感じ、国土地理院を志望しました。……が、官庁訪問を開始した当初は三つの省庁を並行して志望していました。三つの省庁はそれぞれ大きく異なる業務を所掌していたため、職務内容にはどれも違った魅力があると感じて、なかなか絞り込めず悩んでいました。そんな時ふとよぎったのが、地理院の職員の方の雰囲気がいちばん自分に馴染みやすかったことと、説明を受けてみて仕事と私生活の両立が最もイメージしやすかったことでした。仕事も私生活も同じくらい重視したい私にとっては、「ここでなら暮らしていける」と感じたことが強い決め手となり、国土地理院を第一志望に切り替えるに至ったのだと思います。

○採用活動時期の印象に残った出来事
 面接カードの「趣味・特技」欄に「英語の歌をうたうこと」と書いたら、 何度目かの面接の際、実際に歌 うこととなり、びっくりしました(全員歌うわけではないのでご心配なく!)。

○最後にひとこと
 選択を迫られる場面では、自分が何を重視するのか(職務内容が最優先なのか、趣味の時間も多く設けたいのか等)を意識しておくと、決断の助けになると思います。また、自分の感じた印象を大切にしてみるのも一つの手かもしれません。
 国土地理院では地理学や測地学を専攻した人だけでなく、多様なバックグラウンドの職員が働いています。専門に関わらず、少しでも国土地理院に興味をお持ちの方は、ぜひ本院やつくばの雰囲気を感じにいらして下さい。あなたの選択肢に、国土地理院も加えていただければ幸いに思います。

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 1/9)[技術]

測地部 物理測地課 半田さん

2020年8月24日公開→Facebookで見る
 こんにちは、リクサポです。一般職の官庁訪問がいよいよ来週に迫ってきました。今回は一般職採用の若手職員に、現在の業務のことや、採用から現在までを振り返って感じたことや考えたことなど、あれこれお話いただきました。当記事は官庁訪問開始直前の9月1日まで、リレー形式でお送りします。ぜひご覧ください。
第1回目は測地部の半田さん(一般職・技術系[化学区分]、H30採用)にお話を伺いました。

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○現在の業務について教えてください
 現在、測地部物理測地課というところで、重力点の維持管理及び重力計を用いた重力測量を行っています。現在、空から日本の重力を測る「航空重力測量」(詳しくはコチラ→https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/grageo_agsoverview.html)を実施中です。国土地理院で一番”アツい”プロジェクトの一つに関われていると思っています。

○地理院の良いところ
 業務の多様性があるところがいいなと思います。私が所属する測地部だけでも、水準測量などのTHE・測量から重力測量などのニッチな測量まで、様々な目的に応じた多様な測量業務がひしめいています。数年毎に異動があると聞いているので、色々な技術に触れられることが楽しみです。

○入省後、意外だったこと
 思っていたより海外の方とやりとりをする機会があって驚きました。JICAの研修で講義の手伝いをしたり、重力計のメーカーの方とやり取りをしたり、意外と英語を使う機会が多かったです。思ったように英語を喋ることができずに歯がゆい思いをすることもあって、英語研修等でしっかり学んでいきたいと思っています。

○最後にひとこと
 いよいよ官庁訪問が迫ってきましたね。志望先を決めるに当たっては、自分が何をしたいか、どんな風に働きたいか、どんな生活を送りたいか、どれでもいいので何か一つ柱を持つことが大切だと思います。
 皆さんの選択肢のひとつに、国土地理院があれば嬉しく思います。

航空重力測量の合間に撮った写真です。飛行機に乗っての作業は地形を空から観察できて楽しいです。

水準測量作業の様子。入省後の普通測量研修で鍛えた腕の見せ所です。

真夜中の飛行場で重力の測定作業を行うこともありました。とても貴重な経験です。

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 2/9)[技術]

応用地理部 地理調査課 榎本さん

2020年8月25日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。今回も若手職員に官庁訪問~現在まで、あれこれお話いただきました。
第2回目は応用地理部の榎本さん(一般職・技術系[林学区分]、H30採用)にお話を伺いました。

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○現在の業務について教えてください
 突然ですが、皆さんは「湖の地図」をご存じでしょうか。国土地理院といえば陸の地図(地形図)のイメージが強いですが、私の係では湖沼図(湖沼データ)を作成しています。湖沼調査は昭和30年から続く伝統的な業務で、音響測深機という機器を船に取付け、日本全国にある湖の水深を測定しています。現場における測量作業から帰庁後の地図データ作成まで幅広い能力を必要とされる難しさがありますが、優しい上司に支えられ日々成長できる環境は非常に恵まれているなと感じています。
※湖沼調査について詳しくはこちら→https://www.gsi.go.jp/kankyochiri/gsilake.html

