最終更新日:2020年7月10日

採用担当Facebookアーカイブス 特集記事2 (2019年3月~2020年4月)

若手職員インタビュー「2年間を振り返って」

若手職員インタビュー「2年間を振り返って」事務官編

2020年4月17日公開→Facebookで見る
国土地理院で働くって、どんな感じなのだろう?
平成30年度採用の職員に、2年働いてみての感想を聞いてみました。若手の等身大の声を、2週にわたってお届けします。
第1週では事務官の方々に語っていただきます!
(所属等は座談会を行った令和2年2月のものになります。)
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●現在までの業務について
---現在までの業務について教えてください。
【長岐】国土地理院全体の勤務時間管理と人事課内の取りまとめです。詳しくは(業務紹介(事務官):縁の下の力持ち!)の記事を参照してください(笑)
【山田】企画部の中の総務の仕事をしています。小さい総務部みたいなものです。
【石原】測量士・測量士補の試験業務を主に行っています。詳しくは(業務紹介(事務官):測量士・測量士補試験にむけて)をご覧ください。
【大越】1年目は契約課で主に支出負担行為に関する事務を行っていました。現在の部署では法令関係―例えば測量法の解釈に関する問い合わせの対応等―ですとか、国会対応をメインで行っています。

●2年働いてみて ―楽しいことも苦労することも―
----2年働いてみての感想をお聞かせください。
【長岐】締切りの短い書類がたくさんあるときは忙しいですが、周りの方々と楽しく仕事ができたと思います。主な業務は、色々な方に作っていただいた文章や書類の取りまとめなので、法令等の根拠に基づき修正等をお願いする場合は、修正点を的確にお伝えできるように心がけています。
【山田】楽しいことがあったり苦労することがあったり、という感じです。とりまとめの人数が多いので、締切りのある書類を提出していただく際は調整に気を配っています。
楽しいことは、技官・事務官関わらず気軽に話してくれる方が多いことですね。あとはクラブ活動でも楽しい時間を過ごしています。
【石原】1年目はわからないことが多く苦労しましたが、2年目は余裕が出てきて、楽しいこともありました。特にデータの集計・加工作業で、効率化するためにマクロを作って、試行錯誤するのは勉強にもなり、上手く動作したときは痛快でした。業務のオンオフの波が大きいので、繁忙期を除けば、休暇は取りやすいのもよい点です。
【大越】地理院で働き始めてから2年と2カ月、総じて楽しかったな、というのが感想ですが、総務課配属当初は、一般の方からの測量法に関する問合せで苦労することが多かったです。質問内容が初歩的なものであっても即答できず、一つ一つ調べて後から折り返し回答することしかできないことに辛さを感じていました。ですが、測量法について勉強していくにつれ、その場で回答できることも少しずつ増え、現在では、測量法に関する質問も自分が得た知識を生かせるいい機会と考え、面白ささえ感じることができています。

●今後どのように働いていきたいか ―ジョブローテーションの強み―
---今後こういうことをやっていきたい、というものはありますか?
【長岐】今は庶務的なことを広く浅くやっているので、給与や法令など専門的なことにも携わっていきたいです。
【山田】長岐さんと同じく、1つ専門的なことを勉強したい、というのはありますね。
【石原】僕は、色んな部署に配属されていきたいですね。色々な職務を経験して、自分の性に合った職務を見つけていければと思っています。あえていえば、次はシステム関係の職務をやりたい気持ちはあります。でも、僕にとって一番大事なのは私生活です。仕事か私生活かと言われたら私生活を優先させてもらうとここで宣言しておきます(笑)
【大越】自分も仕事と私生活はいいバランスでやっていきたいというのはありますね。仕事の内容については、何かをひとつ突き詰める、というよりは色々なことをやってみたいという気持ちがあります。給与や共済など専門的なものにも携わってみたいし、地方測量部にも行ってみたいです。
---公務員の、色んな部署を数年ごとに回る、という形はそういう意味では良いですよね。色んな仕事を経験できる。
【大越】次はどんな仕事かなという楽しみもありますしね。ずっと同じ仕事をしていくのでなく、様々な業務に携われることは利点だと思っています。
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次週は技官の方々へのインタビューの様子をお届けします。乞うご期待!

 

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若手職員インタビュー「2年間を振り返って」技官編

2020年4月24日公開→Facebookで見る
インタビュー企画の2週目では、若手技官の声をお届けします!
一般職の3人(酒井、柴田、中島)には、国土交通大学校での約1年間の研修を終え、本院に配属されてからの1年間を、総合職の1人(藤井)には、採用されてからの2年間を振り返っていただきました。
(所属等は座談会を行った令和2年2月当時のものになります。)
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●2年(1年)働いてみて―毎日全国を旅行している気分―
【酒井】上司、先輩は責任が大きな仕事をテキパキこなしていてすごいなと思います。研修を約1年受講しましたが、日々の業務とともに、勉強を続けることが大切だと感じました。今は業務の関係から、プログラミングについて勉強しています。
【柴田】広域地図の担当をしているのですが、自分が知らない地域の業務を行うにあたっては、想像力を働かせることも肝要だと感じています。出張は多くないですが、様々な地域の地図を見ることで、毎日全国を旅行している気分になれて楽しいです。
【酒井】そういう意味で言うと、私は今日広島、明日は福島です。
【中島】自分は今日、南鳥島でした(笑)。
電子基準点課の業務は出張がほとんどなのかと思っていましたが、意外にも業務の発注も多かったなといった感想です。ただ、出張も多く、離島等の通常、人が入れない、行けないところにも行けたというのは貴重な経験でした。今年は対馬、薩摩硫黄島、諏訪之瀬島、霧島に行きました。
【藤井】ハザードマップポータルサイトを運用する業務をしていますが、地図関係の知識だけでなくウェブ系の知識も求められることもあり、入省前の地理院=地図を作るというイメージとは違っていて意外でしたね。今の仕事は大学の専攻とはかけ離れているのですが、仕事を通じて知らないことを経験できて楽しいです。

