平成18年1月~2月の地殻変動について
発表日時:2006年3月7日(火)16時00分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた1月上旬から2月上旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 伊豆半島東部では、小規模な地震活動があった1月から2月にかけて周辺の基線でごくわずかな伸びが観測されました。 (別紙8[PDF形式:99KB])
- 東海地域とその周辺で観測されていたプレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる長期的な地殻変動は、最近は小さくなっているように見えます。 (別紙9[PDF形式:103KB], 別紙10[PDF形式:55KB], 別紙11[PDF形式:178KB], 別紙12[PDF形式:100KB], 別紙13[PDF形式:118KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で長期的な伸びの傾向が見られます。また、島内の基線でも12月頃から伸びの傾向が見られます。 (別紙14[PDF形式:121KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 今給黎 哲郎 (029-864-6925) 測地観測センター 地震調査官 畑中 雄樹 (029-864-4825)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(2005年2月上旬から2006年2月上旬まで、別紙15)[PDF形式:69KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動の影響が見られます。
- 宮城県周辺では、昨年8月16日に発生した宮城県沖の地震とその後の活動に伴う地殻変動が見られます。
- 福岡県及びその周辺では、昨年3月20日に発生した福岡県西方沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。