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第5回 標石基準点について(その2)
国土地理院では、測量法(昭和24年法律第188号)で規定する測量標(永久標識)を設置し維持管理しています。今回は、水準点標石について紹介します。
水準点は、その位置の高さ(標高)が一等水準点は0.1mm、二等水準点は1mmの単位まで正確に求められており、公共測量の基準、地盤沈下の監視、地震火山活動に伴う地殻変動の監視、道路・上下水道建設といった各種公共事業等で使用されています。
水準点は、全国に約17,700点設置されており、基準、一等、二等と3種類に分類され、このうち管内には、約1,700点が設置されています。
中部地方測量部管内の水準点数
濃尾平野の地盤沈下については、学識経験者、国土地理院、中部地方整備局、県、市等の機関で構成する「東海三県地盤沈下調査会」のもとで1961年(昭和36年)から継続して(毎年1回)水準測量を行い、その監視をしています。その結果は、毎年、報告書としてまとめられています。直近のものは、メールニュースのVol.1,No.5で紹介しました。
管内にある水準点で全国的にも有名なものは、岐阜県と長野県の県境「野麦峠」にある一等水準点「971号」でしょう。その高さ(標高)は1,672.4739mです。
これは、日本一標高の高い一等水準点として知られています。また、ここは1968年(昭和43年)に発表された「あゝ野麦峠」(山本茂実著、1979年映画化)において、飛騨の娘達が吹雪の中を命がけで越えた野麦街道の難所(女工哀史)として有名となった場所でもあります。第4回で紹介した日本一標高の高い三角点「富士山」とともに管内の自慢の一つでした。
一等水準点「971号」岐阜県高山市:野麦峠
ところが、2009年(平成21年)8月に国土地理院本院にて『浅間山及び草津白根山地域』において火山変動測量(水準測量)が実施され、群馬県中之条町の渋峠に新たに二等水準点「10809号」が設置されました。その標高は、2,170.922mです。
このことで、残念ながら「野麦峠」の一等水準点「971号」は、1903年(明治36年)年に設置(昭和41年移転、平成8年移転し現在の地へ設置)されてから約百余年守り続けた日本一標高の高い水準点の座を明け渡しました。
ところで、水準点は国道や主要地方道に沿って設置されているのでは?との疑問に思われた方はいませんか。現在では、「野麦峠」の北約20kmのところに国道158号が通り安房峠もあります。何故、そちらに水準点がないのでしょうか。
実は、この地方で初めて水準測量が行われた明治時代は、多くの人々は飛騨国と信濃国を結ぶ「野麦街道」をメインのルートとして利用しており、当時は上記の国道は地元の生活道路(峠道)だったからなのです。
さて、三角点の柱石(御影石)または金属標の頭部には「+」が刻字されており、この中心の位置が正確に求められ測量成果(緯度、経度、標高)として提供されています。
その一方で水準点の柱石(御影石)頭部には丸い突起があるだけで「+」の刻字がありません。では、水準点のどの位置(部分)が成果値なのでしょうか。答は、次の用語解説の後で紹介しましょう。
球分体 (きゅうぶんたい:図1参照)
水準点頭部の半球状の突起のことで、この上に水準測量で用いる標尺(スタッフ)を立てます。標尺の底面は平らなので、半球状の突起にうまく鉛直(真直ぐ)に立てないと正確に測量ができません。つまり、前後や左右に傾いていると正確な目盛りを読むことができないのです。(図2参照)
球分頂 (きゅうぶんちょう:図1参照)
半球状の突起に標尺を鉛直(真直ぐ)に立てると、球分体と標尺底面が1点で交わる箇所があります。ここが球分体の頂上であり、球分頂と呼ばれます。
以上のことから、球分頂までの高さが成果値である「水準点の高さ」となり、「水準点頭部の球分頂のところ」が先の問いの答です。
図1
図2
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