平成30年(2018年)6月 房総半島の非定常地殻変動

房総半島沖のプレート境界面のゆっくりすべり(スロースリップ)現象と推定

概要

 房総半島の電子基準点観測データに、平成30年6月5日頃から、通常とは異なる地殻変動(非定常地殻変動)が検出されました。これまでに検出された非定常地殻変動は大きいところで約1cmです。
 この変動は、房総半島沖のフィリピン海プレートと陸側のプレートの境界面で発生している「ゆっくりすべり(スロースリップ)現象」によるものと推定されます。
 なお、この非定常地殻変動は現在も継続しているとみられます。このため、今回得られた解析結果はあくまでも暫定的なものであり、今後のデータの蓄積、精査により、情報が更新される可能性があります。
 国土地理院では、引き続き、この非定常地殻変動を注意深く監視していくこととしています。

添付資料

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省国土地理院
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢来 博司   TEL 029-864-6925(直通)
測地観測センター      地震調査官     黒石 裕樹   TEL 029-864-4825(直通)
測地観測センター      地殻監視課長    真野 宏邦   TEL 029-864-5971(直通)
                                     FAX 029-864-8381

関連サイト

 房総半島沖では、1996年5月、2002年10月、2007年8月、2011年10月、2014年1月に同じような場所でゆっくりすべりが発生したことが、電子基準点の観測データで確認されています。

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