陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)のデータを使用した地理情報の把握等に関する研究の概要について

Abstract of Studies on Monitoring of the Land Using Advanced Land Observing Satellite (ALOS),DAICHI

企画部  藤原 智・大滝 修
Planning Department  Satoshi FUJIWARA and Osamu OOTAKI

要旨

人工衛星を利用した宇宙からの地球観測は,広い範囲を一度に観測でき,また,海外や災害発生場所など地上からの観測が困難な場所についても地表の情報を取得できるため,効率的な地理情報の収集や緊急時の災害状況の把握に力を発揮する.国土地理院と宇宙航空研究開発機構では,2006年1月に打ち上げられた国産の人工衛星「だいち」を活用すべく,共同研究を実施している.「だいち」には,地表を画像化する2種類の光のセンサと電波で画像化するセンサの3種類の観測機器が搭載されている.光のセンサは,各種地理情報の取得や地形図の修正に利用でき,電波のセンサは地表の動き(地殻変動)を捉えるのに役立つ.国土地理院では,これらのセンサを3種類とも様々な目的で活用する.

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