●大変だったこと ―まわりにフォローしていただきながら―
---前向きな感想が多かったように思いますが、逆にこれは大変、ということはありましたか?
【酒井】今週の話でもいいですか(笑)。私の係は5人居るのですが、他の方が出張で私一人しかいないことがあったのです。普段は係長が担当している業務も回ってきて大変でした。私の業務は地図作成の中間工程にあたるので、作業が滞ってしまうと、後続の方に迷惑がかかるので、そこは気をつけています。
---私の業務は係で完結していることが多いので、あまりその観点は持っていなかったです。確かに他から締め切りが設定される部署は大変そうですね。
【酒井】他の方から「あれやった?」と聞かれて気づくことも…。まわりにフォローしていただきながら、業務を進めているところです。
【柴田】苦労はそれほど多くはないかなあという感想ですが、地図の図面チェックの際は、要領を得ていないときに多量の仕事が降ってきたりもして大変だったこともあります。あとは目が疲れることですかね。
【中島】係長が不在の時に、代理で業務を行うことがあるのですが、やはり係長と係員に振られている仕事は違うなと感じます。他機関の方とやりとりすることもあるのですが、特にそれが大変で…。あと、つくばは車社会。私は免許を取らないままに入省、かつ少し遠い場所を住処に選んだので苦労していました。出張とかでも車を使うので、必須じゃ無いですが入省前の取得をオススメします!(笑)
【藤井】最近、災害が甚大化しているのもあって、関係各所から様々なご要望が来ることが増えましたね。その中にはすぐには対応できないご要望もあり、大変な場面もありますが、ただ、裏を返せば、社会からの注目を浴びているという証拠でもあるので、やりがいを感じる仕事でもあります。
【柴田】「土地の価値」と言えば「駅近」とかが挙げられますが、近年はその土地の災害リスクも込みで考える人が多くなってきたと感じます。そういった紹介のされ方もよく見ますし、注目が集まっているように思いますね。

●今後どのように働いていきたいか ―1つを極める、色々なことを知っていく―
【中島】まだまだ出張に行きたいですね。今年は離島の出張が多かったので、山にも行きたいです。あとは上司の動きや考えを見越して行動が出来ると良いなと思います。
【酒井】すぐに新人が入って来ると思うので、その人たちをフォローできるような先輩になりたいです。あとは色々な部署を回って、地図を刊行する全体の流れを把握できるようにもなりたい。
【柴田】細かな分野でも1つを極められると良いなと思います。「この分野なら柴田に聞け!」のような。
【藤井】「地理院のこういう所ってどうなの?」と聞かれたときに、分野に関係なく、上手に回答できるようになりたいです。地理院には測量や地図の作成、防災など様々な分野がありますが、色々なことを知っていきたいなと思います。

 

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ベテラン職員の経験談

国家公務員人生初日

地理空間情報部 企画調査課 前澤さん

2020年1月24日公開→Facebookで見る
国土地理院地理空間情報部企画調査課で課長補佐(事務官)をしている前澤です。私の投稿のタイトルは、採用担当係長をしていた当時を思い出してみなさんの関心の高い新規採用職員の「国家公務員人生初日」です。

4月1日8時30分、任命式(任命式の様子はこちら→https://www.facebook.com/gsi.saiyo/posts/1063824863690712)に出席する事務職と技術職を合わせて約30名の新規採用職員(総合職を除く大卒程度、高卒程度、経験者採用)が、真新しいスーツ姿で国土地理院の門をくぐり、控え室で初めて会う同期に落ち着かない様子で担当者(私)の説明を聞いています。任命式のリハーサルもバッチリ行い、幹部職員が会場入り後、任命式が執り行われます。国土地理院長から一人一人に人事異動通知書(辞令)が読み上げられるとともに手渡しされ、新たな国土交通事務官と国土交通技官が誕生し、国土地理院の仲間が増えた瞬間でもあります。担当者としては、前年度の業務が完了した時であり、これまでの内定者との採用までの準備などのやりとりを考えると業務を達成し、「やれやれ」と思う瞬間です。

さて、無事に任命式を終え、緊張も解け、控え室で少しずつ同期との会話も出始める頃、事務官と経験者採用の技官は、配属先からの迎えの者に連れられて移動し業務開始(パソコンの設定や各種手当などの申請が主)となります。他の技官は、この先約1年間の研修を受講するため、大きなスーツケースを持って昼には国土交通大学校(東京都小平市)へ向けて出発して、今度は研修のための入校式に参加することになります。ここからは想像ですが、入校式後は、事前に発送した荷物(布団や雑貨品など)を各自室に運び、荷物の整理をして長かった1日が終わるのでないかと思います。

就職の選択肢の一つとして国家公務員!と思っている方は、是非、国土地理院の各種イベントに参加して、国土地理院で働くことを想像しながら、職員に質問してみてください。良い点も悪い点?も正直に回答してくれるはずです。みなさんが国土地理院で働く仲間になることを楽しみにしています。

私の執務室がある国土地理院本館6階からは雄大な筑波山や富士山も見られます。写真は筑波山です。

筑波山の写真と同じように見えますか?「地理院地図」(※国土地理院が公開しているウェブ地図)(https://maps.gsi.go.jp/)の3D機能(高さ1.5倍)を使って作ってみました。みなさんも地理院地図を使って色々お試しください。

 

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仕事は自分で作れる変えられる ~前例、規則、常識を疑え!~