○志望動機は何でしたか
 学生時代は専ら登山に熱中しており、高山における特異な地形に魅せられて地形学に興味を持つようになりました。そこで国土地理院の現部署のインターンシップに参加したことが志望のきっかけでした。応用地理部では火山や河川、湖沼等の地形に特化した地図(主題図)を作成しており、その道のプロフェッショナルな職員が数多くいます。もちろん地形学に限らず、地図や測量という専門分野でロールモデルとなる先輩方に囲まれ、自分なりに成長できるというのが国土地理院の大きな魅力だと思っています。

○休日は何して過ごされていますか
 最近、仕事以外では水辺を離れて畑を耕しています。職住近接なので退庁後に畑で一汗かくのもなかなか良いものです。(意外にも私の周りには野菜を育てている職員が沢山います。)市街地から少し離れると田園風景や筑波山、霞ヶ浦など自然が溢れていることも茨城県つくば市という立地の魅力です。

○就職を希望される方へ最後に一言
 今年の夏は特に暑いので熱中症には十分注意の上、官庁訪問に臨んでください。一緒に働ける日々を楽しみにしています!

精進湖における測量作業

エンジンに悪戦苦闘

湖沼データ(秋元湖・小野川湖)の段彩表現

週末、畑にて

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 3/9)[事務]

総務部人事課 田川さん

2020年8月26日公開→Facebookで見る
 こんにちはリクサポです。今回も若手職員に官庁訪問~現在まで、あれこれお話いただきました。
第3回目は総務部人事課の田川さん(一般職・事務系、H28採用)にお話を伺いました。

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○現在の業務について
 総務部人事課で、職員の人事情報の管理や、採用・退職・昇任などといった人事異動に関する事務手続きを主に担当しています。他には、就活生の皆さん向けの国土地理院採用HPの更新、採用案内パンフレットの作成などを行っています。
その中でも1番印象に残った仕事が 採用案内パンフレットの作成です。就活生の皆さんに安心して国土地理院を志望してもらうため、デザインや構成など工夫を重ねて作成しました。特にP21~22「国土地理院(本院)とつくば市」ページのデザインや地図の配置が難しく、何度も試行錯誤して苦労しましたが、完成したときは大きな達成感がありました。この「採用案内2021」を読んで、少しでも国土地理院に興味を持っていただけるとうれしいです。
https://www.gsi.go.jp/jinji/saiyoannai.html

○これからしてみたいこと
 古地図の管理や測量成果の使用承認といった、国土地理院ならではの業務に興味があります。いつの日か、そういった業務に携わる機会を頂ければ良いなと思っています。他には、地方測量部での勤務も経験してみたいです。

○オフの過ごし方
 最近はほとんど外出しない休日を過ごしていますが、コロナ以前は友人や同期と色々な場所に出かけて美味しいものを食べに行っていました。昨年の10月には、つくば霞ヶ浦りんりんロード終点のJR岩瀬駅まで片道約40km近くを同期とママチャリで走りました。道中は色々なお菓子屋に立ち寄ったのですが、中でも桜川市真壁町にある老舗の和菓子屋さんの栗モナカは絶品でした。焼きたてのサクッとしたモナカと溢れんばかりの甘いあんこ、茨城県産の栗が絶妙にマッチしてとても幸せな気分になれます。1個たったの120円です!あまりの美味しさについおかわりしてしまい、その1週間後に友人とも食べに行きました。皆さんも機会があればぜひ食べてみてください。

○最後にひとこと
 いよいよ官庁訪問ですね!コロナ禍で世の中が大変な中での就活となり、就活生の皆さんは不安な気持ちを抱えながら過ごしていると思います。そんな中でも熱い気持ちを持って勉強や自己分析を進めた皆さんならきっと官庁訪問も乗り越えられるでしょう。来年の4月に元気な姿でお会いできるのを楽しみにしています!

採用案内2021です。業務説明会や官庁訪問で配布します。国土地理院採用HPでも公開していますのでぜひ御覧ください。

ママチャリで片道約40km走ってJR岩瀬駅に到着しました。笑顔ですがへとへとです。緑の帽子を被っているのが筆者です。

美味しい栗モナカです。自転車の疲れが取れます。

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 4/9)[技術]

北陸地方測量部 測量課 飯村さん

2020年8月27日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。若手職員リレー記事、第4回目は北陸地方測量部測量課の飯村さん(一般職・技術系[農業農村工学区分]、H29採用)にお話を伺いました。

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○現在の業務について教えてください
私は富山県にある北陸地方測量部で、管内(新潟県、富山県、石川県、福井県)の電子国土基本図(地図情報)の迅速更新を主に行っております。茨城県つくば市の本院ではなく地方の強みである機動力を活かし、速やかな現地調査などにより、刻々と変化する状況に整合した最新の地図となるように努めています。

