利用上の注意(位置精度等について)

地図の性質

 一般的に、地図は、現実世界のすべての地物、地名等を表示したものでなく、地図の利用目的や縮尺に応じて適宜、表示項目の取捨選択や地図の見やすさ等を考慮した表現を行っています。
 地理院地図で公開しているベースマップについても同様に、取捨選択等が行われています。

位置精度

 地理院地図で公開しているベースマップのズームレベル15~18の位置精度は以下のとおりです。なお、ズームレベル5~14はズームレベル15を更に縮小編集したものです。

水平精度

 ズームレベル15~18に記載される地物の水平精度は、原則として、17.5m以内(標準偏差)となっています。
 また、地図の表現上、転位(12.5m以内、やむを得ない場合に30m以内の移動)が行われている場合があります。
 ※転位:地図の見やすさを考慮し、近接する道路や鉄道の間に余白を設けるなど真の位置から移動して地図に記載すること。

高さ精度

 ズームレベル15~17に記載の独立標高点の高さ精度は、3.3m以内(標準偏差)となっています。また、ズームレベル15~18に記載の等高線の高さ精度は5m以内(標準偏差)となっています。

地下構造物について

 地下構造物(道路及び鉄道のトンネル内の経路、地下水路等)については、一般的に、施設管理者から資料の提供を受け、地図に反映しています。地下構造物は、航空写真に写らず容易に確認作業ができないため、地上の構造物と比較して精度が低下している可能性があります。特に建設年次が古く、路線長が長く、直線でないものについて、より可能性が高いと考えています。
  また、地図の表示項目は取捨選択を行っており、地下構造物に関しては、鉄道や道路等の特定の地物しか掲載されていません。鉄道の例では、原則、上下線があってもまとめて1本の鉄道中心線として表示しており、管理用の鉄道軌道等があった場合でも表示していません。さらに、地下街、上下水施設等の地下空間も表示していません。
以上のことから、地図に記載がないからといってその下に地下構造物がないとは限りませんのでご注意ください。