デジタル写真測量による有珠山の面的な地表変動の時系列把握
Monitoring surface deformation of Usu Volcano using digital photogarammetry
測図部 小荒井衛・渡辺信之・松尾 馨・飯田 洋
Topographic Department Mamoru KOARAI, Nobuyuki WATANABE,
Kaoru MATSUO and Yo IIDA
地理地殻活動研究センター 長谷川裕之
Geography and Crustal Dynamics Research Center
Hiroyuki HASEGAWA
Topographic Department Mamoru KOARAI, Nobuyuki WATANABE,
Kaoru MATSUO and Yo IIDA
地理地殻活動研究センター 長谷川裕之
Geography and Crustal Dynamics Research Center
Hiroyuki HASEGAWA
はじめに
有珠山では、平成12年3月27日から火山性地震を観測するようになり、3月31日午後に有珠山西側で噴火し、4月1日には有珠山北側にある金比羅山西側山腹で新たな噴火活動を開始した。有珠山の火山活動や地表変動に関しては、国土地理院をはじめとする様々な機関で、空中写真、レーザスキャナ等を用いて様々な計測が行われている。写真測量技術を用いた有珠山の火山活動に伴う地表変動の抽出については、標高値の変化について、単モデル測定による暫定値とブロック調整による空中三角測量により求めた精密値をホームページで公開しており、その計測法の詳細とそれぞれの手法の比較結果について、鈴木(2001)が報告している。本報告では、デジタル写真測量技術(ステレオマッチング(対象点検索)によるデジタル標高モデル(DEM)作成)により把握した有珠山の面的な地表変動とその時系列的な変化の特徴について報告すると共に、ステレオマッチングにより作成したDEMの誤差要因についても考察する。