2022年9月18日台湾の地震に伴う地殻変動
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概要
2022年9月17日と2022年9月18日(UTC)に台湾でそれぞれM6.5とM6.9(USGS)の地震が発生しました。日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用してSAR干渉解析を行いました。得られた結果は以下のとおりです。
- Longitudinal Valley FaultおよびCentral Range Faultに沿って地殻変動が見られます。(図1,2)
- 断層帯の東側に比べて西側で大きな変動量が観測されています。(図1,2)
- 上記の断層帯の近傍の一部で非干渉領域が見られます。地震活動に伴って地表面が変化した可能性があります。(図3)
- 変動域では最大1m程度の衛星に近づく変動が観測されました。
SAR干渉ペア
図
番号 |
観測日 |
観測時間
(UTC) |
衛星
進行
方向 |
電波
照射
方向 |
観測
モード
※1 |
入射角 |
垂直
基線長 |
1 |
2022-08-07
2022-09-18 |
16:11頃 |
北行 |
右 |
W-W
(350km) |
55.1° |
-170m |
2 |
2022-05-19
2022-09-22 |
15:57頃 |
北行 |
右 |
F-F
(10m) |
38.0° |
72m |
※1 F:高分解能(Fine)、W:広域観測(Wide)
(参考: ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA))
解析結果
図4.解析エリアと拡大エリア
解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA
本成果は、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループの活動を通して得られたものです。
地震概要
地震発生日時 |
2022年9月17日13時41分(UTC)
2022年9月17日22時41分(JST) |
震源位置 |
23.096°N,121.406°E,深さ10.0km
(USGS 2022年10月3日現在) |
マグニチュード |
M=6.5
(USGS 2022年10月3日現在) |
地震発生日時 |
2022年9月18日6時44分(UTC)
2022年9月18日15時44分(JST) |
震源位置 |
23.159°N,121.316°E,深さ10.0km
(USGS 2022年10月3日現在) |
マグニチュード |
M=6.9
(USGS 2022年10月3日現在) |
分析に使用した人工衛星
日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)
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