測量に関するミニ知識

第21回 正距方位図法

 国土地理院で刊行している地図は、様々な地図投影法が用いられています。
 今回は、正距方位図法を紹介します。
 正距方位図法は、地図の中心(以下、地図主点という)と任意の点を結ぶ2点間の距離が正しく投影され、地図主点から同心円を描くと等距離の円となります。また、中央経線との角度は方位角を表しています。
 正距方位図法は、国土地理院が刊行している地図の中で最も小縮尺となる「500万分1 日本とその周辺」とその英語版「500万分1 JAPAN AND ITS SURROUNDINGS」で用いられています。
 我が国の国土は非常に広い範囲に分布していますが(表を参照)、1枚の図葉でこの全域の地理的な位置を大観でき、地図主点からの距離が正しく投影できるということから、日本経緯度原点(東京都港区)を地図主点とする縮尺500万分1の正距方位図法が採用されています。
 「500万分1 日本とその周辺」のイメージを以下に示します。

500万分1日本とその周辺
 この地図は日本とその周辺地域との地理的位置関係を一目で理解・認識できる図として作成しています。

参考情報
表 我が国の東西南北端
 
区 分 場   所 世界測地系
経 度 緯 度
最 東 端 東京都 南鳥島 153°59′11″ 24°16′59″
最 西 端 沖縄県 与那国島 122°56′01″ 24°26′58″
最 南 端 東京都 沖ノ鳥島 136°04′11″ 20°25′31″
最 北 端 北海道 択捉島 148°45′08″ 45°33′26″
各端点は2万5千分の1地形図を使用して求めています。