ベクトル型地理情報の更新データ収集に関する研究

研究課題事後評価書

提案課・ 室名
問合せ先
課・室名:課・室名:写真測量技術開発室
TEL:0298-64-5911 FAX:0298-64-3056
代表担当者:写真測量技術開発室 小荒井 衛
研究課題名 ベクトル型地理情報の更新データ収集に関する研究
予   算 測量庁費(直営)
研究期間 平成 11年4月~平成12年3月 (1年間)
分科会委員 ○大森博雄    細村 宰    厳 網林 (○は主査)
[1] 当初計画における目標成果の最終達成度 (コメント)
  • 簡易型のポジショニングシステムを構築し、25000分の1の地形図の更新への適用可能性を検証し、多大な成果をあげた。
  • 都市域での実証的研究の展開が期待される。
[2] 当初目標の達成度 (コメント)
研究目標を変更したため、当初目標に対しての達成度は5割程度と判断される。
[3] 達成度が不十分な場合の要因分析 (コメント)
  • 当初は簡易ポジショニングシステムの開発と3次元構造物情報のリアルタイム収集システムの開発という二つの目標あったが、それらが混在したかたちで、研究が進められた。両者の目標は精度的に大きく異なるため、同時に実現することは困難であった。
  • 同種の観測機器でも、目的が異なると、仕様が異なるので、汎用性に関しては早期に目処をつけて、研究を進める必要がある。
[4] 成果公表状況 (コメント)
システムの構築や実験についての報告は、学会発表で行われている。
[5] 成果の活用方針・見込み (コメント)
簡易型ハンディポジショニングシステムは小縮尺の地図修正や環境調査の場面で利用できる可能性が高い。
[6] 残された課題と新たな研究開発の方向 (コメント)
  • 目的、精度に合った部品の選定と精度検証が必要であろう。
  • 測器システムの実用化のためには、低コスト化、小型化・軽量化を図ることが期待される。
[7] その他、課題内容に応じ必要な事項 (コメント)
25000分の1地形図上のリアルタイムで修正すべき項目の選定とそれに見合った測器の開発といった対応関係を明確にしながら、この種のシステムの開発は行われるべきであろう。
総合評価  1.十分な成果  ○2.一部不満足  3.部分的成果  4.失敗
(コメント)
  • プロジェクトの名称と実際に行った研究との間にギャップがみられた。研究目標を修正・絞り込むことによって、実質的成果を得たと評価するが、研究目標・遂行計画を丁寧に検討すべきであった。
  • 当初掲げられた研究課題は国土地理院の業務遂行上重要と考えるので、この課題に沿った研究の展開が期待される。