セミ・ダイナミック補正
2.補正の対象
どんな地殻変動を補正するか?
セミ・ダイナミック補正の対象とする地殻変動は、 電子基準点や高度地域基準点測量等で検出可能な地殻変動 とします。
具体的な例は、以下のとおりです。
補正の対象とするもの
- プレート運動に伴う定常的な地殻変動
- 一時的な広域地殻変動(スロースリップ、余効変動等)
- 広域的な地盤沈下
補正の対象としないもの
- 地震に伴う地殻変動(成果の改定を行う)
- 1点だけの局所的な地盤変動、人工的ノイズ(原因を調査する)
セミ・ダイナミック補正適用の対象となる測量
既知点間距離が長いほど、地殻変動によるひずみが測量計算に及ぼす影響が 大きいと考えられるため、 電子基準点のみを既知点とする測量を対象とします。
具体的な例は、以下のとおりです。
基本測量
- 電子基準点の成果計算
- 高度地域基準点測量
- 国土調査に伴う基準点測量
- 三角点改測、復旧測量
公共測量
- 基準点測量のうち、 電子基準点(付属標を除く)のみを既知点として用いる測量