観測を強化している地域の地殻変動
概要
国土地理院では、電子基準点等を利用して全国的な地殻変動の監視を行っています。さらに、一部の地域においては、地震・火山噴火の調査研究のために地殻変動等の監視を強化しており、その地域の特徴を考慮した測量手法を用いた観測を実施しています。このページでは、観測を強化している地域の地殻変動等について紹介します。
地区
凡例 | 測量方法 | 地区 |
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水準※1 | 牡鹿、千葉、神奈川、横浜市~静岡市、伊豆半島 静岡市~浜松市、森町~御前崎、東海地方、渥美半島、紀伊半島 室戸、足摺 |
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火山(水準、測距※2、GNSS※3、 重力※4、地磁気※5、干渉SAR※6 |
伊豆大島 |
(参考)過去に繰り返し観測していた地区
<用語の説明>
※1:レベルを使って高さを測ることにより、地殻の上下方向の変化を知ることができます。
※2:測距儀 を使って距離を測ることにより、主に地殻の水平方向の変化を知ることができます。
※3:人工衛星からの信号を用いて位置を測定する衛星測位システムの総称で、Global Navigation Satellite Systemの略。米国のGPS及び日本の準天頂衛星システム、ロシアのグロナス(GLONASS)、EUのガリレオ(Galileo)等があります。測定位置の変化を3次元で知ることができます。
※4:重力を測ることにより、地下の構造の変化を知ることができます。
※5:火山で地磁気を測ることにより、マグマの移動等による地下の熱や圧力の変化を知ることができます。
※6:人工衛星に搭載したSAR(合成開口レーダー)による観測を、同じ場所に対して2回以上行い、その差をとる(干渉)ことで、地表の動きを面的に知ることができます。
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