活断層図(都市圏活断層図)について

更新情報

(2024年10月29日)雫石盆地西縁-真昼山地東縁断層帯とその周辺「秋田駒ヶ岳」など8面の活断層図と解説書を公開しました。【NEW!】
(2023年9月27日)長町-利府線断層帯とその周辺「松島」など8面の活断層図と解説書を公開しました。
(2022年9月29日)六日町断層帯とその周辺「栃尾」など8面の活断層図と解説書を公開しました。

活断層図について

 阪神・淡路大震災後、活断層に関する情報整備のニーズに応えるため、平成7年から都市域とその周辺の「1:25,000都市圏活断層図」を作成しています。図に表示している活断層の位置・形状等については、学識経験者から構成される「全国活断層帯情報整備検討委員会」を設置して検討しています。
 全国活断層帯情報整備検討委員会(令和6年6月12日時点)(PDF形式:132KB)
また、近年は、都市域に限らず全国の活断層を対象として整備を進めていることから、平成29年10月より名称を「1:25,000活断層図」に変更しました。

活断層の調査方法

 活断層図は、空中写真等を利用した地形調査により作成しています。このため、原則として地形に現れていないものは表示していません。また、いつ活動したかの調査は行っていません。

【参考】一般的な活断層の調査方法
 一般的な活断層の調査は、はじめに空中写真を用いた地形調査を行い断層の位置・確実度を確かめ、さらにその断層で過去どのように地震が発生したかをトレンチ調査によって調べます。そしてさらに、その断層の深部の形態を知るために、地下構造調査を行います。
出典:活断層調査(地震調査研究推進本部)( https://www.jishin.go.jp/resource/terms/tm_active_fault_research/ )

活断層図の作成方法

 活断層図は、最近数十万年前以降に繰り返した活断層の活動によって出来た痕跡(断層変位地形)を空中写真判読等によって抽出し、複数の調査者により検討・確認を行い地図上に活断層を表示したものです。活断層の判読には、空中写真以外に、詳細な標高データや既存の研究成果等も参考にして、総合的に判断しています。
※断層変位地形:断層運動により形成される地形のこと。河川の浸食等の通常の地形形成作用では説明できない地形。

活断層図作成の流れを示した図
活断層図作成の流れ
活断層図の作成方法については、活断層図Q&Aもご参照ください。

活断層図に表示している内容

 活断層図には、活断層と関連する地形を表示しています。
 活断層は、その位置の確からしさと形態により「活断層」、「活断層(位置やや不明確)」、「活断層(活撓曲(とうきょく)」、「活断層(伏在部)」の4つに分類しています。 なお、現時点では活断層かどうか明確に特定できないものは「推定活断層(地表)」などとして表示しています。
 また、活断層と関連する段丘、沖積低地、地すべりなどの地形も表示しています。
 記号一覧(PDF形式:211KB)
※活断層:最近数十万年前以降、概ね千年から数万年の周期で繰り返し動いてきた跡が地形に現れ、今後も活動を繰り返すと考えられる断層。

活断層図に表示している内容については、活断層図Q&Aもご参照ください。

整備状況

 これまで237(※)面の活断層図を公表しています(令和6年10月29日現在)。なお、「東京西北部」、「東京西南部」、「横浜」及び「名古屋北部」の4面には、断層線は描画されておりません。

 ※2014(平成26)年 長野県北部の地震に対応し作成した「白馬岳・大町 一部改訂版」を含め238面
 
活断層図(都市圏活断層図)整備状況

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