最終更新日:2016年12月13日

平成28年度 九州地方測量部が実施した出前講座

 九州地方測量部が実施した出前講座を紹介しています。

電子基準点がある怡土小学校において出前授業を実施(平成28年10月20日)

  国土地理院では、電子基準点が設置されている全国の学校に対し、国土地理院職員が出前授業を行う、リーディング・プロジェクト「学校へ行こう」を実施しています。
 九州地方測量部では、昨年度の桂川町立桂川小学校に続き、電子基準点「前原」を設置している糸島市立怡土小学校において4年生60名を対象に出前授業を実施しました。
 授業は、「国土地理院の紹介」、「電子基準点の役割と電子基準点が捉えた地殻変動」、「地図作りの工程」、「国土地理院が作成したさまざまな地図の紹介」、「新旧の地図・写真による地域の変遷の確認」、「外国人向けを含む地図記号の説明」を座学で行いました。
熱心に授業を聞く児童達

 また、県の名前と位置関係をパズルで学習する分県パズルに挑戦、さまざまな地形や建物の空中写真の実体視、校庭に出て自分の歩幅で距離を測る歩測と、体験型の授業も行いました。
分県パズルに挑戦中 いろいろな地形の空中写真を実体視 30mの歩測に挑戦

 児童達からは、「電子基準点は大切なものだとわかった。」「地図の作り方がよくわかった。」「外国人向け地図記号など知らない話が聞けてよかった。」などの感想がありました。また、教諭からは、「プロの話を聞けて勉強になった。自分たちには絶対にできない話ばかり。他の学年の先生とも情報を共有して今後の授業に役立てたい。」とのコメントをいただきました。
 九州地方測量部は、測量、地図、地理への理解、興味を深めていただくため、引きつづき「学校へ行こう」を推進していきます。

各種観測により得られた地殻変動についての出前講座の実施(平成28年5月28日)

 九州地方測量部では、日本技術士会九州本部年次大会における記念講演として、出前講座を実施しました。 
説明風景
 この出前講座は、福岡商工会議所において開催された日本技術士会年次総会にあわせて、役員及び会員の科学技術分野の知見を深めることを目的に依頼されたもので、総会出席者約40名を対象に「日本列島の動きを見張る」と題して、地殻変動を監視する技術(VLBI、SAR、GNSS)の原理、それらの技術により捉えた地殻変動について、東日本大震災や熊本地震を中心に説明しました。また、大規模災害時の国土地理院の災害対応について、熊本地震を始めとする過去の災害の事例を紹介しました。