企画部 技術管理課 芹澤さん

2020年2月20日公開→Facebookで見る
こんにちは。リクサポです。
「お役所仕事」。否定的なイメージとともに語られがちな言葉ですが、こちらの言葉について、企画部の芹澤係長(総合職5年目)にお話いただきました。これを読めば、きっとあなたの公務員へのイメージが変わるかも…?
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 公務員の仕事と言えば、前例主義で決められたことを決められたように正確に行うもの。というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。ご想像のとおり、そのような雰囲気が普通になっていることが多いのは事実です。公務員ですから。
 意外にもこれは悪いことではなく、効率性の観点から肯定されることです。Mヴェーバーが言うには、官僚的なしくみは、公務員の仕事を所与のものとして合理的に職務を行うための優れた機械のように仕事を行う技術的卓越性をもっている点で優れているとのことです。
 悪い部分もあるだろ正当化しないでよね。と言われそうですね。そのとおり批判もありまして、RKマートンが官僚的なしくみの悪い面について述べています。先例がないからできない、規則に示されないからできない、自分の狭い所掌のことだけ考えればいい。そのようにして、創意工夫をなくし、全体としての効率性や社会の利益を損ねることになるとのことです。
 先人の論を理解してみると、官僚的なしくみにより全体としての効率性や社会の利益を損ねている部分を問題視してさらに規制をかけて公務員のやることを一様に規定していく。というやり方には疑問を覚えます。規制により創意工夫の幅がさらに狭まることになり、RKマートンがいう悪い面をさらに強化していることになるので・・・。長く道草を食ってしまいました。すみません。
 さて、ここからが今回の話の本丸です。官僚的しくみの悪い面が(引き換えに良い面も)顕在化する場面も多いのですが、必ずしもすべての公務員の仕事にあてはまるとは限りません。

 私は、地図・測量に関連して社会の仕組みを作るという大きな目標のなかで仕事をしています。社会全体が大きく変わっていく中で、社会を俯瞰して自分の所掌を相対化して見てみると、前例がなくてもやったほうがいい、規則が悪いなら変えたほうがいい、所掌の外でも全体をみて調整を試みたほうがいい、と思う場面に出くわすことがよくあります。
 そのような場面に出くわしたら、考えをまとめて上司に提案をします。上司の人柄と、私の一言居士なキャラクターのためだろうという説もありますが、前例がない、規則だから、所掌外だからと切り捨てられることはなく、議論のうえで方針が決定されます。所与のものだとされがちな公務員の仕事でも、自分で作ったり変えたりすることができることもあるのです。
(光あれば陰ありなので、公務員が創意工夫して仕事をすることで官僚的なしくみの良い面を潰す場面を考えてみるのも、就職先を選ぶときの思考実験として有用かもしれませんね。それに限らず、仕事は常にトレードオフなものですので・・・)

 国土地理院という組織には、現行の仕組みや一度決まった物事を信じて(あるいは悪法も法なりと受け入れて)その通り動くことが得意な人、現行の仕組みを内省的に見てその強化カイゼンに向けて動くことの得意な人、そもそもの常識や既存の概念を疑い理想的で全く新しい社会を目指して動くことの得意な人・・・それぞれが個性的に活躍できる場所があるのだと思っています。
 それを生かすことができるかどうかは、あなたからの働きかけにかかっていると思います。個性を生かした面白い仕事を手を広げてお待ちしています(少なくとも私は。組織としても手ぐすね引いて待っているはず?)。

部下が課長に何やら提案をしています。提案はとおるでしょうか。これから議論になりそうです。

測量業者向け講演資料作成中の筆者。技術的な内容に、私の裁量で社会科学の視点から分析を加えます。

 

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国土地理院職員として過ごしてきた生活

総務部 会計課 東山さん

2020年3月4日公開→Facebookで見る
こんにちは。平成3年入省、総務部会計課管理係長の東山と申します。
今まで記事を書かれた若手の皆さんのように、入省時の心情を書くには若干歳を取りすぎていますので(バブルが弾ける直前です)、ここでは私が国土地理院の職員として過ごしてきた生活の一部を紹介していきたいと思います。

国土地理院に入ったら、多くの場合茨城県つくば市がスタート地点になります。つくば市は大学生の街でもあり、アパートがたくさんあります。私もアパート住まいですが、家賃は常識的な範囲かと思います。ほとんどのアパートには駐車場が併設していて、車で職場へ通勤することもできます。大きな街ではないかもしれませんが、信号のない村で育った私には何の不便もありません。つくばエクスプレスを利用すると東京まで1時間弱で行けます。
次は転勤の話題です。国土地理院は全国組織であり、札幌から那覇まで10か所の地方測量部等(略して地測)があります。私は今まで富山市、広島市、東京都の地測で働いたことがあります。引っ越しは少し大変ですが、初めての街での生活は買い物一つ取っても楽しいものです。ちなみに私が広島市に転勤したときは、近所のCDショップで当時デビューしたての広島出身3人組テクノポップユニットが推されていて、ブレイクするより早く存在を知ることができました。

少しは仕事についても触れましょう。国土地理院での業務は、忙しい部署や時期はありますが、多くの部署では程よい仕事量だと思いますので、仕事後の自分の時間が確保しやすいと思います。私の場合はもっぱらネットとゲームです。 でももしかしたら、国土地理院に入ったあとに今と違う仕事もしてみたいと思う方がいるかもしれません。そんな欲張りな貴方には国土交通本省への出向というルートがあります。私は本省に2年間出向した経験があります。地図と測量という専門的な分野を扱う国土地理院に比べ、国土交通省のすべてを統括する本省での仕事は、スケールの大きさ、中身の多彩さ等、いろいろな面で刺激的です。そして仕事が終われば、運動靴に履き替えて皇居ランが楽しめます。夜に大手町のビル群を眺めながら汗を流せば、気分はもう都会っ子です。

事務官の仕事というと、毎日電卓を叩き、固い言葉遣いの文書を作成し、帳簿を締めて1日が終わるというイメージを持たれる人がいるかもしれませんが、それだけではなく、バリエーションに富んだいろいろな仕事があります。
また、社会人になったからといって、いつも仕事のことを考えている必要はありません。仕事が終わればあとは自分の時間を楽しみたいものです。社会人なりたての頃は、仕事を覚えることも大事だし、仕事を忘れて遊びや恋愛も思い切りしたいし、とても忙しく大事な年代と言えます。そして国土地理院は、そんな生活が叶えられる職場だと思うのです。

それでは皆さん、国土地理院でお会いしましょう!

