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地理院ホーム  > 研究開発  > 地理地殻活動研究センター  > 地殻変動研究室  > 平成28年(2016年)熊本地震に伴う断層近傍の地殻変動  > MAI(Multiple Aperture Interferometry) 最終更新日:2016年4月28日

MAI(Multiple Aperture Interferometry)

作成:2016年4月28日 English version of this page

MAI(Multiple Aperture Interferometry)について

MAI(Multiple Aperture Interferometry)は、2時期に観測された2枚のSAR画像から、その間に発生した衛星進行方向(アジマス)の変位を計測する技術です。通常の干渉SARでは衛星-地表間距離の変化のみの計測にとどまりますが、MAIでは、通常の干渉SARよりも少し複雑な信号処理を施すことで、衛星進行方向の変位を計測することができます。
図はMAIの概念図です。まず、合成開口の長さを分割する信号処理を施し、前方視と後方視の2枚のSAR画像を作成します。2時期のデータから、前方視と後方視それぞれ2枚ずつのSAR画像が作成でき、それぞれに対して通常の干渉SARと同様の処理を施します。すると、前方視と後方視のSAR干渉画像ができあがります。両方とも衛星-地表間距離の変化を表しますが、衛星の視線方向が異なるため、変化の方向が異なります。前方視と後方視のSAR干渉画像の差分を計算すると、衛星進行方向の変位のみが抽出されます。計測精度は通常の干渉SARよりは劣り、数10cm程度の誤差が含まれることがあります。


図:MAIの説明
MAIの説明

【長所】
  1. 干渉SARでは計測できない衛星進行方向の変位が計測可能
  2. 大気誤差の影響を受けにくい
  3. 大規模(メートル規模)変位の計測が可能(通常の干渉SARでは変位勾配が大きいと計測不能)
【短所】
  1. 干渉SARよりも計測精度が低い(~数10cm程度)
  2. 干渉性低下の影響を受けやすい
  3. 電離層誤差の影響を受けやすい

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