日韓三角測量原基線GPS共同観測

Joint Re-measurement of Japan-Korea Conecting Triangulation Network by GPS

測地部  横川 薫・田上節雄
Geodetic Department  Kaoru YOKOKAWA,Setsuo TANOUE
韓国國土地理情報院  安淇德・朴鎭植
National Geographic Information Institute,Korea  An Ki Duk,Park Jin Sik

要旨

 平成15年2月,国土地理院と韓国國立地理院(現國土地理情報院)は,それぞれの国でGPS観測を同時に行う共同観測を実施した。観測した対馬の三角点2点(御岳,有明山),及び韓国釜山市近郊の三角点2点(釜山,巨濟)は,日本と韓国を結ぶ三角測量網の原基線を構成する。今回の観測は,第29回日韓測地・地図協力会議において,韓国側より提案があり実現したものである。

 今回のGPS測量から求めた原基線の距離は,大正時代に算出された一等三角測量の結果と40cm以内で整合しており,当時の測量がかなりの精度を有していたことを示している。また,現在では韓国も日本同様に世界測地系を導入しており,日韓両国の測地系が良く整合していることも確かめられた。

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