平成23年1月の地殻変動について

発表日時:平成23年2月8日(火)16時00分

全国の地殻変動概況

 別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成22年12月下旬から平成23年1月下旬の1ヶ月間の地殻変動を表したものです。霧島山周辺では1月26日以降の噴火活動に伴う地殻変動が見られます。それ以外は特に目立った変動は見られません。

トピックス

  • 伊豆大島島内の基線では、2010年5月頃から伸びの傾向が見られていましたが、2010年秋頃から一部の基線で伸びの傾向に鈍化が見られはじめ,2011年に入ってからはほとんどの基線で伸びは停滞しています。
  • 別紙8[PDF形式:492KB]
  • 霧島山周辺では、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」、「都城2」-「えびの」の基線で、1月26日に新燃岳で発生した噴火以降、2月1日まで顕著な縮みの傾向が見られました。これは、噴火に伴う山体の収縮を示しているものと考えられます。「えびの」-「牧園」では2月1日までの間に約3cmの縮みが観測されましたが、この基線では2009年12月頃から伸びの傾向が見られていて、噴火直前までの約1年間で約4cmの伸びが観測されていました。迅速解(Q3解)による結果では、噴火直後からの縮みの傾向は1月31日以降鈍化し、2月8日にかけてほぼ停滞しています。
  • 別紙9[PDF形式:1,072KB], 別紙10[PDF形式:633KB], 別紙11[PDF形式:515KB]
    別紙12[PDF形式:376KB], 別紙13[PDF形式:925KB]
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で長期的な伸びの傾向が見られますが、「鹿児島郡山」-「隼人」、「垂水」-「鹿児島福山」、「鹿児島郡山」-「鹿児島福山」などの基線では、2010年7月頃から伸びの傾向が鈍化しています。桜島島内の「鹿児島2」-「桜島」、「鹿児島3」-「桜島」基線では、2010年初め頃から伸びの傾向が見られていましたが、その傾向が7月頃から鈍化し、現在はほぼ停滞しています。
  • 別紙14[PDF形式:1,940KB], 別紙15[PDF形式:858KB]

補足説明

問い合わせ先

国土交通省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
地理地殻活動研究センター  地理地殻活動総括研究官  今給黎哲郎 (029-864-2477)
測地観測センター      地殻監視課長       新田 浩  (029-864-5971)
測地観測センター      地震調査官        矢来 博司 (029-864-4825)

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