航空磁気測量
提供するデータは、全国を対象とした「全国航空磁気異常図」と火山地域を対象とした「航空磁気測量図」の2種類です。それぞれ図のほかに「グリッドデータ」も提供いたします。
全国航空磁気異常図 全国航空磁気異常図は、1984年(昭和59年)から1998年(平成10年)までの航空磁気測量のデータを用いて、1990年1月1日0時(UT)における高度5000mの磁場の値を算出し、全球的なモデル(IGRF1995)から差し引くことで、全球的な値からのずれ(局所的な磁気異常)を図にしたものです。提供するグリッドデータの格子間隔は、緯度3分、経度3分です。
火山地域航空磁気測量図 火山地域航空磁気測量図は、1999年(平成11年)から2001年(平成13年)までの間に、岩手山、有珠山、樽前山、北海道駒ヶ岳の火山地域において実施された航空磁気測量の結果を図に表したものです。
火山地域の航空磁気測量図には、次の3種類の図があります。
IGRF残差全磁力図 地磁気の全球モデルであるIGRFモデルは、地磁気の主磁場(地球内部の外核を起源とする磁場)を表したモデルです。 一方で、観測される地磁気の値は、主磁場以外にも外部起源の磁場や地殻起源の残留磁気を含んだ値となります。観測した値から全球モデルの値を差し引くことで、磁気異常と呼ばれる標準的な磁場分布からの差が得られます。これにより、地殻起源の残留磁気の分布を知ることができます。
地形補正済み全磁力図 航空磁気測量は一定の高度で実施されますが、地表面は起伏があるため、航空機に近い(標高が高い)場所ほど観測値に地形の起伏の影響を与えます。そのため、地形の起伏(山の起伏)の影響を除去することで、地下を起源とする磁気異常の分布を知ることができます。
全磁力の加重差図 深部にソースを持つ磁気異常の値は、高度の違いでも大きな違いは見られませんが、浅部にソースを持つ磁気異常の値は、観測高度によって違いが生じます。そのため、両者の差をとることで、地下浅部における磁気異常分布を知ることができます。
データのダウンロード 3種類の火山地域航空磁気測量図と異なる3つの観測高度におけるIGRF2000との差のグリッドデータを各火山ごとに1つのファイルにまとめました。ファイルを解凍してからご利用ください。
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