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2.地理空間情報の実用化(JPGIS化)でできること

 JPGISは、GISの基盤となる空間データを、異なるシステム間で相互利用する際の互換性の確保を主な目的に、国際規格及び国内規格に準じて、データの設計、品質、記述方法、仕様の書き方等のルールを規定した実用標準です。
 そのため、JPGISの利用が進むことで、データの相互利用しやすい環境が整備され、異なる整備主体で整備されたデータの共用、システム依存性の低下、重複投資の排除等の効果を期待することができ、コスト削減や業務の効率化等が可能となり、より効率的な情報社会の形成や安全・安心な社会の実現に寄与します。

次項に、JPGISの活用例として次の4項目について紹介します。
  1. 製品仕様書
  2. データ・ソフトウェアの標準化
  3. データの品質表示
  4. メタデータでの情報流通

■ 1)製品仕様書
データの定義・構造・品質・記録方法等を統一化された考え方や基準のもとで、利用目的に応じたデータ仕様を決めることができる  JPGISでは、製品仕様書の作成について規定されています。
 製品仕様書は、いわばデータの設計図であり、データの利用目的に応じた要求事項や完成した製品の品質の程度、すなわち、「データの内容と構造」「データの交換標準形式」「データの品質保証」といったデータを作り、流通をさせるために必要な事項を記述することになっています。それにより、データ作成者は、製品仕様書に従ったデータを作ることができ、データ利用者は、データの詳細を知ることができます。
 つまり、製品仕様書は、データ作成者及びデータ利用者に対して、守らなければならないルールを規定しています。
 また、製品仕様書は、データ作成時には「発注仕様書」として、データ交換時には「説明書」として使用することができます。
 公共測量を行う際には、発注者(測量計画機関)は、製品仕様書を利用して発注し、受注者は、製品仕様書に基づいてデータを作成します。国土地理院が提供している製品仕様書サンプルはJPGISに準拠していることから、そのサンプルに必要事項を記載することで、製品仕様書が容易に作成できます。公共測量を行う際には是非ご利用下さい。

JPGISに準拠した製品仕様書サンプルはこちら。


■ 2)データ・ソフトウェアの標準化
相互運用性が確保されたデータを、さまざまなGISソフトで使うことができる GISで利用する場合には、一般的には各々のシステムの内部形式に変換して使用し、データ交換時には標準の形式で交換します。そうすることによって、データの相互運用性、正確性・迅速性、再利用性が向上します。
データ・ソフトウェアの標準化


■ 3)品質表示 データの利用者に対し、地理空間情報の品質をわかりやすく説明することができる。
 JPGISでは、データの品質をチェックするためのルールを定めています。JPGISで定められた品質チェックの方法にしたがって、データの品質がチェックされ、データは「製品」として流通します。品質チェックの報告は、「メタデータ(※後述)」によって記述されます。 地理空間情報の品質とは? 地理空間情報の品質の良し悪しは、製品仕様書等により記された、必要とする地理空間情報の姿(これを論議領域といいます。)と実際の地理空間情報との差異であり、実世界との比較ではありません。
 
 例  例えば、コンビニの情報を知りたいAさんと、マンション建設を計画しているBさんでは、必要な情報はおのずと異なります。それぞれの人が必要としている地理空間情報のイメージを論議領域と言います。Aさんが得た地理空間情報がどんなに詳細な情報であっても、そこにコンビニの情報が無ければ、Aさんの欲する理想の地理空間情報(論議領域)と得た地理空間情報には差異があり、Aさんがコンビニを知るという目的を達することができないため、そのデータは品質の良いデータとは言えない、と判断します。  また、時間に関しても同様です。どんなに新しい地理空間情報であっても、必要とする地理空間情報が過去のものであった場合、最新版のデータは品質が高いとは言えません。

■ 4)メタデータでの情報流通
作成された地理空間データに関する説明情報が共有化され、既存のデータを検索する際に利用できる。 メタデータとは、データそのものではなく、データ(製品)に関する説明情報です。 JPGISでは、メタデータを定めています。 JPGISに準拠しているメタデータを使用することで、以下の2点が実現されます。

[1]地理空間データの検索と取得のワンストップ化の実現
  インターネット上の検索システム(=クリアリングハウス)に登録するメタデータにデータの入手先を記述することで、利用者がクリアリングハウスで欲しいデータの有無を検索すると同時にオンラインでデータを入手することも可能になります。
クリアリングハウスを利用したデータ検索のイメージ

 [2]地理空間データの品質の確保  
メタデータに地理空間データの品質を明示することで、提供者にとっては利用者に対してデータの品質において責任を負うこととなり、利用者にとってはより安心してデータを利用することが可能になります。
 国土地理院では、JPGISに準拠したメタデータ記述形式としてJMP2.0を定めています。  JMPとは日本版メタデータプロファイル( Japan Metadata Profile )の略称で、そのバージョンが2.0であるものをJMP2.0といいます。国土地理院では、JMP2.0に基づくメタデータ作成のためのツールを公開しています。
JMP2.0に基づくメタデータ作成のためのツールはこちら

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