神奈川地区
概要
- 相模トラフ沿いの三浦半島から房総半島にかけての地域は、大正型関東地震の想定震源域となっています。繰り返し発生する海溝型地震のメカニズム解明や次の地震への準備状況を把握するために、重点的に調査観測を行っています。
- 高精度な水準測量を繰り返し実施することで、地盤の上下変動を監視しています。
- 潮位観測を実施している三浦市の油壺験潮場と測量(標高)の原点となっている日本水準原点を水準測量で結ぶことにより、日本水準原点の点検を行っています。
水準路線

結果
- 長期的に見ると、1960 年代以降、三浦半島の先端側が継続的に沈降しています。
- 三浦半島の付け根(F25、J35-7)も1980年代以降は継続的に沈降傾向でした。
- 東北地方太平洋沖地震を挟む期間においては,震源側の沈降により水準原点に対する各点の隆起傾向が見られましたが、その後は地震前と同様に沈降傾向となっています。
- なお、東北地方太平洋沖地震の結果をもとに、2011年10 月21日に日本水準原点の原点数値が、24.4140m から24.3900m に改正されました。

参考
地震予知連絡会会報 第105号(外部ページ、別ウィンドウで開きます。) (より詳細なデータが掲載されています。)