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地理院ホーム  > 研究開発  > 地理地殻活動研究センター  > 地殻変動研究室  > 2018年2月25日パプアニューギニアの地震に伴う地殻変動 最終更新日:2018年3月2日

2018年2月25日パプアニューギニアの地震に伴う地殻変動

合成開口レーダー(SAR)解析によって明らかとなった地殻変動

作成:2018年3月1日、更新:2018年3月2日 English version of this page

概要

2018年2月25日(UTC)にパプアニューギニアでMw7.5(USGS)の地震が発生しました。この地震に伴う地殻変動を把握するため、日本の地球観測衛星「だいち2 号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用してSAR干渉解析を行いました。

これまでの解析により、以下のことがわかりました。
  • 顕著な地殻変動が発生した領域は、震央付近を含み北西—南東方向に約170kmに及んでいます。余震分布とも調和的です。
  • 北行・南行両方向からの観測結果において同様の領域で衛星に近づく向きの変動が見られることから、鉛直成分は主に隆起であると考えられます。
  • 震央の東南東約70kmのクチュブ湖(Lake Kutubu)付近で特に変動量が大きく、1m以上隆起したと考えられます。
  • 得られた変動のパターンは地震波から推定されたメカニズム解と調和的です。
  • 地震の断層運動による変動の他にも、局所的な変動が山地斜面で多数見られ、地震の揺れによって誘発されたものである可能性があります。

SAR干渉解析結果

図1北行干渉画像
図1. 北行右観測ペアのSAR干渉画像 [PNG: 2.0MB]

図2:南行干渉画像
図2. 南行右観測ペアのSAR干渉画像 [PNG: 1.9MB]

※これらの解析結果には電離層遅延等による誤差が含まれている可能性があります。

図:解析範囲 図:広域
解析範囲

 

番号
観測日 観測時間
(UTC)
衛星
進行
方向
電波
照射
方向
観測
モード
*1
入射角
(震央付近)
垂直
基線長
ピクセル
スペーシング
KMZ Geotiff
1 2017/07/31
2018/02/26
14:46頃 北行 W-W 34°-42° +75m 約200m 3.8MB 18.6MB
2 2018/02/01
2018/03/01
02:05頃 南行 W-W 36°-47° -120m 約50m 21.7MB 171MB

*1 W:広域観測(Normal)
(参考: ALOS-2プロジェクト/PALSAR-2(JAXA)


解析:国土地理院   原初データ所有:JAXA
本成果は、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループの活動を通して得られたものです。

地震概要

地震発生日時 2018年2月25日17時44分(UTC)
2018年2月26日02時44分(JST)
震源位置 6.149°S、142.766°E、深さ35.0 km
(USGS、2018年3月1日現在)
マグニチュード Mw=7.5(USGS、2018年3月1日現在)

分析に使用した人工衛星

日本の地球観測衛星 「だいち2号」(ALOS-2)

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室長      矢来 博司(YARAI Hiroshi) 029-864-6925
主任研究官    森下 遊(MORISHITA Yu) 029-864-6549
問い合わせ先

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