平成30年(2018年)吾妻山の火山活動に関する情報

火山災害対策用図

吾妻山周辺の地形が詳細にわかる地図です。地形を影や色を使って表現しているので、高低差が直感的にわかります。http://www.gsi.go.jp/common/000000044.gif

火山災害対策用図(吾妻山)A0判(PDF:17.0MB) (地理院地図による閲覧)

赤色立体地図

吾妻山周辺の地形がよくわかる地図です。火口等の火山特有の地形が詳細にわかります。http://www.gsi.go.jp/common/000000044.gif

赤色立体地図(吾妻山周辺)A1判(PDF:16.7MB) (地理院地図による閲覧)
 ※赤色立体地図はアジア航測株式会社の特許(第3670274号等)を使用して作成したものです。

だいち2号干渉SAR による変動について

国土地理院は、だいち2号のSARデータを使用した解析により、吾妻山の火山活動に伴う地殻変動を明らかにしました。 (平成30年9月18日23:31観測時点)
・活動期間前のペアではノイズレベルを超える変動は見られません。(図1)
・活動期間を含むペアでは大穴火口の北西約300mで隆起とみられる衛星に近づく変動が見られます。(図2)
1回目

2回目
衛星進行
方向
電波
照射方向
(照射方位)
観測
モード
入射角
(中心)
高解像度画像
(公表日)
1
2017年 9月07日

2018年 6月28日
活動期間前のペア
南行 右(西) 高分解能 39° 2018年9月27日
2 2017年10月17日

2018年 9月18日
活動期間を含むペア
北行 右(東) 高分解能 34° 2018年9月27日
 
画像をクリックすると地理院地図が表示されます。

図1:2017年9月07日~2018年6月28日の解析結果(SAR干渉画像)


図2:2017年10月17日~2018年9月18日の解析結果(SAR干渉画像)

※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SAR の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※本解析のデータの一部は、火山噴火予知連絡会衛星解析グループの活動を通してJAXAから得られたものです。
解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

○参考資料
SAR干渉解析の原理(PDF形式:880KB) 
非干渉(砂をまいたようなざらざらした模様)
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い(PDF形式:100KB)
国土地理院干渉SARホームページ
SAR干渉画像の誤差

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(火山災害対策用図、赤色立体地図に関すること)
国土地理院応用地理部
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(だいち2号干渉SARによる変動に関すること)
地理地殻活動総括研究官 藤原 智(ふじわら さとし)(直通029-864-2477)
測地部宇宙測地課長 宗包 浩志(むねかね ひろし)(直通029-864-4813)