FAQ(よくある質問)
質問と回答
1.ナショナルアトラスについて
Q1-1 ナショナルアトラスに関する問い合わせなどの連絡先は、どこですか?
ナショナルアトラスに関するお問い合わせは、「お問合せフォーム」からお願いします。
お問合せフォーム
Q1-2 ナショナルアトラスの出力図を作成して、複製・使用に利用することはできますか?
当ウェブサイトの内容を利用する際は、国土地理院コンテンツ利用規約に従った利用を行ってください。
当ホームページの掲載情報の正確性については万全を期しておりますが、国土地理院は利用者が当ホームページの情報を用いて行う一切の行為について何ら責任を負うものではありません。
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2.ナショナルアトラスの特徴について
Q2-1 ナショナルアトラスとは何ですか?
地図は、広い範囲に分布する諸現象の、位置、大きさ、性質、相互の関係などを、図解的表現を通じて容易に理解できる形にした、有力な地域認識の手段です。ナショナルアトラスは、この地図の特性をいかして、一国の自然、経済、社会、文化などの諸条件を、それぞれ信頼度の高い基礎資料にもとづき、国の責任ある機関で編集した、いわば 「国勢地図帳」ともいうべきものです。
ナショナルアトラスは、次の内容を網羅しています。
Q2-2 ナショナルアトラスの目的は何ですか?
Q2-3 最初(1977年)の作成までの国際的な動きを教えてください
Q2-4 日本国勢地図帳とは何ですか?
昭和52(1977)年3月に刊行されました。
大きさA2判、279主題、366頁、日本語版、英語版
昭和46(1971)年度にナショナルアトラス事業の円滑な進行と内容の充実をはかるため、ナショナルアトラス協議会が設置され、国土地理院に事務局がおかれました。第1回協議会は、昭和46(1971)年7月14日に当協議会の会長である建設事務次官をはじめとして関係官庁の委員および専門委員38名、学識経験者の委員および専門委員20名、国土地理院から協議会事務局として15名が参加し、中央官庁合同会議所で開催されました。昭和52(1977)年3月11日の第7回協議会開催までの間に専門委員会も15回開催されました。
各主題の作成は、昭和46(1971)年度から昭和50(1975)年度までの5年間にわたり、資料収集(調査)、解析、編集、製図、試刷の工程を経て、ナショナルアトラス刊行に先立ち、協議会や各界の評判を受け、図の手直し、誤り等の検討や修正をするための印刷が行われました。昭和51(1976)年度には解説面の作成と印刷・製本が行われました。
ナショナルアトラスは、編集当初から、国土の状況を表す基本的な地図帳として広汎な分野における利用に応えるため、基本的な事項を収録し、簡明で分かりやすい表現とすることとしました。その内容は、国土の自然、開発・保全、経済、社会、文化等に関する地図および地方図等からなり、それぞれの主題と解説が収録されています。この外に地名索引、行政区画索引が巻末に入り、行政区画オーバーレイ(250万分1図と400万分1図)が付けられました。
地図は、広い範囲に分布する諸現象の、位置、大きさ、性質、相互の関係などを、図解的表現を通じて容易に理解できる形にした、有力な地域認識の手段です。ナショナルアトラスは、この地図の特性をいかして、一国の自然、経済、社会、文化などの諸条件を、それぞれ信頼度の高い基礎資料にもとづき、国の責任ある機関で編集した、いわば 「国勢地図帳」ともいうべきものです。
ナショナルアトラスは、次の内容を網羅しています。
- 土の自然・・・地理的位置、地形、地質、気候、土壌、植生など