○地方測量部のいいところとは
 私の主な業務は室内で行う地図の修正業務ですが、それ以外では、水準測量、GNSS測量、電子基準点の保守管理、験潮場の原子測定、登山道調査など、昨年1年間で様々な屋外での業務を経験し、管内4県の様々な場所を訪れました。本院では係で担当する1つの業務に専念することが多い一方で、多種多様な業務とフィールドを経験できるのは、少人数で現場に密接した業務を行っている地方測量部ならではです。
 業務以外では魚がとてもおいしいことです。スーパーに並んでいる魚の鮮度の良さと値段の安さは、富山に来た当初は驚きました。また、地酒の種類が豊富で、名の知れた銘柄も多くあり、新鮮な魚を肴に飲む日本酒は格別です。他の地方測量部もその土地ならではの魅力があると思います。すべての地方測量部で働くことが私の目標です。

○就活生のみなさまにひと言
 就活を行っていた当時、私が「国土地理院で働いてみたい!」と感じたのと同じように、職員の方々にも「この人と働いてみたい!」と感じていただくことが官庁訪問の意味であると思っていました。同じような気持ちでとは言いませんが、ぜひ面接官の方にみなさまの熱意と魅力が伝わるよう肩の力を抜いて面接等に臨んでいただければと思います。また、国土地理院に採用された後は、配属先の選択肢として地方測量部のことを候補に加えていただければ幸いです。

福井県若狭町にある水準点。この水準点の金属標への刻印と観測を行いました。

福井県坂井市でのGNSS測量作業中。突堤にある三角点の成果の改測を行っています。

石川県と岐阜県の県境の登山道調査。遠くに見えるのは白山です。

新潟県阿賀町でVRS観測。地図の修正を行うために図面と地図を重ねるための点の測量を行っています。

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 5/9)[事務]

総務部 広報広聴室 能塚さん

2020年8月28日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。若手職員リレー記事、第5回目は総務部広報広聴室、能塚さん(一般職・事務系、R2採用)にお話を伺いました。
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○現在の業務
総務部の広報広聴室という部署で、情報を発信したり、問合せを受けたりする業務を行っています。
主には、毎月HP上で公開している広報誌「国土地理院広報」
(https://www.gsi.go.jp/WNEW/koohou/index.html)の編集を行い、HPに掲載しています。広報誌には、新しい取組みや国土地理院をもっとよく知ってもらうための記事も載っています。国土地理院のことをよく知らない方はもちろん、以前からの国土地理院ファンにもぜひ読んでいただきたいです。
今年5月からは私が書いた記事「地図と測量のコンテンツにふれてみよう!(地理院地図を使ってみよう編)」(https://www.gsi.go.jp/kohokocho/minidictionary_00002.html)も掲載されています。まずは自分がコンテンツを理解するところからのスタートだったので大変なこともありましたが、室内や関係部署にアドバイスをいただきながら、よりよいものを目指して作成しています。
また、広報広聴室は、大規模災害発生時には広報班として情報発信を通じた支援を行っています。こうした活動は国土地理院ならではのものだと思います。
○地理院を選んだ理由
私は事務官採用ですが、大学時代は工学部(都市工学関係)に所属していました。その際都市計画をはじめとする、私たち国民にとって身近な施策にも地理空間情報が用いられていることを知り、それらを扱う国土地理院で働くことが面白そうだと感じ、志望しました。
また、面接官の方や人事課の方とお話ししたときに感じた、職場の雰囲気の良さも地理院を選んだ理由の一つです。
○採用を希望される方に
今年度は新型コロナウイルスの影響で就職活動も大変な状況だと思います。
皆さんが納得のいく選択ができることを祈っていますし、その中で将来一緒に働けるようになったら幸いです。ちなみに、国土地理院行きのバスは本数が少なく一本逃すととんでもないことになるので、事前に調べておくと良いと思います。
(https://www.gsi.go.jp/GSI/CONTACT-g-kotu.html)

地図と測量の科学館でもご覧いただけます!

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 6/9)[技術]