写真1

業務中の筆者です。現在は会計課内の総務等の仕事をしています。

 

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現在、国土地理院に出向中です

総務部 契約課 田中さん

2020年3月13日公開→Facebookで見る
 こんにちは。総務部契約課で契約調整係長(事務官)をしている田中です。平成30年度より他機関からの出向(人事交流)という形で国土地理院に勤務しています。かつて採用面接も受けた国土地理院に、国家公務員になってから十数年を経て勤務するとは正直なところ、予想もしていませんでした。
 私は平成14年に、同じ国土交通省の機関である国土技術政策総合研究所(国総研)で採用された後、国交省所管の国立研究開発法人である土木研究所・建築研究所での勤務を経て国土地理院に出向、つくばにある国交省所管の4機関全てに勤務することになりました。国土地理院に来る前は総務や人事の他、支払や財産管理などの会計事務、研究所の国際活動に関係する事務などを担当していました。
 現在担当している契約調整係の業務は、入札や契約に関係する国土地理院内部の規程などについて整備・改正を行う他、測量業務や金額の大きい契約案件などは幹部職員による審査が必要になることから、審査会を開催するための準備や連絡調整を行ったりするのが主な仕事です。いずれの業務も入札・契約手続の根幹に関わる重要な仕事ですが、契約事務の経験が乏しいため戸惑うことも多いです。そんなときは職場の上司や仲間が親切にサポートしてくれます。
 また、通常の契約事務の他にも、測量士・測量士補国家試験や「測量の日」の一般公開、地方測量部への出張など、国土地理院ならではの業務を経験する機会もあり、充実した出向生活を送っています。
 私の場合とは反対に国土地理院の職員が他機関へ出向することもあります。以前勤務していた土木研究所や建築研究所では、国土地理院から出向している方と仕事をすることもありましたが、民間企業のように財務諸表を作成するなど、同じ国交省所管でも、組織によって色々と違う点があり、それらの違いに私と同様に戸惑う人もいますが、外での勤務を通じ、所属する組織や業務を客観的に見るよい機会でもあると思います。これから国土地理院に採用される方の中にも将来、出向を経験される方もあるかも知れませんが、きっと貴重な経験になると思います。私の場合は業務経験もですが、それぞれの勤務地で得られた人脈も大きな財産だと思っています。(単に酒飲み仲間が増えただけかも知れませんが・・・)
 私は出向という形で国土地理院に勤務する機会を頂きましたが、国土地理院での採用を希望される方が多く来られることを楽しみにしています。

写真1

会議の準備中です。タブレットを使用して会議を行います。

写真2

仕事中の筆者。モニターが2台あるので仕事が捗ります。

 

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【院長メッセージ】国土地理院への就職を考えている皆さんへ

2020年1月7日公開→Facebookで見る
こんにちは。リクサポです。
2020年、令和2年最初の記事は国土地理院のトップである、黒川院長からメッセージです。社会的な課題に対する国土地理院の役割、そして皆さんへの熱いラブコールが書きつづられています。是非ご覧ください。
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あけましておめでとうございます。令和2年がみなさまにとって素晴らしい年であることをお祈りします。
 近年、地球温暖化の影響からか自然災害が多発、激甚化しています。残念なことに、昨年も全国各地で自然災害、とりわけ風水害が多発しました。台風10号、15号、19号による大きな被害は記憶に新しいところです。
 国土地理院は、社会資本整備や経済活動に欠かせない「国土を測る」、「国土を描く」、「国土を守る」、「国土を伝える」を四つの柱として活動しています。具体には、測量と地図や地理空間情報の提供を通じて、国民の安全・安心の確保や生産性・成長力の引き上げを加速するための様々な取組を行っています。
 一例を挙げると、台風19号は東北・関東・北陸を中心とする各地で同時多発的に激甚な災害をもたらしました。大きな河川の堤防の決壊が140箇所でほぼ同時に発生するなど今までになかったことです。被害者の救助・救出や被害の復旧に関係機関は総力を挙げて取り組みました。自衛隊や警察・消防、国土交通省のTEC-FORCEの活動を報道で見られた方も多いと思います。
 国土地理院は、これらの実働部隊が被災現場で活動する上で不可欠の被災状況を迅速に提供することで、災害対応の一翼を担いました。千曲川や阿武隈川では、堤防が決壊し広大な範囲が浸水しましたが、国土地理院が持つ地理空間情報と報道やSNSなどネット空間を飛び交う被災情報から浸水範囲、浸水深を短時間で算出し、「浸水推定図」として関係機関に提供しました。測量用航空機から撮影された正確な航空写真とともに、「浸水推定図」は、救助・救出活動や排水ポンプ車による氾濫水の排除オペレーション、被災施設の災害復旧に当たり、様々な局面で活用されました。「浸水推定図」は、国土地理院の20代の職員の柔らかい頭が生みだしたものであり、被災地の早期復旧に大きく寄与しました。
 また、誰もが快適で活力にみちた質の高い生活を送ることのできる「Society5.0」の実現に向け、生産性・成長力の引き上げを加速するため、自動車やドローンの無人運転を行うために不可欠な情報基盤となる、衛星による高精度測位や様々な目的に応じた三次元地図を効率的に作成するための取組も進めています。
 これらの取組を力強く進めていくため、国土地理院は、様々な分野の高い専門性を有する職員から構成されています。職員の出身地も北海道から沖縄まで日本全国に及んでおり、高度の専門知識と高い意欲を持った職員が力を合わせて業務に取り組んでいる、非常に風通しの良い職場です。
 みなさんも、これから私たちと一緒により安全で安心な国土を築き、国民の生活を豊かにする活動に貢献していきませんか。
 国土地理院は、みなさんがその力を発揮できる環境を整え、お待ちしています。
 令和の時代の日本を、 国土地理院の業務を通じて、一緒に支えていきましょう。
 
国土地理院長 黒川純一良

黒川院長と「浸水推定図」

浸水推定図(旧称:浸水推定段彩図):国土地理院で収集した情報と標高データを用いて、浸水範囲における水深を算出して深さごとに色別に表現した地図です。

 

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採用後1年を経過して

【採用後1年を経過して[1]】

地理空間情報部 情報サービス課 内村さん

2019年6月3日公開→Facebookで見る

こんにちは、リクサポです。
本日は、採用後1年を経過した地理空間情報部の内村さんに思いの丈を聞いてみました。
国土地理院に入省して1年、はたして何を思うのか!?
それでは内村さん、よろしくお願いします。

