日本経緯度原点を測量し直します

発表日時:2011年06月17日14時00分

 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震により東北、関東、北陸地方等に大きな地殻変動が生じました。現在、これらの地方の三角点約44,000点の再測量作業を行っています。地震により日本経緯度原点(別紙1)の位置も変動したことから、変動後の経緯度を決定するために6月21日から25日までGNSS測量機による測量を実施します。

 6月21日からの作業は別紙2のとおり行います。上空視界を確保するため約15mのタワーを組立て最上部にGNSS測量機のアンテナを設置し観測作業を行います。

 取材を希望される場合には、21日午前11時から現地において作業内容等の説明を行いますので、問い合わせ先まで事前にご連絡をお願いいたします。

 日本経緯度原点の原点数値(経度・緯度・原点方位角)は、明治25年(1892年)に東京天文台の経緯度観測の観測台である子午環の中心に定められました。大正12年(1923年)の関東大地震には子午環が崩壊しましたが、昭和36年(1961年)にその位置に金属標を設置し、日本経緯度原点を再現しました。昭和24年(1949年)に、原点数値は測量法施行令で規定され、我が国における経緯度の基準として測量、地図作成等に使用されています。平成13年には測量法が改正され、測量の基準として世界測地系を採用することになり、新たに測定を行い、日本経緯度原点の原点数値を改正し、現在に至っています。

 新しい経緯度については、10月下旬を目標に公開していく考えです。日本経緯度原点及び基準点測量成果の扱いに関わる詳細な情報は、国土地理院ウェブサイトの同地震関連ページに随時提供していくこととしますのでご覧ください。

http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/SysMsg/h23touhokutaiheiyou.html


問い合わせ先

〒305-0811  茨城県つくば市北郷1番
 国土交通省 国土地理院 測地部
   測地基準課長       米渓 武次   TEL 029-864-4796(直通)
   測地基準課長補佐    岩田 昭雄   TEL 029-864-6265(直通)
〒102-0074  東京都千代田区九段南1-1-15  九段第2合同庁舎
 国土交通省 国土地理院 関東地方測量部
   測量課長          川本 利一   TEL 03-5213-2060(直通)

   

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