企画部 地理空間情報企画室 浅野さん

2020年8月29日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。若手職員リレー記事、第6回目は企画部地理空間情報企画室の浅野さん(一般職・技術系[農業農村工学区分]、H29採用)にお話を伺いました。
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○現在の仕事
 平成29年度採用の浅野 剛です。今年の4月から現在の部署に所属しています。
現在私が担当する主な仕事は、毎年11月頃に開催されるイベント「G空間EXPO」の中で実施される「Geoアクティビティコンテスト(以下、Geoコン)」の企画、運営です(昨年度の詳細はこちら:http://www.g-expo.jp/geocon/)。Geoコンとは地理空間情報の利活用に関する様々な「取組」「アイディア」等を広く募集し、作品の展示・発表を行い、優秀な作品を表彰するイベントです。ただ今年度は、新型コロナウイルスの影響により例年と同じ形式での開催が難しく、代替イベントを考える必要がありました。そのため、どのようなイベントにすればGeoコンの開催目的である地理空間情報の利活用促進につながるかを念頭におき、企画の立案、検討などの打ち合わせを繰り返しました。まるでイベント会社のようで、かなり新鮮な経験でした。現在はイベントの概要も定まり、開催に向け準備を進めているところです。
○地理院を志望したきっかけと入ってみて感じたこと
 私が地理院を志望したのは、就職先に悩んでいた時期に研究室の先輩が地理院の紹介をしてくれたことがきっかけでした。その際、離島出張の写真に魅せられたことや、業務が当時研究していた内容と近かったこともあり、即座に国土地理院に就職しようと決めました。このときからいつか行きたいと思っていた離島出張に、入省してすぐに行けたときは、非常に興奮したことを覚えています。
また地理院は和やかな雰囲気で非常に働きやすい職場環境です。さらにありがたいことにクラブ活動が充実しており、私の場合、週末に職場の方々とサッカーをしており、部署関係なく様々な方と交流させていただいています。
○就活しているみなさんへ
 これから就活をされる方は、就活先としてきっと多くの選択肢をお持ちでしょう。その選択肢から実際に受ける官庁・企業を選ぶときは、個人的には自分の直感を1番大事にすべきだと思います。結局、説明を受けて直感で良いと感じた就活先が、自分が重視していることと仕事とが結びついている職場だと考えるからです。なので、現在行っている就活にモヤッとした気持ちがある方は、視野を狭めず多くの官庁・企業を見ることをお勧めします。そして、もし国土地理院を良いと感じていただけたら、ぜひ就職を考えてもらえるとうれしいです。

このデスクで代替イベントを考えていました。どんなイベントかお楽しみにしていてください。

離島出張のときの1枚。貴重な経験でした。

公式戦前の集合写真。サッカーができる環境に感謝です。

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 7/9)[技術]

測地観測センター 地殻監視課 下平さん

2020年8月30日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。若手職員リレー記事、第7回目は測地観測センター地殻監視課、海岸昇降監視係の下平さん(一般職・技術系[林学区分]、H31採用)にお話を伺いました。
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○現在の業務
測地観測センターの地殻監視課で、この春から験潮業務を行っています。験潮とは海面の昇降(潮位)を測ることです。国土地理院では主に土地の高さの基準を決めるために全国25ヶ所の験潮場を管理し、成果として「潮位を測る (験潮)〈https://www.gsi.go.jp/kanshi/tide_index.html〉」にてリアルタイムデータを公開しています。
係の業務としては、潮位監視のほか、地方測量部と連携した施設・機械の管理、データの記録や計算に利用するサーバ ・システムの管理があります。業務に関係する法律が登場することもしばしばあり驚きました(といっても私の部署ではあまり登場しませんが…)。どれも一から勉強させて頂きながら業務にあたっていて、周りの職員の方にも沢山教えて頂いています。験潮は100年以上続く業務ですが、時代に即して改善させるためにも勉強中です。潮位を見ていると場所や気象によって傾向が異なっていて面白いです。
○研修の思い出
 入省から1年間の普通測量研修では他部署に配属になる同期や、教官の方と長時間過ごすことができ、実際に職場に配属されてからも心強く感じられました。測量の技術ももちろんですが、他分野を専攻していた同期から学ばせてもらう内容だらけでとても面白く充実した1年でした。寮生活も一人暮らし体験のようで、実際に一人暮らしをする際の家具選びなどにも役立ちました。
○最後にひと言
 就職先を決定する上で、私は国土地理院も含めた省庁や民間企業等で複数の技術系の職員の方とお話をさせて頂いたのが参考になりました。心身を大事にしつつご自身が今納得できるように進めて頂ければと思います。個人的な話ですが、最近は実家になかなか帰れずに飼い犬の写真を送ってもらって癒やされているので、この機会に掲載させていただきます(犬が苦手な方は申し訳ございません)。

験潮場での作業の様子(私の正面にあるのが験潮儀です)

出張後に験潮場付近から見た夕暮れの様子

実家にいる 犬の写真

国立科学博物館筑波実験植物園で見たひまわり(業務後に立ち寄るのは時間の都合で難しいですが、職場から自転車でいける距離です)

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 8/9)[技術]