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平成29年11月に入省しました内村です。前職では観葉植物のレンタルサービスをしている会社で、仕入れに関わる仕事をしておりました。
私は地理空間情報部情報企画課、普通測量研修を経て、現在、地理空間情報部情報サービス課に在籍しています。
最初の配属先である情報企画課では前職との業務内容や職場の雰囲気の違いに良い意味で驚いた記憶があります。専攻も植物関係であり、地図や測量、PC関係の業務に関して未経験だった私に一から様々なことを丁寧に教えていただきました。
普通測量研修では寮での生活は楽しく、新しいこと(測量の基礎等)について、毎日しっかりと時間をとり、集中して学ばせてもらえることが嬉しかったです。前職を経験していた分、学ぶ時間がある有難さを痛感する部分もあったかもしれません。
これまでの所属・研修を通して思うのは「知らない=もったいない」ということです。現所属をはじめ、国土地理院で業務を行っていく中で能動的に色々なことを知り、よりよい仕事ができるように努力を続けていきます。

写真1

 

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【採用後1年を経過して[2]】

総務部 総務課 石原さん

2019年7月15日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。
本日は、採用後1年を経過した総務部総務課の石原さんに、これまでの1年間をふりかえっていただきました。それでは石原さん、よろしくお願いします。
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総務課試験登録係の石原です。

私の所属する試験登録係の業務は大きく試験業務と登録業務に分かれますが、私は前者をメインに担当しています。この仕事は10月頭から試験の合格発表までおおよそ1年のサイクルで行われます。
受験願書の受付をはじめとした試験実施の準備や電話対応、全国の自治体への協力依頼やホームページの更新等、多岐にわたる業務があります。
基本的にどの業務も後に繋がっているうえに、並行的に進めていかないといけません。しっかりと進捗状況を把握して進めていかないと、皺寄せがきます。昨年は右も左も分からない(「測量士・測量士補って何?」というレベル)で、実際酷く苦しみました。
今年は、そのような事態を避けられるよう、昨年からの成長が見られるように頑張っていきたいです。

また、この1年間を振り返ると、仕事だけでなく私生活でも、自転車のレースに出たり、マラソン大会に出たり、飲みに行ったり・・・等々と国土地理院の多くの方と関わる機会がありました。
仕事もプライベートも充実した、楽しい1年をおくれたと思います。

業務風景



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【採用後1年を経過して[3]】

総務部 会計課 内藤さん

2019年7月28日公開→Facebookで見る
こんにちは、リクサポです。
本日は、採用後1年を経過した総務部会計課の内藤さんに、これまでの1年間をふりかえっていただきました。それでは内藤さん、よろしくお願いします。
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こんにちは、会計課審査係の内藤です。
採用から1年が経過しました。私は採用時に会計課決算係に配属され、1年決算係を経験した後、今年の4月に同じ会計課の審査係に異動になりました。 これまでの1年はまだまだ決算係として至らないことばかりで「来年はこうしよう」と思うようなことばかりだったので、まさか課内とはいえ異動になるとは思っていませんでした。とても不思議な気分です。
決算係の頃は、ひと月ごとに回ってくる支払いの情報の書類に押印があるか、必要な書類がそろっているかなどを確認し、それらを製本・梱包して会計検査院に発送することがメインの業務でした。
現在の業務は主に、地理院内の旅費や謝金の審査です。特に多いのは旅費の審査で、職員の出張にかかる交通費や経路などが適切かどうかを毎日パソコン上で確認しています。
仕事の内容以外で昨年度と変わったことといえば、電話応対の機会が増えたことと、会計実務要覧が手放せなくなったことでしょうか。
審査係になってから、様々な部署へ問い合わせを送ったり受けたりする関係で、1日に1度は電話に出るようになりました。毎回緊張してしまうので、落ち着いた応答を心がけています。
会計実務要覧は、会計業務で使う法律がもりもり載っている、見た目も中身も辞書のような一冊です。大抵のことは実務要覧を参考にすれば載っているため、見る機会が増えて手放せなくなりました。気付けば手元に置いています 。
まだまだ至らないと思うことや、一人ではわからないことに出会う日々です。一つ一つの反省や発見を大切に、一日でも早く頼る側から頼られる側になれるよう、これからもよりいっそう業務に励んでいく所存です。

写真1:手に持っているのが会計実務要覧です。ふせんを何度も貼り直したり、よく開くページの質感が変化していたりと、局所的に使い込んだ証が残っています。

写真2:電話をとる際は大抵このように、メモに内容をまとめておきます。情報の整理に非常に役立っています。後々の参考になりそうな案件のメモは、事例と一緒にパソコン上にまとめ直して保存しています。

 

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【採用後1年を経過して[4]】

測地部 物理測地課 半田さん

2019年8月4日公開→Facebookで見る
こんにちは。測地部物理測地課重力係の半田(H30採用、一般職化学)です。昨年4月に採用になり、1年間の研修を経て、「重力係」という厳つい肩書きを得ることができました。職場外の友人に名刺を渡すたび、『重力係ってなに?』と訊かれます。
重力係の仕事は、「重力を測ること」です(詳しくはコチラ:重力を知る https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/grageo_gravity.html)。今まで触ったことのないような繊細な器械で、「重力」という目に見えない力を追う業務は新鮮で面白いです。重力を測りに真夜中の飛行場へ行く、など非日常感あふれる業務もあり、入省前に想像していたよりもずっと楽しく仕事をしています。配属当初は「Gal(ガル)※1」という単位にもスケール感にもなじみのない重力ではありましたが、この3ヶ月で少しずつ親しみを持てるようになってきました。
今年度はついに「航空重力測量」が本格始動し、飛行機に乗って空から重力を測る業務が始まります。これは日本の標高の基準に関わる、国土地理院で一、二を争うアツさのプロジェクトです(航空重力測量を知る https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/grageo_agsoverview.html)。高度5000m与圧なしというハードな環境での作業になりますが、今から飛行機に乗るのが楽しみでなりません。
 この1年間を振り返ってみて、休日には同僚とビール工場をハシゴしたり、先輩方に山に連れて行ってもらったりと、仕事だけでなくプライベートでも楽しい1年を送ることができました。今後も知見を広め、行動範囲を広げ、充実した生活を送っていきたいです

