世界測地系移行に関する質問集(Q&A)

6.その他

(問6-1)経度が変わると標準時もかわるのか。

(答)  日常生活に使われている標準時は変わりません。現在の法律上は、文部科学省国立天文台が中央標準時を担当しています。中央標準時は、明治19年勅令第51号によって、東経135度における時刻として定められたものです。
 一方、総務省は、法律上標準時の報時を行うことになっており、協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)に9時間を足したものを日本の標準時として時刻の通報を行っています。日常生活で使用されている時刻は、この標準時であるため、世界測地系の採用によって経度が変わっても、一般の人が用いている時刻に影響はありません。

(問6-2)カーナビはどのように対応しているのか。

(答)  一般的なカーナビゲーション装置では、自動車の現在位置を車載GPSにより求め、それを地図上に表示しています。現在、日本国内では、カーナビゲーション装置に使用されるデジタル道路地図は日本測地系のもの、世界測地系のものもあるようです。 日本測地系のものは、車載GPSが求めた位置を変換して位置表示しています。また、新規に作られるカーナビゲーション装置は道路地図が世界測地系で作成されていますのでそのまま使用できます。