基本図情報部 国土基本情報課 海老沢さん

2020年8月31日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。若手職員リレー記事、第8回目は基本図情報部国土基本情報課の海老沢さん(一般職・技術系[土木区分]、H31採用)にお話を伺いました。
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はじめまして、私は2019年4月採用の海老沢裕徳(えびさわひろのり)と申します。現在、地図のデータベースを管理する係で、地図データの点検・修正を行う仕事をしています。この係は国土地理院の地図を陰ながら支えている役割を担っています。今回は自分が国土地理院に入省して感じたことをお伝えします!
〇国土地理院のよいところ
 地図作成や測量など実際に技術的なことに触れる業務に携わる機会が多いことです。社会人になっても技術的なことに携わりたい人にお勧めです。また、国土地理院本院は茨城県つくば市にありますが、敷地内には測量作業用のグラウンドがあり、昼休み中や終業後に体を動かすことで、健康的な生活が送れると思います。
〇研修
 一般職技術系で採用されると東京都小平市にある国土交通大学校で測量や地図の基礎を一年間学びます。座学以外にも野外研修が多く、例えば10月には土地の高低を測る水準測量や地物の位置を測る地形測量を群馬県で行いました。また、地方測量部などの施設見学もありました。学生の時に地理・地学を学んでいない人も、研修を通して必要な知識を学ぶことが出来ます。
〇休日の過ごし方
 研修時は国土交通大学校で借りられる自転車でご飯屋さん巡りをしていました。同期と遊ぶことも多く、皆で島に行ったり、スキーに行ったりしました。今は遠方への外出を控えて、テニスやサイクリングをしています。
 最後になりますが、今年はコロナ禍で試験日程や官庁訪問の方式が大幅に変わって大変だと思います。ぜひ、自分が社会人になって何をしたいのかよく考えて、悔いのない就活が出来るように頑張ってください!
国土地理院が皆様の選択肢に含まれていたら嬉しいです。

同期と遊びに行った八丈島(昨年秋)の時の写真

ドローンの操縦の練習をした時の写真

 

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官庁訪問直前!若手リレー記事(一般職・大卒程度編 9/9)[事務]

総務部 総務課 大越さん

2020年9月1日公開→Facebookで見る
こんにちはリクサポです。若手職員リレー記事(一般職・大卒程度編)最終回は総務部総務課、総務係の大越さん(一般職・事務系、H30採用)にお話を伺いました。
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○現在の業務について
 総務部総務課総務係で、主に国会対応及び組織・定員要求に関する業務を担当しています。国会対応業務については、国会議員からの資料要求やレク(レクチャー)要求、国会質問等への対応があり、これらの要求等の国土地理院窓口として各種調整業務を行っています。国会対応業務については、非常にタイトなスケジュールで対応しなければいけないことがしばしばあり、あまり気を抜くことができない業務ですが、国会で国土地理院の業務をアピールできるよい機会にもなりえますので、とてもやりがいのある仕事だと感じています。また、組織・定員要求に関する業務についても、これからの国土地理院を組織としてどういった形にしていくかを決める非常に重要な業務になりますので、責任は重大ですが、その分大きなやりがいを感じています。
 この他にも総務課総務係では、各種会議の準備や庁舎管理に関するもの、官用車の管理・運行等まで幅広い業務を行っており、なんと敷地内のハチの巣駆除までも行うことがあります。これらのバラエティに富んだ、(物理的にも)刺激的な業務がたくさん舞い込んでくるため、飽きることのない毎日を過ごせています。
○地理院を就職先に決めた理由について
 地図を見るのが好き、地元(茨城県)で働きたい、業務内容が面白そう、、、など様々な志望動機はありましたが、一番の決め手は、業務説明会や官庁訪問の場で職場の温かい雰囲気や風通しの良さを実際に肌で感じ、ここで働きたいと本気で思えたことです。本やインターネットで就職先について調べることも大切ですが、実際に働いている職員の方から直接話を聞いたりすることで分かることもあるかと思いますので、みなさんも少しでも気になる就職先があれば直接足を運び、その職場の雰囲気などをご自身で体感いただくことをオススメします!
○最後に一言
 就職活動は大変かと思いますが、みなさんが最後に納得する形で終えることが出来るよう、粘り強く頑張っていただければと思います。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

昨今の状況により、マスク着用+飛沫防止シート設置のうえ業務を行っています。

 

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若手職員の気になるバックグラウンド 技術系

若手職員の気になるバックグラウンド 技術系 1/5

基本図情報部 画像調査課 山村さん

2020年5月28日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。
就活生の皆様からよくいただく質問に、「大学などでの専攻が測量と関係ないが大丈夫か、専攻によって配属先が決まってしまうのか」というものがあります。
そこで、シリーズ「若手職員の気になるバックグラウンド」と題して、国土地理院の業務に関係が深い/薄い、様々な分野出身の技術系若手職員5名に、大学時代の専攻と現在の業務について伺ってみました。

シリーズ第1回は、元・生物分野専攻の山村さんにお話しいただきます。
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【質問1】現在の業務はどんなものですか?
 私は基本図情報部の画像調査課、機動撮影係というところで、国土地理院が所有する測量用航空機「くにかぜ3」に撮影士として搭乗し、災害時の緊急撮影や測量用の空中写真の撮影業務を行っています。
昨年度は令和元年東日本台風による災害を含め、計6つの地震、風水害について迅速に撮影し関係機関へ提供をいたしました。地理院地図にも災害直後に撮影された写真が掲載されていますので興味のある方はご覧ください。
(地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/…)