※1 Gal(ガル):測地学等で使用される重力加速度を表す単位。(1 Gal = 0.01 m/s2)

写真1. 絶対重力計FG5。1Galの100万分の1を表す1µGal精度で重力値が測れます。

写真2. 航空重力測量で用いる航空機 セスナ208型

写真3. 航空機内での作業の様子。手前の赤い器械が航空重力計TAGS7です。

写真4. 休日は山に行ったり楽しく過ごしています。

 

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【採用後1年を経過して[5]】

企画部 企画調整課 松下さん

2019年8月12日公開→Facebookで見る
企画部企画調整課企画調整係の松下(H30採用(一般職 物理))と申します。
私の所属する係の名称は、国土地理院の中でも1,2を争う文字数の多さではないかと思っており、自己紹介の際にいつもかまないようにするのが大変です。
業務内容としては国土交通本省との窓口や国会対応などを担っており、(皆さんのイメージする)国家公務員らしい空気を感じることが出来る、とても刺激的な部署です。上司の方々のスピードについていくのがやっとの日々ですが、日々精進していきたいと思っています。
今の仕事のなかで難しいと感じていることは、「各部署の所掌を把握する」ことです。私の部署の大きな役割のひとつとして、国土地理院における国土交通本省などとの窓口となり、(なるべく)適材適所に仕事を割り振ることで、業務の効率化を図ることだと考えています。特に国会対応ではスピーディーさが求められるので、そのような状況下でどの部署にどのように情報を共有、作業を依頼するかなど迅速に判断する必要があります。しかし、内容によっては複数の部署で所掌しているので、その対応を見極めるのが難しいです。
現在、私が取り組んでいる対策として、国土地理院の研究報告書(国土地理院時報)を読むことで、国土地理院内の部署がどのような業務や研究をしているかを日々勉強しています。また、過去の国会事例を漁り、どのような質問に対して、どの部署がどのように対応したかなどを調べています。幸いなことに、私が新人と気づいてくださってか、この情報はどこどこにも共有した方がいいよ、などと暖かい声を掛けてくださる先輩方もたくさんいらっしゃいます。
 採用後より今年の3月まで は、1年間研修を受けていました。その中で、測量、地図作成、地球科学、数学など非常に多くの事を学びました。非常に有意義な1年間があったことが、今の業務でもアンテナを高く保っていられる一つの要因かと思います。そういった意味でも学びの機会に恵まれたよい職場だと感じた、この1年間でした。

写真1:業務中の様子です。基本的にデスクワークが多い部署です。正装は未だに慣れません。。。

写真2:とある休日の風景です。土日の休みには娘と外出して、気分をリフレッシュしています。

 

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【採用後1年を経過して[6]】

地理空間情報部 情報サービス課 高橋さん

2019年9月19日公開→Facebookで見る
 初めまして。地理空間情報部情報サービス課調査係の高橋(H30採用、一般職化学)と申します。
 就職活動中に興味津々で覗いていた国土地理院採用担当のFacebookに、自分自身が記事を寄せる立場になったことを感慨深く思います。振り返れば入省から一年半の間、色々なことがありました。最初の一年間は研修で、全くの異分野(前職では食品メーカーで微生物関連の仕事をしていました。)から転職してきた私は、年齢的にも背景的にもなじんでいけるか不安でしたが、嬉しいことにその心配は杞憂に終わりました。素人中の素人だった私でも何とか基礎的な知識・技能を身につけることが出来ましたし、困ったときには「何もわからない・・・もう駄目だ・・・」と嘆いていれば、面倒見の良い誰かが必ず救いの手を差し伸べてくれる環境でした。国土地理院の懐の深さには凄まじいものがあります。国土地理院に興味があるけど志望しても大丈夫だろうか、と悩んでらっしゃる方には、自信を持って「大丈夫だよ!」と言って差し上げたいと思います。
 今年の四月からは、晴れてつくば本院での勤務が始まりました。配属先は冒頭で申し上げた通りです。情報サービス課では様々な媒体の地図や空中写真を保管しており、保管庫に出入りするたび、地図を作る機関らしい部署だなとわくわくしています。調査係の業務は多岐にわたり、出勤簿や課内の物品管理などの事務処理の他、新刊地図の配布や空中写真タイルの発注に関する作業、マスコミへのデータ提供など、外部の方と関わる仕事もあります。まだまだ緊張する場面はありますが、周りの皆さんが優しく粘り強く丁寧に励ましながら教えて下さるので、過度なプレッシャーはなく、少しずつ出来ることを増やしています。価値ある情報やコンテンツが自分の手を介して世の中に出て行くことにはやはり感動を覚えますし、やりがいを感じます。今後も様々なことに前向きに取り組み、スキルを向上させ、一人前の地理院職員として世の中に貢献していけるよう励みたいと思います。研修において半泣きで取り組み、終ぞ上達しなかったプログラミング関連の作業が発生する気配に戦慄していますが、絶望することなく勉強していきたいと思います。(おそらく先輩が優しく教えてくれます)
ここまで読んで下さりありがとうございました。

新刊地図の配布のため、紙地図を並べているところです。

保管庫にて、DVD媒体の空中写真を確認しています。

保管庫にて、HDD媒体の空中写真を確認しています。

保管庫にて、フィルム媒体の空中写真を確認しています。

 

