平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下調査結果について

発表日時:2011年04月14日 15時00分

 電子基準点の解析結果から電子基準点牡鹿で約1.2mの地盤沈下を確認していましたが、詳細な地盤沈下を把握するため、岩手県・宮城県及び福島県の太平洋沿岸の一部において緊急の地盤沈下調査を実施しました。これらの調査結果は、当面の大潮等防災対応や災害復旧・復興のための基礎資料として活用できるものと考えています。
 
 東北地方太平洋沖地震に伴い、電子基準点の解析結果から、東北地方の太平洋沿岸地域において顕著な地盤沈下が確認されました。国土地理院では、当該地域の詳細な地盤沈下の把握を目的として、平成23年4月5日から4月10日まで太平洋沿岸の28点の水準点・三角点においてGPSによる観測を行い、標高の変動量を調査しました。(資料1)

 国家基準点である水準点・三角点には、すべて標高が与えられています。地震前の水準点・三角点の標高と今回のGPSにより求めた標高を比較した結果、すべてにおいて沈降を確認しました。(資料2) 調査結果は、電子基準点の解析結果による地盤沈下と概ね整合した傾向が見られます。一部において差が認められる点もありますが、この差は局所的な地盤沈下を示していると考えられます。

 この調査結果は、国土地理院のウェブサイト上で公開しており、観測点の位置と変動量が分かりやすく把握できます。下記のウェブサイトをご覧ください。

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下調査
 

問い合わせ先

〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省 国土地理院 測地部
 測地基準課長    米渓 武次  TEL 029-864-4796(直通)
 測地基準課長補佐 岩田 昭雄  TEL 029-864-6265(直通)
 測地基準課長補佐 檜山 洋平  TEL 029-864-4816(直通)

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