【質問2】大学での専攻や研究内容は何ですか?
 大学時代は生物系で今の業務と直接は関係がありません。形態形成学の研究室に所属し、植物の培養細胞を用いた代謝経路の解明についての研究を行っていました。論理的思考力やレポート作成技術など、大学の勉強の基礎となる部分については今の職場でも役に立っているのかなと感じています。

【質問3】国土地理院を志望したきっかけは何ですか?
 業務説明会に参加した際に、そこで働く職員の雰囲気のよさと地図を作成するだけではなく、近年日本で多発する災害に対して最前線で活動できる仕事に魅力を感じ、志望しました。採用後は、一年間の普通測量研修によって測量の基礎をしっかりと習得できたため今も安心して働けています。
現在、私は希望がかない、災害対応の最前線で活躍できる部署にいます。やりたい仕事があれば、かなえられる職場だと思います。
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山村さん、ありがとうございました。専攻や研究の内容が直接関係していなくても、自身がやりたいと希望すれば最前線で活躍することができるのですね。
国土地理院の仕事の内容は、こちらで確認できます。
国土地理院概要(https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40194.html

業務中の様子(くにかぜ機内)

大学ではタバコの培養細胞の研究を行っていました。

 

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若手職員の気になるバックグラウンド 技術系 2/5

応用地理部 地理情報処理課 山中さん

2020年5月29日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。
先週から始まりました「若手職員の気になるバックグラウンド」シリーズ、

第2回は元・地質学分野専攻の山中さんのお話です。
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【質問1】現在の業務はどんなものですか?
 現在は応用地理部の地理情報処理課、応用地理活用促進係というところで、主にデジタル標高地形図やアナグリフなど、DEM(数値標高モデル)を使用して、地形を表現した主題図の作成・管理を行っています。また、高等学校における「地理総合」の必修化等に向けて、防災・地理教育を支援する取組(※)等にも携わっています。
また、前職の活断層情報係というところでは、活断層図の整備業務を担当していました(画像1)。その中で活断層の専門家の方々と同様に調査を行うことができ(画像2)、その業務は今年度も継続して行っています。
※参考:地理教育の道具箱ホームページ https://www.gsi.go.jp/CHIRIKYOUIKU/index.html

【質問2】大学での専攻や研究内容は何ですか?
 地質学を専攻しており、有明海に生息している生物(二枚貝やゴカイなど)やそれらの生息環境の調査・研究を行っていました。
現在の業務に大学で専門に学んだ知識が役に立っているのは間違いないですが、それ以上に、仕事(研究)を進めるにあたって学生時代に培った、目的を達するためには何が必要でどのような順序で進めればよいか等のように論理的に考えて行動する能力は、業務においても重要で大いに役立っていると感じます。もちろん、業務に応じて自分の能力や新たな知識を常にアップデートしていくことも必要です。

【質問3】国土地理院を志望したきっかけは何ですか?
 子どものころから地図を眺め、地理に関することが好きで、趣味の登山や大学の講義や研究を通しても、国土地理院は自分にとって比較的身近な存在であったため、就職を考える際には自然と選択肢の一つになっていました。国土地理院は地理・地図に対する思いや知識、コツコツと粘り強く仕事を進めるといった自分の長所を生かせ、自分が貢献できる場であると考えたからです。
(国土地理院の中でも、地理・地図(地質学も含む)を専門としてきた人は多くないので、これらの分野に強いことは一つの武器になると思います。)
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山中さん、ありがとうございました。大学で学んだ知識以外に、「目的の達成に向けて論理的に考える力」も業務を行う上で重要になってくるのですね。
国土地理院の仕事の内容は、こちらで確認できます。
国土地理院概要(https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40194.html

活断層図作成のため、調査者の専門家の方々とともに現地調査も行う(岐阜県根尾谷断層にて)。
北アルプスの立山に1週間こもって調査したこともありました。

筆者も調査を担当した1:25,000活断層図「白川村」の一部。図に名前が載るので、責任重大ですが、その分やりがいも大きいです。

大学時代の研究の様子:九州・有明海で調査を実施(左)し、採取した生物のサンプルを分類・集計(右)します。

 

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若手職員の気になるバックグラウンド 技術系 3/5

測地部 物理測地課 飯尾さん

2020年6月3日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。前回に引き続き、バックグラウンドの記事をお届けします。
第3回は、元・宇宙測地分野専攻の飯尾さんのお話です。
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【質問1 現在の業務はどんなものですか?】
 現在は測地部の物理測地課、ジオイド係というところで航空重力測量の業務に携わっています。航空重力計を搭載した航空機に搭乗し、空から日本全国の重力の測定を行っています。そのため、1週間以上の出張に行くことも珍しくありません。航空重力計は非常に繊細な器械なので、作業で取り扱うときにはとても慎重になります。

