「測量の日」中部地区記念行事 測量技術講演会を開催
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「測量の日」中部地区記念行事 測量技術講演会を開催
6月9日ウインクあいち(愛知県産業労働センター)において、「防災と地理空間情報-歴史に学び新技術で備える-」をテーマに、平成27年度中部地区測量技術講演会を開催しました。
今年度の測量技術講演会は、防災に関する地理空間情報や最新の測量技術の活用事例などについて、中部地区の測量担当者、測量技術者のみなさまに紹介する場として企画し、関係者に広く呼び掛けることにより、管内の各県、各団体、一般から157名の参加を得ました。
なお、参加者の3分の1は官公庁の職員であり、官公庁において防災やそれへの地理空間情報の役割への関心度が高いことがうかがえます。
※岡村特任教授の資料は、講演で用いられた資料とは異なります。
講演の様子
村上参事官による基調講演では、国土地理院の提供する地理空間情報の公共測量での利用や国土地理院の防災対応について紹介しました。参加者からは国土地理院の業務を広く知ることができた等の感想を頂きました。
高知大学 岡村特任教授による特別講演では、南海トラフ沿いの沿岸域にある湖沼の堆積物を調べ、有史以前から巨大地震が繰り返し発生していることが分かってきたとの研究報告があり、我々は、この事実に謙虚に向かい、災害に備えることが重要であるとの話がありました。
和田宇宙測地課長による技術講演では、先代「だいち」の成果、「だいち2号」の高性能化による地殻変動監視の高度化について、東海地方の観測結果を含めた説明を行い、参加者からは、ALOS-2による地殻変動監視に期待する等の感想がありました。
伊東地理空間情報管理官による技術講演では、防災・減災に役立つ地理空間情報について、地理院地図のデモを交えた説明を行い、参加者からは帰って早速使ってみたい等の感想がありました。
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| 中部地方測量部長による主催者挨拶 |
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満員の会場 |
会場内において、地理院地図のデモと、プロジェクションマッピングを用いて、地測で作成した御嶽山3D模型上に地形図、空中写真、火山土地条件図等を投影することで地理空間情報が地形と照らして分かりやすくなる実演を行いました。参加者から、「地形や地理空間情報がリアルに分かる、地理教育に是非使いたい」等のコメントがありました。
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