三宅島火山活動に伴う地殻変動(5)
発表日時:2000年06月30日(金) 00時00分
建設省国土地理院(院長 城処求行)は、6月26日から火山活動が活発化している三宅島の地殻の変化を把握するため、三宅島島内の電子基準点でGPS連続観測を行っています。
三宅島島内の4点及び周辺の島のGPS観測点を用いた6時間解析(最終データ6月29日12時00分-18時00分)によると、26日夕方から始まった三宅島の火山活動に伴うと考えられる距離および高さの変化は、現在はおおむね停滞傾向で推移しています。
距離の伸びのもっとも大きかった基線(3)は6月28日後半から伸びが停滞しています。基線(2)と(6)については、現在も縮みの傾向が続いています。基線(1)、(4)、(5)は28日後半以降、変化が停滞しているように見えます。
火山活動に伴う地殻変動の総量を伊豆半島の河津を固定したベクトル図で見ると、水平変動については、活動開始前の6月上旬と比較して「三宅1」が北東方向に35cm、「三宅2」が北西方向に22cm、「三宅3」が南方向に4cm、「三宅4」が北方向に11cmの変化を示しています。また、上下変動については、「三宅4」が最も大きい42cmの沈降を示しており、「三宅2」は18cmの沈降、「三宅3」は7cmの沈降を示しています。「三宅1」はほとんど沈降していません。
三宅島島内の4点及び周辺の島のGPS観測点を用いた6時間解析(最終データ6月29日12時00分-18時00分)によると、26日夕方から始まった三宅島の火山活動に伴うと考えられる距離および高さの変化は、現在はおおむね停滞傾向で推移しています。
距離の伸びのもっとも大きかった基線(3)は6月28日後半から伸びが停滞しています。基線(2)と(6)については、現在も縮みの傾向が続いています。基線(1)、(4)、(5)は28日後半以降、変化が停滞しているように見えます。
火山活動に伴う地殻変動の総量を伊豆半島の河津を固定したベクトル図で見ると、水平変動については、活動開始前の6月上旬と比較して「三宅1」が北東方向に35cm、「三宅2」が北西方向に22cm、「三宅3」が南方向に4cm、「三宅4」が北方向に11cmの変化を示しています。また、上下変動については、「三宅4」が最も大きい42cmの沈降を示しており、「三宅2」は18cmの沈降、「三宅3」は7cmの沈降を示しています。「三宅1」はほとんど沈降していません。
電子基準点間の距離
- 「三宅1」-「三宅3」 約 6km
- 「三宅1」-「三宅2」 約 8km
- 「三宅1」-「三宅4」 約 6km
- 「三宅3」-「三宅2」 約 4km
- 「三宅3」-「三宅4」 約 8km
- 「三宅4」-「三宅2」 約 7km
- 「神津島1」-「三宅4」 約35km
- 「神津島1」-「御蔵島」 約56km
- 「三宅4」-「御蔵島」 約25km
GPS連続観測の結果は、以下の国土地理院のホームページ(三宅島のぺージ)で公表しています。
http://www.gsi.go.jp/WNEW/LATEST/MIYAKE/index.html
http://www.gsi.go.jp/WNEW/LATEST/MIYAKE/index.html
問い合わせ先
建設省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター
地震調査官 今給黎 哲郎 (直通)0298-64-4825
地理地殻活動研究センター
研究管理課長 八木 新太郎 (直通)0298-64-5969
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター
地震調査官 今給黎 哲郎 (直通)0298-64-4825
地理地殻活動研究センター
研究管理課長 八木 新太郎 (直通)0298-64-5969