国土地理院概要

国際活動

日本の測量技術によりSDGsに貢献

国土地理院は、世界中の国々と協力し、国連総会で採択された、地球の正確な形とその変化を表す「地球規模の測地基準座標系(GGRF)」の普及に向けた取組を行うとともに、国際的パートナーシップによる防災など多分野での地理空間情報の利活用を推進することで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献しています。

また、日本の測量のインフラである電子基準点網を国際的に普及させるため、アジア太平洋地域において技術協力を進めています。このほか、開発途上国からの研修員の受け入れや南極地域観測への参画、科学技術協定に基づく測量分野での二国間の協力などを進めています。

地理空間情報を活用して持続可能な開発と地球規模の課題解決に貢献

国土地理院は、国連経済社会理事会の下に2011年から設置されている地球規模の地理空間情報管理に関する国連専門家委員会(UN-GGIM)に参画し、国際的な地理空間情報の活用促進に貢献しています。

委員会では、災害のための地理空間情報及びサービスに関する作業部会(災害WG)の共同議長や測地準委員会の構成委員として加盟各国の地理空間情報当局と議論するとともに、アジア太平洋地域での活動をリードしています。

国連地球規模の地理空間情報管理に関するアジア太平洋地域委員会(UN- GGIM-AP)第8回総会

開発途上国への技術協力・測量技術の海外展開

国土地理院は国際協力機構(JICA)を通じ、開発途上国の地図整備と測量技術向上のため、技術協力を行っています。1959(昭和34)年から60年以上にわたり研修員を受け入れ、2020年度累計1000人を突破しました。一方、1964年(昭和39)年からこれまでに延べ850人以上の職員を専門家として海外に派遣し、測量技術を指導してきました。

また、こうした技術協力に加え、高精度測位社会の基盤である電子基準点など日本の測量技術の海外展開を近年精力的に実施しています。具体的には、ミャンマーやバングラデシュにおいて、専門家を派遣するとともに、電子基準点に係る本邦技術の展開を実施しています。

2020年は、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、これらの取組をオンライン形式で実施しました。

電子基準点の講義(JICA研修2019)
Webを活用した各国での研修風景

南極観測

国土地理院は、南極大陸における位置の基準を整備すると共に科学的・基礎的情報の整備に貢献しています。具体的には、南極地域観測事業に昭和31年の第1次隊から隊員を派遣し、測地測量や地図作成を実施しています(令和2年度は第62次隊として国土地理院初となる女性隊員を派遣しました)。

また、国際GNSS事業(IGS)の一環として、昭和基地のある東オングル島でGNSS連続観測を行っています。

厚さ約500mの氷床上での測量(第62次隊撮影)
無人航空機を活用した地形測量(第62次隊撮影)
地理空間情報分野での国連活動への貢献(国連地理空間情報課派遣専門家 鵜生川太郎)
持続可能な開発の達成、国際の平和と安全の確保など、国連は日本を含む各国政府と共通の目標を有しています。国連地理空間情報課では、安全保障理事会や国連事務局、国連平和維持活動など国連の様々な活動のために地理空間情報及び関連サービスを提供し、国連のオペレーションを支えています。
私は国土地理院から国連に派遣され、地理空間情報を「伝える」ことを支援しています。具体的には、オープソースや最新のウェブ地図技術を提供し、国土地理院と国連が共同開発した国連ベクトルタイルツールキット(UNVT)を実装する取組を進めています。また、UN-GGIM事務局に参加し、災害WGの運営支援なども行っています。
UNVTの実装
国連事務局での勤務