地形図を散歩する:滝・崖

滝・崖

北海道上川郡東川村(2万5千分1地形図「旭岳」)

天人峡温泉とその周辺

地形図は、大雪山の西南麓にある天人峡温泉とその周辺です。

 

温泉の周辺は、標高数値からみると比高差が約300mもある急斜面です。ここには露岩や崖の記号がたくさん見え、その先には台地状の平らな面があり、高層湿原があるようです。これらは、火山特有の地形で、大雪山噴火の溶岩が柱状節理をなし、あるいは火山噴出物が、石狩川支流である忠別川に浸食されV字谷を作っていることが予想されます。

 

崖には、大雪山系の雪解け水が作る大小の滝が見られ、中でも特に有名なのが、図中右上の羽衣の滝です。