平成21年(2009年)8月11日5時7分頃の駿河湾の地震の震源断層モデルを推定

発表日時:2009年8月14日(金)10時00分

推定される震源断層モデルは、横ずれ成分を持つ逆断層型

8月11日に発生した静岡県の駿河湾を震源とする地震(M6.5、最大震度6弱)について、電子基準点で観測された地殻変動から震源断層モデルを推定しました。
断層の形状を長方形とみなして推定したところ、断層の向きは、ほぼ北西-南東方向で、大きさが、長さ約17km、幅約6km、上端部の深さが約18kmの南西から北東に傾き下がる逆断層(傾斜角約38度)であることが分かりました。北東側の地塊が南西側に対してやや南東向きの横ずれ成分をもって乗り上げるような断層運動であると考えられ、すべり量は約0.8mと推定されました。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュードは約6.2です。
計算に用いた地殻変動の数値は、地震発生後の11日午前9時から24時間の観測データで解析した暫定値です。

添付資料

駿河湾の地震(8月11日、M6.5)の推定震源モデル


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