三宅島火山活動に伴う地殻変動(4)

発表日時:2000年06月28日(水) 16時00分

建設省国土地理院(院長  城処求行)は、6月26日から火山活動が活発化している三宅島の地殻の変化を把握するため、三宅島島内の電子基準点でGPS連続観測を行っています。

三宅島島内の4点及び周辺の島のGPS観測点を用いた6時間解析(最終データ6月28日06時00分-12時00分)によると、26日夕方から始まった三宅島の火山活動にともなうと考えられる距離および高さの変化が見られました。

距離の伸びのもっとも大きかった基線(3)は6月27日後半から緩やかな伸びに変わっています。基線(1)および(2)は伸びを示した後、27日以降縮みが続いています。基線(5)は数センチの伸縮を繰り返しているように見えます。基線(4)および(6)は、現在は停滞しているように見えます。また、「三宅4」は、周辺の島の点に対し動きが継続しています。

比高については「三宅4」が周辺の島の点に対し、約45cm沈降しているように見えます。

電子基準点間の距離

  1. 「三宅1」~「三宅3」 約 6km
  2. 「三宅1」~「三宅2」 約 8km
  3. 「三宅1」~「三宅4」 約 6km
  4. 「三宅3」~「三宅2」 約 4km
  5. 「三宅3」~「三宅4」 約 8km
  6. 「三宅4」~「三宅2」 約 7km
  7. 「三宅1」~「三宅2」 約 35km
  8. 「三宅1」~「三宅4」 約 56km
  9. 「三宅3」~「三宅2」 約 25km

基線図

  GPS連続観測の結果は、以下の国土地理院のホームページ(三宅島のぺージ)で公表しています。
    http://www.gsi.go.jp/WNEW/LATEST/MIYAKE/index.html

問い合わせ先

建設省国土地理院
 〒305-0811  茨城県つくば市北郷1番
  測地観測センター
   地震調査官 今給黎  哲郎 (直通)0298-64-4825
  地理地殻活動研究センター長
   地殻監視課長 小牧  和雄 (直通)0298-64-2669
基線長変化グラフ1

基線長変化グラフ2

基線長変化グラフ3

基線長変化グラフ4

基線長変化グラフ5

基線長変化グラフ6

基線長変化グラフ7

基線長変化グラフ8

基線長変化グラフ9

比高変化グラフ1

比高変化グラフ2

比高変化グラフ3

比高変化グラフ4

比高変化グラフ5

比高変化グラフ6

比高変化グラフ7

比高変化グラフ8

比高変化グラフ9