- 経済・・・資源、産業、交通など
- 社会・・・人口の分布と構成、都市・農村の分布と構成、社全施設の配置など
- 文化・・・歴史、言語、宗教、教育など
- 行政
- 国際関係
- 地図の特性をいかして、国土の実態を地図帳の形で総合的に集約して提供します。ナショナルアトラスを通じて、国土の自然・経済・社会・文化等のありのままの姿を、全国的なスケールで把握することができます。
- 国土に関する各分野の調査研究はもとより、教育の仕事にたずさわる人々に対して正しい認識の基準となる資料を地図の形で提供します。また一般社会人にとっても、図で見る国土の百科事典といった役割を果すことになります。
- 諸外国に対して、わが国に関する正確な知識を与えるとともに、国際協力の基礎的な資料として活用することができます。
Q2-3 最初(1977年)の作成までの国際的な動きを教えてください
国連アジア極東地域地図会議は、1958年に開かれた第2回会議(東京)で、「アトラスの、国家経済開発計画に対する有用性に注意を喚起しアジア極東地域各国の政府に対して、それぞれの独自性を考慮しつつ、ナショナルアトラスの作成を推進すること」を勧告しました。
1964年の第4回会議 (マニラ)では、主題図およびナショナルアトラスに関する委員会の設立が勧告されており、1967年の第5回会議(キャンベラ)では、重ねて次の勧告がされました。
- 主題図およびナショナルアトラス委員会を、オーストラリア、ドイツ連邦共和国、イスラエル、日本、フィリピン、タイ、ソビエト連邦、アメリカ合衆国からの代表によって組織する。
- I.G.U.ナショナルアトラス委員会の活動との調整をはかりつつ、主題図およびナショナルアトラスの標準的な図式を作成し、助言を行なう。またこれについて次回会議に報告する。
国際地理学連合(I.G.U.)では、常置委員会の一つとして、1956年にナショナルアトラス委員会を設立しました。
Q2-4 日本国勢地図帳とは何ですか?
昭和52(1977)年3月に刊行されました。
大きさA2判、279主題、366頁、日本語版、英語版
昭和46(1971)年度にナショナルアトラス事業の円滑な進行と内容の充実をはかるため、ナショナルアトラス協議会が設置され、国土地理院に事務局がおかれました。第1回協議会は、昭和46(1971)年7月14日に当協議会の会長である建設事務次官をはじめとして関係官庁の委員および専門委員38名、学識経験者の委員および専門委員20名、国土地理院から協議会事務局として15名が参加し、中央官庁合同会議所で開催されました。昭和52(1977)年3月11日の第7回協議会開催までの間に専門委員会も15回開催されました。
各主題の作成は、昭和46(1971)年度から昭和50(1975)年度までの5年間にわたり、資料収集(調査)、解析、編集、製図、試刷の工程を経て、ナショナルアトラス刊行に先立ち、協議会や各界の評判を受け、図の手直し、誤り等の検討や修正をするための印刷が行われました。昭和51(1976)年度には解説面の作成と印刷・製本が行われました。
ナショナルアトラスは、編集当初から、国土の状況を表す基本的な地図帳として広汎な分野における利用に応えるため、基本的な事項を収録し、簡明で分かりやすい表現とすることとしました。その内容は、国土の自然、開発・保全、経済、社会、文化等に関する地図および地方図等からなり、それぞれの主題と解説が収録されています。この外に地名索引、行政区画索引が巻末に入り、行政区画オーバーレイ(250万分1図と400万分1図)が付けられました。
Q2-5 新版 日本国勢地図とは何ですか?