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【採用後1年を経過して[7]】

基本図情報部 国土基本情報課 酒井さん

2019年10月23日公開→Facebookで見る
こんにちは。基本図情報部国土基本情報課データベース係の酒井(H30採用、一般職土木)です。
採用からいままでを振り返るといろいろな方に助けていただいた一年半でした。国土交通大学校での一年間にわたる研修では、分からないことは教官や同期が何でも優しく教えてくださいました。また、つくばの本院に配属されてからも先輩方は分かりやすく親切に教えてくださり、日々自分がいかに恵まれた環境にいるのかを実感します。
一年間の研修を振り返るともっとプログラミングを勉強しておけばよかったと後悔しています。
といいますのも、現在私が所属するデータベース係では迅速更新や面的更新等の業務で多数のツールを使用しているからです。仕事を行う上でそれぞれのツールが何をするものか、ある程度理解する必要があるからです。そのため、配属されてからは研修でのプログラミング関係の配布物を見返したり、それでも分からないことは先輩から教えていただいたり、検索したりしています。基本図情報部に配属されて、まさかここまでデータを扱うことになるとは夢にも思っていませんでした。データベース係にいるうちに、業務で使用するツールを使いこなすだけでなく、中身まで理解することを目標として頑張ります。
また、最近は業者から提出された地図データにエラーがないか確認する監督員点検を主に行っています。地図に関する知識やプログラミングに関する知識を吸収しながら、これからも業務に取り組んでまいります。

写真1:イベント用に測量機器(MMS:モービルマッピングシステム)の展示準備をしているところ。普段の仕事はデスクワークが基本ですが、稀に外に出て測量作業を行う機会もあります。

写真2:先日、筑波山に初めて行きました。毎日見ていてなんだか遠くにあるような気がしていたのですが意外と近かったです。

 

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【採用後1年を経過して[8]】

基本図情報部 地図情報技術開発室 片山さん

2019年11月27日公開→Facebookで見る
基本図情報部地図情報技術開発室の片山(H30採用、一般職林学)です。
採用されてすぐに始まった普通測量研修では、社会人になって一年間もじっくり勉強に専念できるという恵まれた機会をいただき、内容の濃い講義や実習、見学を通して地図や測量のことを学ぶことができました。(普通測量研修についてはこちら⇒https://www.gsi.go.jp/GSI/RECRUIT/fb_kensyu2018.html
 今年3月に配属された地図情報技術開発室では、新しい技術や三次元の地理空間情報を災害対応や基本図修正に活用できないかということを検討しており、業務ではSfM/MVS(複数枚の画像から3次元モデルを作成する技術)や、UAVレーザ測量(ドローンにレーザスキャナを搭載して測量する技術)など、今まで触れたことのない様々な技術を扱っています。正直今の私では知識が足りないことばかりではありますが、新しいものに触れられる楽しさと、技術についてもっと知りたい!という気持ちでいっぱいです。研修で学んだ多岐にわたる内容を振り返りつつ、業務に関する知識を身につけていこうと思います。

写真1:UAVレーザ測量で得たデータを高さ毎に色づけたり、断面を表示させたりしています。

写真2:先日、日本写真測量学会や国土交通省での技術研究会にて発表を行ってきました。私はこれまで学会発表の経験がなく、論文執筆や発表準備に不安だらけでした。ですが、多くの先輩方にお力添えいただき、無事に発表を終え、非常に良い経験となりました。

 

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【シリーズ地図修正】 =新鮮な地図情報を提供するために=

【シリーズ地図修正】 =新鮮な地図情報を提供するために=

基本図情報部 国土基本情報課 矢沢さん

2019年3月19日公開→Facebookで見る
【シリーズ地図修正】 =新鮮な地図情報を提供するために=
こんにちは、基本図情報部国土基本情報課の矢沢です。
国土地理院では、全ての地図の基となる「電子国土基本図」を整備・更新しています。
 国土管理や防災・災害時の対応等のために地図を適時適切に更新することは重要なことです。国が整備する地図(基本図)は、精度はもちろん内容の新鮮さも求められています。今回から、道路や建物など、特定の項目変化に対し優先度を設定して地図データを更新する「迅速更新」について紹介します。
主な作業工程は、[1]情報収集[2]データ更新[3]供用(開通)と同時に公開・提供、という流れになります。一連の作業は、各担当者が連携をとりながら進めていくことが重要です。
 次回以降は工程毎に記事を掲載していきます。

 

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#シリーズ地図修正, #電子国土基本図

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[1] 情報収集及び地図データの修正

関東地方測量部 大里さん

2019年3月22日公開→Facebookで見る
【シリーズ地図修正】 =新鮮な地図情報を提供するために=
こんにちは、大里(H26採用、2種電気・電子・情報)です。
今回は、関東地方測量部から私が行っている仕事についてご紹介します。

私が勤務している関東地方測量部は、各府省庁が立ち並ぶ霞が関と同じく、東京の千代田区にあり、執務室からは皇居や日本武道館がよく見えます。いかにも国土地理院の本部と思われがちですが、実際のところは、全国10都市にある出先機関のひとつです。また、都心にある利点を生かして、仕事終わりは皇居ランをしたり、美味しそうなお店を探すことができたりと、都心のライフスタイルを満喫することができます。
私の所属する測量課の日常の業務では主に、管内(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県)の電子国土基本図(地図情報)の修正に関する仕事をしています。

地図は内容が古いと使いにくいのは皆さんもよく知っていると思います。そこで、地図の内容を新しく、新鮮なものにするため、日々頑張っています。自分の修正した地図が、道路や鉄道の開通日時と同時に地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)でも更新されていたのを見た時は、感動もひとしおでした。またこの地図は、縮尺の異なる地図にも反映され、いろいろな地図となって、提供されています。

この仕事は毎日PCに張り付いて、仕事をしているように思われがちですが、実は、野外での業務もあります。例えば、業務を進めていると、修正に用いる資料だけでは道路の接続などが分からない箇所が出てきます。そんな時は、実際に現地に行って状況を確認しています。資料で見ていた景色が実際に広がっているので、知らない土地でも親近感・愛着がわいてくることもよくあります。

私たちが修正を行ったデータは本院へ送られ、さらに作業が行われます。私たちの業務は、地図修正の第一歩というわけです。

1)関東地方測量部から見える景色
まさに100万ドルの夜景。春の時期だと、桜がきれいに咲いています。

2)現地調査中の筆者
  修正に用いる資料と実際に確認した状況を比べるのに悪戦苦闘しています。

3)調査中風景の一コマ
現地調査ではこんな美しい景色と出会うこともできます。

 