【質問2 大学での専攻や研究内容は何ですか?】
 地球科学(宇宙測地学)分野でSAR(合成開口レーダー)という技術を用いた地殻変動に関する研究をしていました。現在の業務とは直接的には関係ありませんが、航空重力測量のデータ解析に用いるプログラミング言語が研究室で使用していたものと同じだったので大学で得た知識が役立つ部分もあります。

【質問3 国土地理院を志望したきっかけは何ですか?】
 大学で学んできたことが少しでも活かせると考えたからです。また、大きな決め手はインターンに参加したことでした。職場の温かい雰囲気や受け入れていただいた部署以外にも国土地理院の様々な業務について知ることができ、ここでしか経験できないことが多くあると思い志望しました。
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飯尾さん、ありがとうございました。研究の内容が業務と直接的に関係していなくても、役立つ知識はあるのですね。
国土地理院の仕事の内容は、こちらで確認できます。
国土地理院概要(https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40194.html

航空重力観測の様子。測定値を監視しつつ、揺れや風力を記録していきます

機内の様子。奥の赤い器械が航空重力計です

 

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若手職員の気になるバックグラウンド 技術系 4/5

基本図情報部 画像調査課 石田さん

2020年6月4日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポの石田です。
「若手職員の気になるバックグラウンド」シリーズ第4回は、リクサポメンバーである私の「意外なバックグラウンド」を紹介したいと思います。
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【質問1 現在の業務はどんなものですか?】
 現在は基本図情報部の画像調査課で、空中写真撮影や航空レーザ計測、南極の地図作成など多岐にわたる業務に携わっています。画像調査課では調査係に在籍し、主に発注業務を担当していますが、空中写真の撮影補助員として、測量用航空機「くにかぜ3」に搭乗することもあります。
(くにかぜに関する記事はこちら→https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/1126978827375315

【質問2 大学での専攻や研究内容は何ですか?】
 建築/デザイン課程で都市・歴史分野の勉強をしていました。理系に分類されますが、絵画や宗教、心理や文化などに関する勉強を経て、建築様式形成に関する研究をしていました。これとはまた少し異なりますが、大学で一番印象に残っているのは、竹を用いて実際に設計・建築をしたことです。(写真1)
正直、現在の仕事とはほとんど関係がありません(笑)。しかし、採用後すぐに1年間の研修が用意されているとのことで、不安はあまりありませんでした。
(研修に関する記事はこちらでまとめてあります→https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_kensyu2018.html

【質問3 国土地理院を志望したきっかけは何ですか?】
 単純ですが、子供の頃から地図が好きでした。地図に関する仕事なら楽しみながらできると思い、業務説明会に参加しました。そこで詳しい業務内容や職場の雰囲気を知り、ここで働きたいと思うようになりました。実際、地図を相手にする仕事は楽しいです。
「専攻分野が全然ちがう~」という学生さんも、少しでも興味があれば、インターンシップや説明会に参加してみてはいかがでしょうか。様々な業務の中で、きっと興味が湧くものが見つかると思います。
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国土地理院の仕事の内容は、こちらで確認できます。
国土地理院概要→(https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40194.html

竹で建てた遊具。材料は竹と紐のみで、釘などの金具は一切用いていません

職場での現在の様子

 

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若手職員の気になるバックグラウンド 技術系 5/5

地理空間情報部 情報普及課 茂木さん

2020年6月5日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。
全5回でお届けしました「若手職員の気になるバックグラウンド」シリーズ、最終回は、元・農芸化学分野専攻の茂木さんのお話です。
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【質問1 現在の業務はどんなものですか?】
 現在は地理空間情報部の情報普及課、ネットワーク技術係というところで、国土地理院が整備する地図や空中写真等、様々な情報を見ることができるウェブ地図「地理院地図」の運用に携わっています。
地理院地図を通して、より多くの方に国土地理院が出す情報を活用いただけるような方法を考えたり、時にはプログラミングをしたりと刺激的な日々を送っています。
(地理院地図はこちら → https://maps.gsi.go.jp/

【質問2 大学での専攻や研究内容は何ですか?】
 農学/農芸化学分野で、肥料や堆肥を土にまぜた後に、土の中の微生物がどのように変化するか研究をしていました。
メインの研究自体は測量とは全く関係ありませんでしたが、地図が好きだったので、趣味の延長で農場や川の微生物マップを作ったこともありました。

【質問3 国土地理院を志望したきっかけは何ですか?】
 昔から地図が好きでした。それに加えて、研究の中で地図や空中写真といった地理空間情報の有用性を感じ、その提供に携わってみたいと感じたからです。
また、見学の時に触れた職場の雰囲気にも魅力を感じました。
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茂木さん、ありがとうございました。現在の職務の根幹にあるものは「地図が好き」という想いなのですね。
国土地理院では、生物学・農学といった業務と直接のつながりがない分野から、宇宙測地学・地質学といった関係の深い分野まで、様々な分野出身の職員が、色んな部門で活躍しています。「専攻が地図・測量と関係ない」という方も不安に思うことはありません。是非、国土地理院を就職先の選択肢の一つとして考えてみてください。
今回のシリーズ記事をご覧になって、少しでも「国土地理院で働いてみたいな」と思ってもらえたなら幸いです。お会いできる日を楽しみにしています!