平成2(1990)年11月刊行されました。
大きさA2判、235主題、218頁、日本語版、英語版
新版 日本国勢地図は、昭和52(1977)年に刊行された日本国勢地図帳が刊行されて10余年が経過し、我が国の経済、社会の変貌が著しく、本格的な国際化の時代を迎えるなかで、以前にも増して地図情報の重要性が増してきたことから、日本国勢地図帳の改訂版として作成されました。
作成の基本方針
作業上の特徴は、従来の手工的手法による編集・製図作業に加えて、コンピュータ地図処理システムにより、データの解析、主題図の編集、製図・製版作業を一貫して行い、作業の迅速化、効率化を図っていることです。
特徴として次があげられます。
平成2(1990)年11月刊行されました。
大きさA2判、235主題、218頁、日本語版、英語版
新版 日本国勢地図は、昭和52(1977)年に刊行された日本国勢地図帳が刊行されて10余年が経過し、我が国の経済、社会の変貌が著しく、本格的な国際化の時代を迎えるなかで、以前にも増して地図情報の重要性が増してきたことから、日本国勢地図帳の改訂版として作成されました。
作成の基本方針
- 図形処理および製版フィルムの作成にコンピュータマッピングシステムを導入し、作業の省力化、効率化を図る。
- 初版の内容との比較を可能なものにする。
- 基図の縮尺変換およびそれに関連して表現法の見直しを行い、効率的な収録を行う。
- 時代の要請に応えるため、初版の収録図を見直し、新たな主題図や統計グラフを加える。
作業上の特徴は、従来の手工的手法による編集・製図作業に加えて、コンピュータ地図処理システムにより、データの解析、主題図の編集、製図・製版作業を一貫して行い、作業の迅速化、効率化を図っていることです。
特徴として次があげられます。
- 主題については、情報化(交通・通信)や高齢化(人口)等、時代の流れに沿った新たな主題を積極的に採用すると共に、時代の変化により必要性が減じたものなどについては主題を削除するなど、時代を反映した構成とした。
- 主題図の表現方法は、市区町村別のコロプレス図や都道府県別のパイチャート(円記号図)等の主題図について極力500万分1に統一した。
- 色彩表現は、主題図の表現法のうち、コロプレス図では量的理解や他の関連する主題図との比較分析を容易にするため、全国平均を含む階級を黄色とし、それより高い値を赤色(暖色系)で、低い値を青色(寒色系)とした。なお、「出生率」や「死亡率」等のイメージカラーを持つ主題については、独自の色彩表現とした。
- 製本は、使い勝手を考慮して、地図の取り外しが可能なアルバム方式を採用した。
新版 日本国勢地図
Q2-6 日本国勢地図(CD-ROM)とは何ですか?
平成9(1997)年7月に刊行されました。
94主題、日本語版のみ
新版 日本国勢地図が刊行された年の平成2(1990)年3月第16回ナショナルアトラス協議会で計画が提案され、その年から着手し始めました。
アトラスの電子媒体での刊行を目指した背景として次があげられます
平成9(1997)年7月に刊行されました。
94主題、日本語版のみ
新版 日本国勢地図が刊行された年の平成2(1990)年3月第16回ナショナルアトラス協議会で計画が提案され、その年から着手し始めました。
アトラスの電子媒体での刊行を目指した背景として次があげられます
- 「新版日本国勢地図」は、体裁からして大きな地図帳であり、使用に関して必ずしも利便性があるとは言い難い。
- 主題図の利用および解析にあたって、複数のデータの複合的な利用には、紙地図としての限界がある。
- 最新のデータによる早期刊行、使用における利便性・発展性、情報の複合的な利用性など多岐にわたるユーザーの要望に応える必要がある。
- 作成側においても修正・更新の迅速性・容易性、効率化などを図る必要がある。
- コンピュータマッピング技術やデータベース技術の開発と実用化の進展、大容量電子媒体の出現等により、地図情報の電子化がより可能となってきた。
- パソコン等の普及に伴い、電子出版が一般化してきた。
平成2(1990)年度は、電子アトラスのシステム開発にあたって簡単なモデルシステムを作成しました。平成3(1991)年度は、電子アトラスとしての諸機能やその操作性などを実際に検証するため、フロッピーディスクを用いた「FDアトラス」を作成しました。平成4(1992)年度は、FDアトラスのシステム改良と新たな機能を追加することにより、操作性の大幅な向上を図りました。平成5(1993)年度は、基本(統計)データの整備を進めました。平成6(1994)年度は、電子アトラスの構成を検討し、情報収集やデータを入力すると共に、CD-ROM版利用プログラムの開発を行いました。平成7(1995)年度から平成8(1996)年度にかけて、統計データの入力、編集要領、解説文を作成しました。
日本国勢地図(CD-ROM)
Q2-7 地域計画アトラス「国土の現況とその歩み」とは何ですか?
