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推定Vs30マップ

推定Vs30マップ(試験公開)

【マップの投影法および測地系】経緯度(Geographic)、JGD2000
【ファイル形式】ArcGISラスタ(GRID)
【格納されている数値】推定Vs30(m/sec)
【数値の形式】16bit unsigned
【セルサイズ】0.00075度
 

ダウンロード(96MBあります)


【データを利用するにあたっての注意点】
●海岸線や島しょ部の形は省略されており正しくない可能性があります。
●日本の全域は含まれていません。
●本データは修正・更新する可能性があります。
●平野部については、本データでは、自然堤防・後背湿地等の微地形が十分に捉えられていないため、空中写真判読によって作成された詳細な地形分類図の利用をお勧めします。
参考:国土地理院の地形分類図には、土地条件図治水地形分類図があり、平野部の広い範囲をカバーしています。
→地形分類図等を用いてVs30を推測する方法(内閣府の地震防災マップ作成技術資料(平成17年3月))、土地条件図も利用して揺れやすさを求めた例(星野ほか(2006)

●山麓など急激に地形が変化する所は、精度が悪くなっている可能性があります。
●本データを使って研究発表を行う場合は、下記の文献を引用してください。
Junko Iwahashi, Izumi Kamiya, Masashi Matsuoka (2010): Regression analysis of Vs30 using topographic attributes from a 50-m DEM. Geomorphology, 117, 202-205.

 


 

1.Vs30とは

Vs30とは、表層地盤(地表からおよそ30m程度の深さまで)の平均S波速度を指す専門用語であり、軟弱地盤ほど値が小さくなり、地震の揺れに対する予測係数であることが知られています。
本データは、防災科学技術研究所の1646箇所の観測ポイント(K-net、KiK-net)における観測値(ボーリングデータからの推定値を含む)を利用し、標高データから求めた斜面傾斜等、いくつかの地形に関する値によって補間したものです。

2.Vs30と斜面傾斜・テクスチャ(尾根谷密度)・標高の対数値

Vs30の値は、岩石の種類(地質)や、台地・扇状地・沖積低地等、地形種によって差があり、グループ分けできる事が知られています。
点のVs30観測値を補間してマップを作成するにあたって、通常は地形分類図や地質図が用いられます。(内閣府の地震防災マップ作成技術資料(平成17年3月)

本データでは、山地まで含めた広い範囲をカバーするために、国土地理院の数値地図50mメッシュ(標高)を元に作成した格子点の標高データから、斜面傾斜・テクスチャ(尾根谷密度)・標高の対数値を求めて、Vs30の補間に利用しました。

Vs30の対数値は、下記のグラフのように、標高データから求めた斜面傾斜(Slope Gradient)・テクスチャ(尾根谷密度:Surface Texture)・標高の対数値と良い相関を示します(Iwahashi et al., 2010)。
Vs30の対数値と斜面傾斜・テクスチャ・標高の対数の散布図

3.重回帰分析によるVs30の推定

本データは、K-netおよびkik-netによるVs30の対数値を独立変数、格子点の標高データから計算した斜面傾斜・テクスチャ(尾根谷密度)・標高の対数値の3つを従属変数として、重回帰分析により、推定Vs30値を求めたものです。
Vs30の推定方法

重回帰分析の係数値等は下表の通りです。

独立変数
Log10(Vs30)
従属変数 偏回帰係数(B) 偏回帰係数の標準誤差 標準化偏回帰係数(β) t P値
R=0.565 (定数) 2.28085 0.01156   197.271 0.000
標高の対数値
(Log10Z(m))
0.07400 0.00648 0.27086 11.423 0.000
斜面傾斜(度) 0.00331 0.00069 0.11498 4.811 0.000
テクスチャ(%) 0.00305 0.00025 0.32990 12.188 0.000

4.注意点および補足

重回帰分析による推定値と観測値の差が大きい点および、推測される原因は、下記の通りです。

1)谷底・山麓・丘陵など急激に地形が変わる所。これはデータの解像度の問題です。
※傾斜は約100m、テクスチャは約500mの範囲の標高データを用いて計算しています。
2)薄い沖積層の下に比較的硬い地盤がある所。このような地域では、地形のみによる地盤の推測が困難です。

Vs30観測値と推定値の誤差が大きかったポイント

5.参考文献および利用データ

星野 実・木村幸一・木村佳織・檜山洋平(2006):詳細な地震防災マップの作成について-高知市の揺れやすさマップを例に-.国土地理院時報,110,65-80.
Iwahashi, J., Kamiya, I., Matsuoka, M.(2010):Regression analysis of Vs30 using topographic attributes from a 50-m DEM. Geomorphology, 117, 202-205.
国土地理院:数値地図50mメッシュ(標高)日本1)~3).CD-ROM.
松岡昌志・若松加寿江・藤本一雄・翠川三郎(2005):日本全国地形・地盤分類メッシュマップを利用した地盤の平均S波速度分布の推定.土木学会論文集,794,I-72,239-251.
内閣府(2005):地震防災マップ作成技術資料.http://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/h17/pdf/050513siryou.pdf (2013年7月3日)
 

ご意見・ご質問の宛先


国土交通省 国土地理院 地理地殻活動研究センター 地理情報解析研究室
住所:〒305-0811  茨城県つくば市北郷一番
e-mail:gsi-geoinfo-analyze=ml.mlit.go.jp (=を@にしてください)

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