平成18年10月~11月の地殻変動について
発表日時:2006年12月11日(月)16時30分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた10月中旬から11月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 11月15日に千島列島で発生した地震(マグニチュード7.9)に伴い、北海道北部でごくわずかな地殻変動が観測されました。 (別紙8[PDF形式:336KB])
- 箱根山周辺では、山体を挟む基線で8月頃からわずかな伸びが継続していましたが、最近は伸びの傾向が鈍化したように見えます。 (別紙9[PDF形式:436KB])
- 硫黄島南東部に設置された電子基準点「硫黄島1」は、2003年10月頃から沈降していましたが、8月頃からは隆起に転じ、最近やや加速する傾向が認められます。また、島の南西端に設置された電子基準点「硫黄島2」の「硫黄島1」に対する南東方向の長期的な地殻変動もやや大きくなっています。 (別紙10[PDF形式:506KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で長期的な伸びの傾向が見られます。 (別紙11[PDF形式:489KB])
- 11月18日に奄美大島近海で発生した地震(マグニチュード6.0)に伴い、喜界島で小さな地殻変動が観測されました。 (別紙12[PDF形式:124KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 測地観測センター 地震調査官 畑中 雄樹 (029-864-4825) 地理地殻活動研究センター 地理地殻活動総括研究官 村上 亮 (029-864-2477) 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 飛田 幹男 (029-864-6925)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(2005年11月中旬から2006年11月中旬まで、別紙13)[PDF形式:564KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動の影響が見られます。
- 伊豆半島東部では、3月末及び4月中旬から5月初旬にかけての伊豆半島東方沖の地震活動に伴う地殻変動が見られます。
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。