最終更新日:2021年12月13日

G空間EXPO2021「Geoアクティビティコンテスト」審査委員会の講評

 審査委員会を代表しまして、講評を述べさせていただきます。
 今年のGeoアクティビティコンテストは、応募作品から選ばれた16の出展者の皆様に、ブースの展示とプレゼンテーション動画の上映を行っていただきました。出展者の皆様も、この展示を通して、ほかの出展者や来場者の方々と交流し、とても良い刺激を得られているのではないでしょうか。

 さて、作品の審査につきましては、作品の独創性、実用性、拡張性、公益性およびプレゼンテーションの内容の観点で8名の委員で審査いたしました。今年度は特に、地域貢献や防災減災、地理教育部門に関連する作品が多く、地理空間情報が日常生活で利用されていることを実感しました。
 最優秀賞を受賞した、任意団体「HokkaidoWilds.org()」代表 トムソン・ロバートさんの作品「UTMグリッド入りの英語表記登山地図~国内地形図を国際基準に~」は、優れたプレゼンテーションに加え、UTM座標の実用性、公益性を広く紹介している点を高く評価しました。アフターコロナにはインバウンドが大きく伸びると思われる登山客の安全確保や、UTM座標を使った新しいサービスを創出できる可能性を示していると思われます。
 部門賞と奨励賞を受賞した作品についても、新しい視点から、そして新しい見せ方を紹介した素晴らしい作品が多く、少しの工夫でG空間技術を利活用できる可能性を感じることができました。佐土原高等学校の避難所の検索システムは、避難に本当に必要な地理空間情報を理解して作成したアプリで、若い皆様のこれからがとても楽しみです。
 残念ながら今回受賞されなかった作品につきましても、どれも興味深い作品でしたので、今後、さらに工夫・発展させて、G空間情報の新しい利活用につなげていただくよう期待しております。

 最後になりますが、G空間社会における皆様の今後のご活躍を祈念いたしまして、審査委員会の講評といたします。
委員長による講評

審査委員会の講評


飛田院長からトムソンさんへ

飛田院長から最優秀賞の授与


記念撮影

出展者の皆様