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人工衛星データの解析により平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に関連した地殻変動を新たに発見

発表日時:2007年10月02日(火) 16時00分

西山丘陵西側斜面で活褶曲が成長

 国土地理院(院長 藤本 貴也(ふじもと たかや))は、地球観測衛星「だいち」(宇宙航空研究開発機構:JAXA)の合成開口レーダー(SAR)の干渉解析(9月26日Web公開)を行い、本震の震央から約15km離れた西山丘陵に帯状の隆起域があることを発見しました。  今回見つかった隆起域は、新潟県柏崎市西山町藤掛北部から同市平井に至る西山丘陵の西側斜面の長さ約15km、幅約1.5kmの帯状の領域です。衛星-地表間の距離の変化を隆起量に換算すると、その最大値は、約15cmです。  前回の観測(1月16日と7月19日)によるSAR干渉解析結果にわずかに見えていたこの付近の局所的な変動の原因はこれまで不明でしたが、逆方向からの今回の観測(6月14日と9月14日)による解析結果と組み合わせることにより、帯状の隆起域の存在が明らかになりました(資料-1)。  地震前後に実施した西山丘陵を横切る水準測量からも、この領域の隆起が確認されました(資料-2)。  隆起域は、小木ノ城(おぎのじょう)背斜の位置と良く一致していることから、今回の帯状隆起は、地震に伴ってこの地域の地盤が北西-南東方向に圧縮され、活褶曲である小木ノ城背斜の褶曲構造が成長したことを反映したものであると考えられます(資料-3)。  このように、活褶曲の急激な成長と考えられる隆起が、その空間的な広がりとともに観測されたのは、極めて珍しい事例です。
 なお、この結果は、10月10日の地震調査委員会へ報告する予定です。

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
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 地理地殻活動研究センター
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   地殻変動研究室 主任研究官 西村 卓也 029-864-6549(直通)
   地理地殻活動総括研究官   宇根 寛  029-864-2477(直通)
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 測地部 宇宙測地課  課長補佐 和田 弘人 029-864-4801(直通)
<水準測量について>
 測地部 計画課     課長 今給黎 哲郎 029-864-4730(直通)

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