令和６年能登半島地震に伴う地殻変動（第２報）

令和６年能登半島地震（M7.6、深さ16km（暫定値）、最大震度７）に伴う地殻変動が観測されました。（１月２日）

　令和６年（2024年）１月１日16時10分頃に発生した能登半島地震について、震源域周辺の電子基準点及び可搬型GNSS連続観測装置（REGMOS）で観測された１月２日5時59分までのデータを解析した結果、電子基準点「輪島」で西南西方向に1.2m程度の変動、1.1m程度の隆起が見られるなど、能登半島を中心に広い範囲で地殻変動が観測されました。なお、この値は観測点の傾斜や局所的な変動の影響を受けている可能性があります。
　REGMOSは、電子基準点の観測網を強化し石川県能登地方の活発な地殻変動をより詳しく捉えるために、令和４年（2022年）７月21日に設置したものです。
　今後も注意深く電子基準点等による地殻変動の監視を続けていきます。
　なお、今回観測された地殻変動の値は速報値です。解析結果は精査によって変更になることがあります。

　2020年12月頃から石川県能登地方で活発な地震活動が継続しています。2020年12月頃から2023年５日５日14時42分に能登半島沖で発生したM6.5の地震が発生するまでに、石川県珠洲（すず）市で水平方向に1cmを超える変動及び上下方向に4cm程度の隆起が見られるなど、地殻変動が観測されていました。また、M6.5の地震に伴って、REGMOS「Ｍ珠洲笹波(229095)」で南西方向に9cm程度、電子基準点「珠洲(950253)」で西南西方向に2cm程度の水平変位、REGMOS「Ｍ珠洲狼煙(229094)」では13cm程度の隆起が検出されていました。

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