 

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よくある質問

皆様からのご質問~「採用について」編~

2020年5月15日公開→Facebookで見る
こんにちは。リクサポです。
前回に引き続き、よく頂く質問のまとめ第2回「採用について」です。こちらも是非ともご覧ください。
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○大学での専攻が地図や測量と関係ないのですが、業務に支障はありませんか。
→研修が充実しているため、専門が地図や測量と関係なくても心配はいりません。
○採用試験区分によって入省のしやすさは変わりますか。
→国土地理院の業務は多岐にわたり、社会の変化に柔軟に対応する必要があります。多様なバックグラウンドをもつ職員が、各々の専門分野を生かして活躍することが重要と考えられるため、採用試験区分や専攻・専門分野だけで採用や配属先が決定されることはありません。また、配属先は本人の希望や適正等を総合的に勘案して決められています。
○総合職と一般職との違いは何ですか。
→総合職は現場での作業も経験しますが、政策的・行政的な業務を担うことになります。一般職は現場に近い業務に携わることが多く、企画や行政的な業務も行います。
→採用後の数年間は総合職と一般職の違いでポストが固まることはあまりなく、同じ仕事をすることもあります。
○学部卒と院卒との違いはありますか。
→採用プロセス等に違いはなく、有利不利はありません。入省後も学部卒と大学院卒で業務内容が変わることもありません。
○行政区分での採用後に、地図や測量に関する業務に携わることはありますか。
→行政区分で採用されると事務官となり、基本的に事務の業務を行い、実際に地図や測量の業務に従事することはありません。ただし、国家試験の実施、広報イベント対応、国際業務や防災業務など一般的な事務とは異なる国土地理院ならではの業務に従事する場合があります。
○測量士等の資格を既に持っているかどうかで、国土交通大学校の研修内容に違いはありますか。
→資格の有無で違いはなく、同じ研修を受けます。国土交通大学校での研修は資格を取るための場ではなく、地図や測量について幅広く学びます。
○研究を行うことはできますか。
→本人の希望や専攻、業務経験を加味して研究職となる場合もあります。総合職が多いですが、一般職の職員もいます。

 

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皆様からのご質問~「職場環境」編~

2020年5月08日公開→Facebookで見る
こんにちは。リクサポです。
今回は過去に開催した説明会等で皆様からよく頂いた質問をまとめてみました。「職場環境について」と「採用について」の全2回でお届けいたします。就職先に国土地理院を検討されている方は是非ともご覧ください。
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○異動はありますか。
→おおよそ2~3年で異動することが多いです。なお、面談を通じて異動に関する希望を伝える場があります。
○地方への転勤はありますか。その頻度はどれくらいですか。
→職員の7割が本院(茨城県つくば市)で、残り3割が各地方測量部等で勤務しており、各地方へ転勤となる場合があります。ただし、頻度は人によって異なります。
○出向はありますか。
→総合職、一般職ともに機会はあります。異動と同様、面談で希望を伝えることができます。
出向先(実績):国土交通本省、内閣官房、文部科学省など
○海外勤務、あるいは、海外で仕事をする機会はありますか。
→地図や測量に関する国際会議に国の代表としての参加や、技術支援のために国際協力機構(JICA)の専門家として派遣され、海外で勤務することがあります。また、海外の大学や研究機関等への留学及び南極観測事業に隊員として参加することもあります。
○出張の頻度はどのくらいですか。
→配属部署によります。ほとんど出張がない部署もあれば、長期間(1~2か月)の出張がある部署もあります。
○1日の勤務時間はどのくらいですか。土日は休みですか。
→1日の勤務は8:30~17:15ですが、フレックスタイム制を導入しているため、職員自らの申告によりある程度の範囲で変更することができます。勤務日は基本的にはカレンダー通りで土日祝日は休みです。
→災害時などは休日対応の場合もありますが、そのときは休日の振替等の制度があります。
○仕事と家庭を両立している人は多いですか。出産や育児に伴う休暇等は取得できますか。
→産前産後期間中の休暇や育児休業などの制度を活用して仕事と家庭の両立を図っている職員は多くいます。また、職場全体でも様々な形で支援しており、女性だけでなく男性も育児休業等を取得しています。
○給与体系はどうなっていますか。
→国土地理院を含め国家公務員の給与は、民間企業の基本給に相当する俸給月額と、地域手当、住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)などの各種手当からなっています。
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※詳細はこちら
 ・事務系(→https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/office.html
 ・技術系(→https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/technology.html

 

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