平成12年度 国土地理院研究評価委員会地理分科会 議事概要

1. 日時 平成12年10月2日(月)
2. 場所 建設省国土地理院関東地方測量部 地震予知連絡会会議室
3. 議事 1) 研究評価について
2) 「ベクトル型地理情報の更新データ収集に関する研究」について
3) その他
4. 資料 1) 「ベクトル型地理情報の更新データ収集に関する研究」
2) 発表論文
5. 出席者 分科会主査 大森博雄 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
分科会委員 厳 網林 武蔵工業大学環境情報学部助教授
分科会委員 細村 宰 東京電機大学理工学部教授
国土地理院 永井信夫 測図部長
国土地理院 小荒井衛 測図部写真測量技術開発室長
国土地理院 齊藤 隆 企画部研究企画官
6. 議事概要 1) 研究企画官から、研究評価についての説明。
2) 写真測量技術開発室長から、「ベクトル型地理情報の更新データ収集に関する研究」について説明
3) 質疑応答  (○分科会委員 ●国土地理院)
GISデータの更新ということだが、どのようなデータを想定しているのか。
今のGISは、二次元のデータが主だが、将来的には、高さ情報を加え三次元のデータが必要になってくる。そこでの利用(更新)が期待できる。また、土砂災害等への応用(簡単な現地測量)もある。
レーザを使った形状計測と、地形図の更新に使うポジショニングの2つの技術が出てくるが、それぞれシステムのスペックが違うはずだ。
トンネルデータは、既にGISデータ化されているのか。
近々数値化が完了する予定。
トンネルの形状を知るには、レーザが必要となろうが、ポジショニングならレーザはいらない。TSより効率が良いということだが、歩いた方が良いのでは。トンネル内は、ジャイロセンサーを使い補正していけばよい。
TSで、建物等の位置を取り、三次元モデルを作成するシステムは既にある。
評価には、経費に対してどのくらい成果があがったかという見方があるが、研究に要した経費はどのくらいか。
機器購入費、現地観測のための旅費程度。
建物の高さや形状を、手に持った機械で図るというのは、可能か疑問だ。2.5万分1の更新なら可能かも知れないが、1000分1の都市図をハンディでやるというのは無理。
モバイルのいいところはリアルタイム性。誤差を分散する等の後処理をするのでは、モバイルの良さがいかされない。
GPSは上下方向の精度が良くないが、その良くない点を基準にするのか。
データ収集における角度によるズレの検証をきちんとしておく必要がある。
共同研究の実施について、事前の審査は受けているのか。
受けていない。
研究成果は共有される。費用分担を明確にしていかないと特許がらみなどで問題が出てこないか。
協定書を結び、持ち分等を明記している。
4) 研究評価について

 別紙、研究課題事後評価書