最終更新日:2023年10月27日

衛星不可視区間を含むMMS 計測点群の3次元位置精度検証

Three-dimensional Position Accuracy Verification of MMS Measurement Pointcloud including Satellite Invisible Section

著者

基本図情報部  片山理佐子・関口泰徳・笹川啓

要旨

 車載写真レーザ測量システムで取得される3 次元点群データの位置精度は,自車位置姿勢データの精度に左右される.特に,衛星測位による自車位置の精度に大きく依存しており,GNSS 衛星からの電波の受信状況による精度の劣化が課題となっていた.近年,自車位置姿勢データ取得装置の性能やデータ処理・解析技術の向上に伴い,GNSS の受信状況によらずに高精度な計測が可能となってきた.そこで,衛星測位情報を使用せずに得られた自車位置姿勢データを用いて取得した3次元点群データの位置精度に関する検証を行った.
 その結果,衛星測位情報を使用しない区間の距離が長くなるほど衛星測位情報を使用する場合と比較して較差が大きくなることや,カーブ箇所で時間と共に蓄積されるIMU の姿勢角誤差の影響が見られることが確認できた.


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