鳥取県児童生徒地域地図発表作品展 鳥取地区

鳥取県児童生徒地域地図発表作品展 鳥取地区

作品展概要

主催:鳥取県地域社会研究会(第8回:鳥取地区)

  • 作品展の概要
    • 「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・盲・ろう・養護学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に11月に開催されています。
  • 作品(18年度:10点)

鳥取市立福部小学校 4年 平島和貴

 

(鳥取県測量設計業協会長賞)

 

調査では、配水池や水源地の場所をさがすのがとても大変でした。草がたくさん生い茂った場所や砂に埋もれた場所など、わかりにくく歩いて行くのがやっとのようなところがほとんどでした。配水池や水源地はとても大切なところなので、人があまり来ない場所に設置されているのかなあと思いました。

地図を見やすくするために、配水池は青色、水源地はオレンジ色、ポンプ場は黄色の枠を付けたり、簡易水道ごとに色分けをしたりしました。これで、福部町には鳥取砂丘近くの湯山、学校や支所などがある福部中央、山間部の蔵見の3つ、簡易水道の系列があることがすぐにわかります。


鳥取城北高校 2年 坪内久美子、山根沙季子

 

(地図情報センター理事長賞)

 

私たちが、普段よく利用する鳥取駅は、障害のある人もたくさん利用しておられます。その方々は鳥取駅周辺の状態をどのように感じておられるのか?利用しやすいのか、それとも不便であるのか・・・・。

そこで、実際に車椅子を使い、鳥取駅周辺を調べることにしました。調べる内容を段差・坂の勾配・交差点・信号の長さなどに細かく分類して、分かりやすくまとめてみました。障害のある人の目線に立って実際に調べてみると、私たち健常者が普段の生活では気づかないバリアが見えてきて、改善の必要性を強く感じました。


鳥取城北高校 3年 谷田沙織里、藤原麻里央

 

(国土地理院長賞)

 

この作品を作ったのは、2007年の春に進学のため住み慣れた地を離れてしまう自分たちの足もと鳥取を、鳥取城下という視点で見つめ直し、皆にも紹介したいと考えたからです。

博物館、図書館、市役所などで安政年間の地図や現在の地図を集めてまわったり、鳥取市観光ボランティアの方に鳥取の案内、説明をしていただいたりしました。

安政6年(1859年)頃の地図をもとにして、現在の地図を照らし合わせて描いたり、実際に地図を持ってその場を歩いたりしてみると、いろいろな発見が得られました。


鳥取大学附属小学校 3年 木村健人

 

(日本地図調製業協会長賞)

 

動機は、日本最初の地図も実際に歩いて調べたと聞き、僕もやってみようと思ったからです。丁度いつも行く公園までの周りや距離も知りたいと思っていたので取り組むことにしました。

説明は、国土地理院の地図記号の他に、僕の考えたマークでわかりやすくまとめました。

これからは、この地図を活用して公園に行き、僕のおすすめを友達に知らせたいと思います。この地図作りで、冒険基地になりそうな空き地や裏道など新しい発見があり、楽しかったです。


鳥取大学附属小学校 6年 岸田愛花

 

(地図協会理事長賞)

 

この地図には、すべての人が見て触れて読んでもらいたいとの思いを込めました。

わたしが工夫した点、配りょした点は、目が不自由な方にも読みやすいように、紙の白と黒を反転させ、黒い紙に白い文字を書きました。また、手で触れて分かるように、点字による解説を付けたり、地図上の線が浮かび上がるようなコピーをしたり、2種類のデザインのシールで施設と交通弱者用押しボタン箱の違いが分かるようにしました。


鳥取市立津ノ井小学校 5年 松田純一

 

(日本地図センター理事長賞)

 

地球温暖化現象の原因の一つは、自動車から排出されるCO2です。そこで、津ノ井小学校校長室より半径300メートル以内の自動車台数を朝夕調べました。

その結果、常に580台の自動車が駐車しており、これらが1分間アイドリングをして排出するCO2は、年間で約7,000キログラムに及ぶことが計算でわかりました。これを吸収するにはサッカーグランド1面以上の森が必要だと知り、CO2削減の大切さがわかりました。


鳥取敬愛高校社会部 3年 有元理沙、谷口弥生、谷本純子、中原智弘、福田多鶴恵、米田あずみ、菊川ひとみ

 

(鳥取県教育長賞)

 

昭和5(1930)年に開業した国鉄若桜線は、昭和40年代に「乗って残そう若桜線」という沿線住民の熱意で存続、昭和62年(1987年)に第3セクターに転換しました。営業距離19km、9駅を片道30分で運転します。

山や川、梨・リンゴ・ブドウ・柿等の織りなす車窓のすばらしさを楽しめます。若桜町は、豪雪の町、カリヤの町ですが、人情厚い町でもあります。若桜町へのアクセス、そして地域住民の足、若桜鉄道を是非残して欲しいという願いを込めてつくりました。


鳥取市立南中学校郷土研究班 1・2年 大下莉沙子、野儀夕季枝、伊藤拓矢、竹山政宏、寺坂拓也

 

(日本国際地図学会長賞)

 

鳥取駅周辺に10階以上のマンションが建ち始め、学校からもよく見えるようになりました。また、アパートや一戸建ての家も次から次へと建設され、通学路の周辺も大きく変化してきました。

マンションをはじめとする建物がなぜ建設されるのかを調査するにあたって、まず、どれほど変化してきたかを地図に表わしてみることにしました。比較地図として10年前の住宅地図を用い、実際に現地に出かけて建物・土地を調べていきました。


鳥取市立東中学校 3年 有澤佳世子

 

(国土地理院長賞)

 

女性初の弁護士として弁護士事務所を開いたのが栗谷町であることを知ったのをきっかけに、私の身近にどんなすごい人がいるのか調べたくなりました。

地図を作成しながら様々な発見をしました。今まで気にもとめていなかった碑や立て看板を立ち止まって読んでみることの大切さ、道を歩いてまわってみると見えてくるものがあることに気づきました。そして、調べれば調べるほど、次々いろいろ調べなければならないことが出てくるおもしろさがありました。


鳥取大学附属小学校 5年 河野あすか

 

(日本地理学会長賞)

 

昨年は「農業」について地図を描いたので、今年は5年生で学習する「漁業」をテーマにしました。新聞や市報、ちらしなどから必要な部分を切りぬいたら資料が増えたので、整理が大変でした。

夏休みに、栽培漁業センターや博物館、青谷の郷土館を見学しました。鳥取の漁業方法や、境港が日本を代表する大漁港であり、まぐろの水揚げ高が日本一だったことや、境港以外の港は地形がなだらかで漁港に向いていないので工事をくり返して現在のようになったことなどが分かりました。