最終更新日:2015年2月1日

航空レーザ測量データを用いた樹高の斜面傾斜による補正

航空レーザ測量データを用いた樹高の斜面傾斜による補正について

 

航空レーザ測量データを用いた樹高の斜面傾斜による補正概要

 

落葉広葉樹は樹木が斜上する傾向があり、実際の樹高とDCMの樹高の乖離が大きくなります。

落葉広葉樹林と常緑針葉樹林の写真
左:落葉広葉樹林。急斜面に対して垂直に近い方向に樹木が伸びている。
右:常緑針葉樹林。急斜面でも樹木が根曲り部分のすぐ上から真上に向かって伸びている。

この問題を軽減するためには、斜面傾斜による樹高の補正が必要です。
斜面傾斜による樹高の補正法

下図は、新潟県出雲崎地区における30m四方程度の森林について、DCMによる樹高の推定値と現地での実測値の
平均を比較したものです(Iwahashi et al., 2014の図を編集)。
航空レーザ撮影時期と実測時期の経年変化の補正だけ(下左図)では、落葉広葉樹林や混合樹林の樹高推定値と実測値に乖離がありますが、斜面傾斜による補正を加える事によって(下右図)改善した様子が分かります。
樹高の補正結果

参考文献

【本ページを参考として研究成果・報告書等を公表される場合は、下記の参考文献を引用してください。】
Junko IWAHASHI, Takaki OKATANI, Takayuki NAKANO, Mamoru KOARAI, and Kosei OTOI(2014):Landslide susceptibility analysis by terrain and vegetation attributes derived from pre-event LiDAR data: a case study of granitic mountain slopes in Hofu, Japan. INTERPRAENENT2014 Proceedings [全文(PDF:1.7MB)]
岡谷隆基・乙井康成・中埜貴元・小荒井 衛(2013): 新潟県出雲崎地区における航空レーザ計測データによる森林の3次元要素の抽出. 写真測量とリモートセンシング, vol.52, no.2, pp.56-68.
 

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