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#シリーズ地図修正, #電子国土基本図

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[2]注記・記号修正

基本図情報部 国土基本情報課 島根さん

2019年4月05日公開→Facebookで見る
【シリーズ地図修正】=新鮮な地図情報を提供するために=

[2]注記・記号修正
こんにちは、国土基本情報課の島根(事務官)です。地図データの中でも、建物の種類を表す「建物記号」や、地名・建物の名称などを文字で表す「注記」については、地名情報課や地方測量部が収集した変化情報を元に修正を行っています。一見地味な作業ですが、地図記号や地名が正しい箇所に表示されているというのは非常に重要であり、日々業務に励んでいます。

事務官が地図修正を行っていると聞いて、意外に思われるかもしれません。私も初めは自分にできるのだろうか?と戸惑いながら業務をはじめました。 ですが、基礎研修、図式の勉強、周囲のサポートのおかげで、今では業務を行いながら地図上の風景を想像する心の余裕が少し出てきました。業務の中には偶然にも、自身の卒業校の建物記号を削除したり、故郷の山名を追加したりといった作業もありました。
国土地理院では、事務官も技術系の職場で様々な仕事をしています。街づくりや防災・教育・統計などに利用され、人の暮らしに欠かせない地図。国土地理院の業務は、事務官にとっても、やりがいと誇りを持てる仕事だと実感しています。
近年は「広報パーソン」育成の取組で、若手事務官が採用希望者の見学対応や施設公開イベントの説明をする機会も増えています。国土地理院の業務に興味がある方、参加してみてはいかがでしょうか?

 

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#シリーズ地図修正, #電子国土基本図,#国土地理院_事務官

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[3]データ点検

基本図情報部 国土基本情報課 技術管理係 浅野さん

2019年4月10日公開→Facebookで見る
【シリーズ地図修正】=新鮮な地図情報を提供するために=

[3]データ点検
こんにちは、国土基本情報課技術管理係の浅野(H29採用、一般職農業農村工学)です。私が所属する係では、各地方測量部が資料を集め、修正したデータの内容がきちんと基準に沿っているかどうかチェックしています。

国土地理院が保有するデータは、決められた基準によって、どのような道路や建物を取得するか、どこまで細かく形状を描くか、ということが定められています。統一性がないとユーザーの方々が、何が描かれているか分からず、困惑してしまいますからね。基本的にはこの基準によってチェックを進めるのですが、道路や建物の形状は、全く同じというものばかりではありません。「これはどの基準を適用すべきなのだ」と考えさせられることも多々あります。そんなときは基準に汎用性を持たせながら、どこまで柔軟に対応できるかということをよく考えます。このように悩ましく考える時間は苦しいですが、逆に多くの考えが出てきて、仕事の醍醐味のように思えることもありますね。

ここまで難しい考えを書き連ねましたが、結局のところ、「人が使いやすく分かりやすい地図にするために、誤りがないようにしよう」と思いながら日々をすごせることが、この仕事の良いところではないでしょうか。

 

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#シリーズ地図修正, #電子国土基本図

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[4]更新スケジュールの調整

基本図情報部 国土基本情報課 調整係 石田さん

2019年4月15日公開→Facebookで見る
【シリーズ地図修正】=新鮮な地図情報を提供するために=

[4]更新スケジュールの調整
こんにちは!国土基本情報課調整係の石田(H29採用、一般職土木)です。私の仕事内容やその環境について簡単に紹介したいと思います。
「世間に地図を発信するという実感」
これを日々感じながら仕事をしています。国土地理院では、道路や鉄道の開通日の情報が事前に得られたものは、開通日と同時に地図を公開しているということはご存じでしょうか? この同時公開は、国土地理院が提供する地図の大きな強みになっています。これらを公開するにあたって、そのスケジュールを調整することが、私の仕事です。他には、技術管理係で内部的な点検を終えた地図データを受け取り、描画上の点検を行ったりもします。全ての点検が終わると皆が力をあわせて修正・点検した地図データはデータベース係に渡り、ここで地図を公開する日を設定します。また、あらかじめ分かっている、道路などの開通日から逆算して、全体の作業を進める必要があります。こうして、一連の地図更新作業を他の係と協力しながら進めて行くのです。
ここでは、大まかに紹介することしかできませんが、この記事を読んでいるみなさんにも「地図を発信する」ことに興味をもってもらえるとうれしいです!

 

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#シリーズ地図修正, #電子国土基本図

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[5]電子国土基本図(地図情報)の更新

基本図情報部 国土基本情報課 データベース係 須田さん

2019年4月19日公開→Facebookで見る
【シリーズ地図修正】=新鮮な地図情報を提供するために=

[5]電子国土基本図(地図情報)の更新
こんにちは、国土基本情報課データベース係の須田(H29採用、一般職土木)です。私の所属するデータベース係は、修正された地図データをデータベースに登録し、地図を更新しています。登録する際は、道路や鉄道の開通日の情報が事前に得られたものは同時に地理院地図が更新できるように公開日の設定が行われます。また、更新された電子国土基本図をもとに、web上で見られる地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)、紙の地形図や電子地形図などの様々な地図を提供しています。国土地理院は他にも火山土地条件図のような特定のテーマに沿った地図も提供しており、ホームページで紹介されているので、ぜひ国土地理院のホームページをのぞいてみてください。また、電子国土基本図の更新状況が確認できるようになっています。こちらものぞいてみてください。皆さんにとって身近な場所が更新されているかもしれませんよ。

今回で迅速更新による地図修正の紹介は終わりです。今回のシリーズを通して、国土地理院で国の基本図をどのように整備・更新しているか少しでもわかっていただけたら嬉しいです。多くの職員がかかわって日々地図は更新されています。人々の暮らしに欠かせない地図の作成に携われる国土地理院での業務はとてもやりがいがあります。国土地理院の業務に興味をお持ちの方、採用試験にチャレンジしてみませんか?

地理院地図はこちら
https://maps.gsi.go.jp/
地図・空中写真等の提供情報を確認できます
http://www.gsi.go.jp/tizu-kutyu.html
電子国土基本図の更新状況が確認できます
http://www.gsi.go.jp/kibanjoho/kibanjoho40025.html

 

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#シリーズ地図修正, #電子国土基本図

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