最終更新日:2016年7月1日

時系列地理情報を用いた地盤の災害脆弱性把握

時系列地理情報を用いた地盤の災害脆弱性について

 ここでは、旧版地形図や迅速測図、空中写真アーカイブデータ、土地条件図等の時系列地理情報を用いて土地(地盤)の履歴を把握することで、地震時の液状化や揺れやすさ等の地盤の災害脆弱性を分析した研究事例を紹介します。

時系列地理情報を用いた土地の履歴と液状化発生地域との関係の把握

 国土地理院では、これまでに整備してきた地形図や空中写真を保管し、一般へ提供しています。これらの地理空間情報から土地の成り立ち(履歴)を知ることで、液状化を起こしやすい地域をある程度把握することができます。

   ≫ 液状化と関連の深い土地の成り立ちを知ることができる地理空間情報について[PDF:1.8MB]

 2011年(平成23年)東北地方太平洋沖地震では、関東地方の広い範囲で液状化現象が発生しました。ここでは、利根川下流域における液状化発生地域とその場所の土地の成り立ちについて調査した結果を紹介します。

   ≫ 利根川下流域における液状化発生状況調査の報告[PDF:2.4MB]

地震による地盤災害と土地条件との関連

 地震時における地盤災害や建物被害と土地条件(地形分類)との間には関連性があることが指摘されており、地形ごとに地震時の災害脆弱性をある程度把握することができます。ここでは、地震による地盤災害と土地条件(地形分類)との関連を分析した成果を紹介します。

・小荒井 衛・佐藤 浩・宇根 寛 (2007) :地震による地盤災害と土地条件との関連に関するGIS解析.国土地理院時報,第112集,pp.115-123.[ →全文(PDF:1.1MB) | 要旨]
・小荒井 衛・佐藤 浩(2009):地形分類とボーリングデータを活用した沿岸域の地震脆弱性に関するGIS解析. 沿岸域学会誌,vol.22,no.2,pp.49-61.

問い合わせ先

国土交通省 国土地理院 地理地殻活動研究センター 地理情報解析研究室
  E-mail: gsi-gia+1=gxb.mlit.go.jp (=を@にしてください)

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