昭和59(1984)年9月に刊行されました。
大きさA2判、主題図は64面、135頁、日本語版のみ
日本国勢地図帳の改訂作業と並行して特定のテーマで作成するアトラスの検討がなされ、ナショナルアトラスがおよそ10年の周期で改訂されるので、その中間の年度に刊行しようとした「主題アトラス」の事業化が具体化されました。主題の選択はその時々の社会的要請に応えるものを選択するように「地域計画」、「防災」、「環境」、「資源」等が候補とされましたが、この時期に計画の見直しを行っていた全国総合開発計画とのタイアップ等を考慮して「地域計画」が最初の主題として選定されました。
昭和52(1977)年度は、準備期間として、作成目的、計画期間、収録図等の構成、表現法、レイアウト、製本方式等の基本事項の検討を行い、試作図として「都市の発展経過と土地利用の変遷」を作成しました。
このアトラスは、国土計画、地域計画などの立案、策定にあたって基礎資料となり得る事項として、自然条件、立地条件の基礎項目をはじめ社会、文化的条件の現状、発展傾向、推移、将来性、可能性に関するもの、規制区域、指定区域などを統一的な基準でまとめ、計画、行政面で役立てることを目的に作成されました。
作業は、ナショナルアトラスと同様に協議会、専門委員会の意見をとり入れて実施しました。昭和55年人口センサスを基本データとし、その他に各省庁から収集した統計資料、行政資料、各地方自治体から収集した地域計画関連資料により主題図の基本編集を行いました。
特徴として次があげられます。
昭和59(1984)年9月に刊行されました。
大きさA2判、主題図は64面、135頁、日本語版のみ
日本国勢地図帳の改訂作業と並行して特定のテーマで作成するアトラスの検討がなされ、ナショナルアトラスがおよそ10年の周期で改訂されるので、その中間の年度に刊行しようとした「主題アトラス」の事業化が具体化されました。主題の選択はその時々の社会的要請に応えるものを選択するように「地域計画」、「防災」、「環境」、「資源」等が候補とされましたが、この時期に計画の見直しを行っていた全国総合開発計画とのタイアップ等を考慮して「地域計画」が最初の主題として選定されました。
昭和52(1977)年度は、準備期間として、作成目的、計画期間、収録図等の構成、表現法、レイアウト、製本方式等の基本事項の検討を行い、試作図として「都市の発展経過と土地利用の変遷」を作成しました。
このアトラスは、国土計画、地域計画などの立案、策定にあたって基礎資料となり得る事項として、自然条件、立地条件の基礎項目をはじめ社会、文化的条件の現状、発展傾向、推移、将来性、可能性に関するもの、規制区域、指定区域などを統一的な基準でまとめ、計画、行政面で役立てることを目的に作成されました。
作業は、ナショナルアトラスと同様に協議会、専門委員会の意見をとり入れて実施しました。昭和55年人口センサスを基本データとし、その他に各省庁から収集した統計資料、行政資料、各地方自治体から収集した地域計画関連資料により主題図の基本編集を行いました。
特徴として次があげられます。
- イメージ・タイトルは、内容を具体的な形式(文章)で表現し、それを地図帳のイメージ・タイトルにするという提案があり、「国土の現況とその歩み」が採用された。
- 全体構成は、使いやすさを配慮・強調するために、巻頭に我が国の地域計画の推移、関連法の施行状況などをまとめた「国土計画、地域計画の歩み」を、主題図は「国土の自然と利用」、「生産と物資の動き」、「人と生活」、「計画と行政」の項目に分けて収録した。また、巻末の資料編は、「国土計画、地域計画と地図」として、その利用方法を併せて現有の地域計画関連資料の整備状況、資料の入手方法を示し、作成目的に沿った全体構成を明確な形で区分した。
- 変遷図の収録については、国土の現状を示すばかりでなく、将来計画のために必要な過去の経緯(発展経過など)を時系列的にまとめた主題図(「都市の発展経過と土地利用の変遷」、「主要工場の年代別立地状況」など)の収録に努めた。
- 表現方法は、従来あまり用いられていなかった単位記号を具象化したものなどを積極的に取り入れた。
- 色設計と主題区分については、主題をもっとも効果的に表現するという観点から、水表面の色を従来から用いている藍色の外に緑、桃、紫の4色を使い分け、色設計した。また、同時にそれらを主題区分を示す色彩とするなど新しい色設計を試みた。
- 製本方式は、計画者(利用者)自らが地図を開き、取り外して使用できるなどの使い勝手の良さに視点を定め、しかも低廉化が図れる製本方式として、バインダー方式を新たに開発した。