第21回全国児童生徒地図優秀作品展各大臣賞受賞者及び作品の紹介

第21回全国児童生徒地図優秀作品展各大臣賞受賞者及び作品の紹介

国土交通大臣賞

「私の住む町南福西町『助け合い』安心安全MAP」

私立立命館小学校(京都府) 2年 楳木 有紀乃(うめき ゆきの)

 

作品主旨文

 私の住む町は町ができて40年が経ち、空き家やお年寄りが増えました。そこで、町内の人が安心して暮らせるように、住人の状況に注目してして作成しました。MAPは基本地図と、3枚の透明シート[1]防災シート[2]住人状況シート[3]交通安全シートで構成しました。各シートは左上にめくれ、知りたい情報だけ見る事ができます。特に工夫したのは、住人についての独自調査です。表札の調査だけでなく、各家の洗濯物、庭、車や自転車について、何度も調査を行い、住人(独居、老人等)を推測しました。MAP作成で得た情報を元に、安全で住みやすい町づくりに協力したいと思います。

講評

 自分の住む地域について気づいたことをしっかりと調べ地図を作成している。調べたことを記号化したり、重ね合わせ地図の手法を用いたりして、自分で作成した地図に分かりやすくまとめている作品である。
 身近な地域の状況をしっかり調べ分かりやすくまとめている作品は、地域の安心安全を表現した作品としても有益である。

文部科学大臣賞

「小学校・中学校統廃合map 関・美濃半世紀の歩み」

岐南町立岐南中学校(岐阜県) 2年 杉江 俊哉(すぎえ としや)




 

作品主旨文

 小中学校の統合によって校区が拡大し、児童・生徒が遠くの学校にまで通わなければならないことを知り、興味をもちました。実際の通学状況を調べ、その結果を地図を使ってうまく表したかったです。
 山間部の過疎地を予想はしていましたが、現在の子供の数があまりにも少ないことに驚きました。また、通学距離も驚くほど長く、自分の環境がいかに恵まれているかを改めて知りました。

講評

 小学校と中学校の統廃合という自分が生活する地域社会の課題について、地図に分かりやすくまとめている作品である。地域を調べてまとめるだけでなく、通学路地形に影響することなど地図から分かることも表現している。
 時代ごとの推移を3層のジグソーパズルの地図で表現したくふうはすばらしい。