国土地理院概要

描く

国土の地図を作る

地図ができるまで

1

空中写真撮影

撮影イメージ

地図作成に必要な空中写真を撮影

測量用の航空機を用いて、地図作成に必要な空中写真を撮影します。撮影する際は、図化作業で立体的に見ることができるように、隣り合う写真を重複させます。

2

図化

図化のイメージ

空中写真から建物などを図化

図化作業では、2枚の空中写真を図化機で立体視して、道路や建物、等高線などを3次元で描きます。

3

現地調査

樹木に覆われた道路の調査

図化作業の不明点を確認

空中写真では確認することが難しい樹木に覆われた道路の形状や、地図記号を入れるために土地の利用状況の調査などを、現地にて実施します。

4

編集

地図記号注記などを付与

分かりやすい地図として編集

図化データに道路や建物などの属性情報を加えて、そのデータが何を示すのかを明確にします。さらに、市町村名などの注記や地図記号を表記することで、みなさんに馴染みのある地図が完成します。

迅速更新 ─開通と同時に地図を更新─

空中写真のほかにも、道路の整備者・管理者から提供された設計図なども用いて地図を更新しています。道路の設計図を開通前に収集しておくことで、地図を更新するための作業を事前に進めることができます。この取組により、令和元年度は約140件の道路などで、開通と同時に地図を更新しています。

更新前
道路の設計図を収集し地図に反映
更新後

図化の原理を学ぼう! ─写真から地形が飛び出す─

地図の作成で活用されている空中写真は1500m以上の撮影距離(飛行高度)から20cmよりも高い解像度で広範囲を撮影できる、広角の高性能カメラを用いて撮影します。いま、仮に身長1500m以上の巨人がいるとします。航空機に搭載したカメラは、巨人の右目の位置と左目の位置で、それぞれシャッターを切ります。得られる画像は、巨人の両目の網膜に映るものと同じです。

実際には、地上の所々に予め正確な位置が分かっている地点を用意しておき、その地点が写真ではっきり分かるように対空標識を設置しておきます。地上の目標地点と上空の写真に写ったその地点の画素は、それぞれ巨人の視線に相当する直線群を表しますが、これら視線全てが巨人の目(カメラの中心)を通ることから、写真画像を見れば巨人の目の位置と視線方向(カメラの位置と向き)が計算できます。

カメラの位置と向きが分かれば、写真に写っている全ての対象について、地上の正確な位置が分かるようになります。地図は、このような原理で作成します。巨人の両目で見る(2枚の写真を使う)ことにより、水平位置と奥行き(高さ)が同時に分かるのです。

写真の間に仕切りを立てて、左の写真を左目、右の写真を右目で見ると、地形の起伏が立体的に見えてきます