産学官連携による地理空間情報活用の推進

―基盤地図情報フォーラムの開催―

1.背景・目的

 地理空間情報の活用推進を目的として、平成19年8月に地理空間情報活用推進基本法が施行され、さらに平成20年4月に地理空間情報活用推進基本計画(以下、「基本計画」という)が閣議決定された。基本計画では、広く国民一般を対象にG空間社会(地理空間情報高度活用社会)の実現に向け、新たな産業・サービスの創出や既存のサービスの高度化・発展に関して、民間の提案や創意工夫を掘り起こすため、「G空間EXPO」を開催することとしており、平成22年9月19日から21日までの3日間で開催を予定している。
 「G空間EXPO」は、産学官における地理空間情報の共有と効果的な活用を推進することを目的に設置された地理空間情報産学官連携協議会のもとで開催され、新産業の創出に寄与する講演会やシンポジウム、新商品・新サービスの展示会、産学官の関係者の情報交換会等を同時に実施するものである。

2.事業の概要

 地理空間情報の活用推進に向けて先導的な役割を果たすため、基盤地図情報の整備・提供を推進する立場にある国土地理院が、「G空間EXPO」において政府が行うプログラムの一環として、「基盤地図情報フォーラム」を開催する。
 このフォーラムでは、諸外国の共通基盤情報の専門家を含めた国内外の有識者等による講演、基盤地図情報を活用した地理空間情報の整備・更新等の先進的事例の紹介、産学官の関係者による公開形式の意見交換会など、基盤地図情報に関連した情報を発信・交換する。

3.平成22年度要求額

 国費 8百万円

4.事業の効果

 産学官の連携を図り、基盤地図情報に関連した情報発信・交換の場である基盤地図情報フォーラムを開催することで、基盤地図情報の活用が推進され、行政の効率化、サービスの高度化が図られる。さらに、情報発信サービスなどの新産業や新サービスの創出、迅速・的確な災害対応やユニバーサル社会実現による利便性向上などにも寄与する。

基盤地図情報フォーラムの開催