お知らせ(2024年7月10日更新)
「令和6年能登半島地震」により大きな地殻変動が確認された地域では位置の基準(国家座標)である基準点(電子基準点、三角点、水準点)の 経緯度や標高の値が大きく変化しており、地震発生前の測量成果を使用して測量を行った場合、正確な測量成果を得ることができない可能性があります。このため、国土地理院では該当する基準点の測量成果の公表を停止しました。(1月5日)
測量成果の公表を停止した基準点については、必要に応じて改測を行うなどの対応を行い、順次測量成果を改定し公表しております。最新情報は随時本ページに掲載していきます。
改定した測量成果等の公表履歴(2024年7月10日更新)
※1)測量成果を改定しておらず従来の測量成果のとおりです。
※2)地震前から測量成果の公表を停止していた2点を含みます。
※3)地震前から測量成果の公表を停止していた1点、電子基準点(二等水準点)7点を含みます。 |
種別 |
公表年月日 |
公表範囲 |
座標補正パラメータ |
令和6年2月15日 |
公表範囲はこちら |
座標補正パラメータ・標高補正パラメータ |
令和6年7月10日 |
公表範囲はこちら |
1.電子基準点 測量成果の公表(2024年6月27日更新)
2024年6月27日 | 電子基準点7点、電子基準点(付属標)7点、電子基準点(水準点)7点
当該地域及びその周辺に位置する、電子基準点の測量成果について、
電子基準点(本点) |
| 7点の測量成果を改定し公表しました。(2024年6月27日) |
電子基準点(付属標) |
| 7点の測量成果を改定し公表しました。(2024年6月27日) |
電子基準点(水準点) |
| 7点の測量成果を改定し公表しました。(2024年6月27日) |
上記以外の電子基準点等の測量成果は引き続き公表を停止しています。
測量成果を停止している基準点等点数
県名 |
電子基準点
(本点) |
電子基準点
(付属標) |
電子基準点
(水準点) |
合計 |
群馬県 |
0 |
0 |
0 |
0 |
新潟県 |
0 |
0 |
0 |
0 |
富山県 |
0 |
0 |
0 |
0 |
石川県 |
1 |
3 |
3 |
7 |
長野県 |
0 |
0 |
0 |
0 |
合計 |
1 |
3 |
3 |
7 |
測量成果を停止している電子基準点(本点) 配置図
測量成果を停止している電子基準点(付属標) 配置図
測量成果を停止している電子基準点(水準点) 配置図
2024年4月30日 | 電子基準点1点、電子基準点(付属標)1点、電子基準点(水準点)1点
2024年2月29日|電子基準点(付属標)51点 電子基準点(水準点)8点
2.三角点の測量成果(2024年7月10日更新)
2024年7月10日|富山県、石川県にある三角点519点の測量成果公表
令和6年能登半島地震に伴い測量成果の公表を停止していた地域のうち、富山県、石川県にある三角点519点の測量成果を改定し公表しました。三角点の一部は引き続き測量成果の公表を停止していますので、ご注意ください。
公表した測量成果は、
国土地理院ホームページ(基準点成果等閲覧サービス)から閲覧できます。
【三角点519点】
三角点測量成果改定範囲
2024年6月27日|富山県、石川県にある三角点33点の測量成果公表
2024年2月15日|群馬県、新潟県、富山県(氷見市を除く)、長野県にある三角点等3,600点の測量成果公表
3.水準点の測量成果(2024年6月27日更新)
2024年6月27日|富山県、石川県にある水準点133点の測量成果公表
令和6年能登半島地震に伴い測量成果の公表を停止していた地域のうち、富山県、石川県にある水準点133点の測量成果を公表しました。同時に、測量成果の公表を停止していた水準点2点について、正常であることを確認し、公表を再開しました。
一部水準点は引き続き測量成果の公表が停止されているので、ご注意ください。
公表した測量成果は、
国土地理院ホームページ(基準点成果等閲覧サービス)から閲覧できます。
【水準点133点※】
新設 |
(1)電子基準点(二等水準点) 2点 |
改測 |
(1)一等水準点 126点 |
|
(2)電子基準点(二等水準点) 5点
※地震前から成果停止していた1点を含む |
成果公表再開 一等水準点 2点
成果公表範囲
水準点成果公表箇所
4.座標補正パラメータ(2024年7月10日更新)
2024年7月10日|座標補正パラメータ、標高補正パラメータの公表
令和6年能登半島地震に伴い測量成果の公表を停止していた地域のうち、富山県、石川県の一部において、地震前の測量成果を地震後の測量成果に補正するための座標補正パラメータ及び標高補正パラメータを公表しました。
この補正パラメータを使用することにより、公共基準点等の地震前の測量成果を地震後の測量成果に補正することができます。なお、公共基準点の改算は公共測量に該当します。
詳細は公共測量のページを参照ください。
ただし、提供地域であっても液状化や地すべり、地割れ等の局所的な地盤の変動が生じている場合は正しい補正ができないことがありますのでご注意ください。
公表範囲
座標補正パラメータ及び標高補正パラメータ公表範囲と補正量の大きさ
公表範囲(地理院地図表示)
凡例
赤色の範囲: No.1 R6年能登半島地震 座標補正パラメータ(2024年2月15日 新潟、群馬、長野、富山)公表範囲
青色の範囲: No.2 R6年能登半島地震 座標補正パラメータ・標高補正パラメータ(2024年7月10日 富山、石川)公表範囲
■パラメータ利用時の注意点
座標補正パラメータNo.1とNo.2は、不整合が起こらないよう調整するために境界部分で重複する箇所があります。
境界付近でパラメータによる改算を行う場合は、基準点が位置する市町村によりパラメータを選択してください。
- 座標補正パラメータ No.1 富山県 高岡市、小矢部市
- 座標補正パラメータ No.2 富山県 氷見市、石川県 河北郡津幡町、羽咋郡宝達志水町
■公表範囲を地図上で確認する方法
公表範囲を示すkmlファイルを以下からダウンロードできます。このkmlファイルを地理院地図やGISソフトウェアに取り込んで、地図上で範囲を確認することができます。
地理院地図上に表示する手順
- パラメータ公表範囲kmlファイルをダウンロード(右クリックして保存)する。
- ブラウザで地理院地図を開く。
- 地理院地図右上にある「ツール」から「作図・ファイル」を選択。
- 「作図・ファイル」左上フォルダアイコン(ファイルからデータを読み込み)を選択。
- 参照」をクリックしダウンロードしたkmlファイルを選択し、「読込みを開始」ボタンをクリック。
「
地理院地図の使い方 作図・ファイル読み込み」ページも参照ください。
補正計算を行うには
測量成果の公表停止(2024年1月5日)
問い合わせ先
・三角点等・水準点の測量成果に関すること
測地部 測地基準課 電話 029-864-4816(直通)
・電子基準点の測量成果に関すること
測地観測センター 電子基準点課 電話 029-864-6278(直通)