平成16年(2004年)新潟県中越地震に伴う地殻変動(第2報)
発表日時:2004年10月24日(日)19時30分
概要
国土地理院(院長渡邊茂樹)は、平成16年(2004年)新潟県中越地震について、電子基準点(GPS連続観測点)のデータを解析し、その結果、資料-1~3に示すとおり
小千谷市の電子基準点が約24cm隆起し、約9cm南西方向へ、
南魚沼郡大和町の電子基準点が約4cm沈降し、約10cm北西方向へ、
移動していることなど、新潟県を中心に広い範囲で地殻変動を認めました。
これは、現地によるデータ回収及び停電復旧により、地震発生後より通信不調であった電子基準点のデータを追加し、解析したものです。
この地殻変動から推定される断層モデルは、資料-4及び5に示すとおりで、
走向は、ほぼ北東から南西方向、
長さ約21km、幅約10kmの断層面(傾斜角53度)が、
約1.8m北西側地塊が南東側地塊に乗りあがった(逆断層)
と推定されます。上端部の深さは約2.6kmで、断層の位置は余震の震源分布ともほぼ一致します。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュード※は約6.5となりました。
国土地理院では、今後も地殻変動の監視を継続的に続けていきます。
※モーメントマグニチュード:地震で解放されたひずみの大きさから推定した地震の規模
小千谷市の電子基準点が約24cm隆起し、約9cm南西方向へ、
南魚沼郡大和町の電子基準点が約4cm沈降し、約10cm北西方向へ、
移動していることなど、新潟県を中心に広い範囲で地殻変動を認めました。
これは、現地によるデータ回収及び停電復旧により、地震発生後より通信不調であった電子基準点のデータを追加し、解析したものです。
この地殻変動から推定される断層モデルは、資料-4及び5に示すとおりで、
走向は、ほぼ北東から南西方向、
長さ約21km、幅約10kmの断層面(傾斜角53度)が、
約1.8m北西側地塊が南東側地塊に乗りあがった(逆断層)
と推定されます。上端部の深さは約2.6kmで、断層の位置は余震の震源分布ともほぼ一致します。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュード※は約6.5となりました。
国土地理院では、今後も地殻変動の監視を継続的に続けていきます。
※モーメントマグニチュード:地震で解放されたひずみの大きさから推定した地震の規模
添付資料
問い合わせ先
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 国土地理院 TEL 029-864-1111(代表) <全体> 企画部 調査員(防災担当) 望月 正 TEL 029-864-4512(直通) <GPS連続観測について> 測地観測センター 地殻監視課長 根本 盛行 TEL 029-864-5971(直通) <地殻変動・断層モデルについて> 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 今給黎 哲郎 TEL 029-864-6925(直通)