最終更新日:2024年1月11日

「だいち2号」観測データの解析による令和6年能登半島地震に伴う海岸線の変化(2024年1月11日更新)

概要

2024年1月1日16時10分頃に発生した令和6年能登半島地震(M7.6、最大震度7)について、だいち2号の観測データを用いて、地震前後のSAR強度画像の比較を行いました。

その結果、地震に伴う隆起が検出された地域の沿岸では、陸化した地域があることがわかりました。

約4mの隆起が検出された輪島市皆月湾周辺では、約200mの海岸線の変化が見られます。

地震前後のSAR強度画像の比較

比較方法

地震前後のSAR強度画像を用いてRGB合成画像を作成し、地震後に生じた陸化した地域(赤色で表現)を抽出しました。
隆起量の大きい皆月湾周辺では、幅約200m陸化した場所を確認しました。


比較


SAR強度画像で捉えられた沿岸域の陸化域NEW
解析範囲

解析範囲全域の強度画像・RGB画像を地理院地図で閲覧 ※PDFはこちらをご覧下さい。(PDF形式:613KB)


詳細画像
詳細画像 名舟漁港付近のアニメーション



輪島市周辺のアニメーション 皆月湾周辺のアニメーション



[1]名舟漁港付近
[1]名舟漁港付近の領域拡大



[2]輪島市周辺
[2]輪島市周辺の領域拡大



[3]皆月湾周辺
[3]皆月湾周辺の領域拡大



解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※観測データは、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループを通して、JAXAから提供されたものです。

〇参考資料
国土地理院の干渉SAR ホームページ
SAR強度画像とは
RGB合成画像とは

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