湖の底ってどうなっているの?

発表日時:2023年05月17日14時00分

~約60年ぶりに浜名湖・猪鼻(いのはな)湖の湖沼調査を実施!!~

国土地理院では、約60年ぶりに静岡県にある浜名湖・猪鼻湖で、湖底を測量し湖底の地形がどのようになっているかを把握する湖沼調査を5月17日から開始します。

 国土地理院では、国土の状況を表し適切な国土管理の一つとして、環境保全上重要かつ貴重な湖沼を対象に、湖底地形等を明らかにする湖沼調査を実施しています。その結果は湖底の地形を0.5m~1m間隔の等深線で詳細に表す湖沼図や湖沼データとしてとりまとめ、基本的な地理空間情報として提供しています。
 湖沼調査は、昭和30年(1955年)の琵琶湖(滋賀県)の調査をかわきりに、これまで全国の80湖沼の調査を実施しました。平成24年度からは水面下を、高精度かつ高密度なデータ取得が可能な測量機材であるマルチビーム音響測深機※1を導入し、再調査を進めています。
 このたび、令和5年度※2から3か年の計画予定で、湖底地形の変化が著しいと思われる「浜名湖・猪鼻湖」(静岡県)について、昭和40年(1965年)以来、約60年ぶりとなる湖沼調査を開始しました。静岡県などの関係機関等に協力をいただきながら湖沼調査を進めます。
 湖沼調査の成果である湖沼データは、津波シミュレーション、湖沼周辺の環境保全や漁業などの各種計画へ活用されるほか、電子国土基本図の等深線に反映されます。また、湖沼データと近年整備の進む陸域の高精度な標高データ(3次元点群データ)と組み合わせることで、陸域と水域が一体となったデジタルツインの実現にも貢献します。

※1 船に設置した測深機から湖底に向けて音波を扇状に発射し、反射した音波を捉えることで、広範囲の湖底地形を効率的に把握する装置。
※2 令和5年度の調査期間は、第1期が5月15日(月)から6月7日(水)までで、測量の開始は5月17日(水)になります。また、第2期を秋頃に予定しています。
     5月24日(水)は現地取材(カメラ撮り、担当者へのインタビュー)が可能です(小雨決行)。             
     取材していただける場合には、5月19日(金)14時までに、以下の問い合せ先までご連絡お願いします。詳細を別途お知らせいたします。

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
応用地理部 地理調査課 課長   山田 美隆 TEL:029-864-5934(直通)
応用地理部 地理調査課 課長補佐 渡邉 哲也 TEL:029-864-5935(直通)

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